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みんなのレビュー100件

みんなの評価3.8

評価内訳

95 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

一昔前ならここまで手の内はださなかったかも。

2008/06/28 10:08

14人中、14人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ノンフィクションの手法としてこれまで確立してきた「書き方のフォーム」をまとめたという本である。「記事」をまとめるための方法であるからインタビューの仕方などの特殊な部分もあるが、文章を書く場合すべてに共通する「基本心得」も入っている。なにか文章をまとめる必要があると思う方は一読して損はないだろう。きちんとした方法・手順をまとめた本で、読み応えはある。

・第一章 「テーマを決める」、第二章 「資料を集める」、第五章 「原稿を書く」などはノンフィクション記事だけでなく、一般に文章を書くための基本的な考え方として読める。第五章にはスクラップファイルの方法、索引やチャートなど、実際的なまとめ方の紹介があり、名作「知的生産の技術」を少し思い起させる「技術」が書かれている。ペン・シャープナー(文章を書く気になるためのきっかけ。興味がある方は是非読んでみてください)や「あれもこれも入れると締りが無くなる」という話は心当たりのある人には「確かに」とうなずきたくなるところであろう。このあたりは理系の作文にも共通する手法、考え方である。

・第三章「人に会う」、第四章「話を聞く」は、インタビューをして記事を書くというノンフィクションならではの技法についての部分である。対人的な部分だけあり、電話のかけ方、御礼の手紙文など、これってただの礼儀作法じゃないの、と思えることも結構書かれている。こういうこともマニュアル化しておかないといけない時代になったようだ。年寄りの繰言に過ぎないかもしれないが、そういうことは見ながら自分で学んだり工夫したりするものだと思っていた。分からないところは、まず見たり聞いたりしたことから自分で考えるという時代は過ぎ、「なんでも教えてもらう」時代になってしまったのだろうか。なんだかそれならコンピュータと同じみたいでちょっと寂しい。

・第六章「人物を書く」、第七章「事件を書く」、第八章「体験を書く」には実例として著者の文章が掲載されている。その文章自身もなかなか面白いし、具体的な題材を用いているので思考のポイントが分かりやすい。ちょっとした「メイキング」ものを読む感もある。そこまで書き方の手の内をみせてもいいんですか、と著者に効いてみたくなるほどであった。

 著者は「常識とされていたルールが次世代に伝わっていない。p9」危機感を持ち、この本を書くことにしたという。どんな分野にもそれなりに確立されてきた方式があるのだろう。一昔前なら、それぞれの「記者」が自分のスタイルは自分のもの、後輩にも「みておぼえろ」というような職人気質の世界ではなかっただろうか。なんだか「後継者」がないので、とにかく文書にして残しておこう、という文化の一面を見るような気もした。

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紙の本

「プロ」です。そして「プロ」であることの条件がわかります。

2012/02/18 10:00

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る

ノンフィクションライターの著者が、「書く」ために必要な「技術」を開示。本当に「技術」的な部分が半分、残りは「心構え」的なメッセージ。
個人的には、後者に響きました。書く、つまり伝えること、それ自体の意味・意義(What)、それをどのように伝えるか(How)、が、著者の独断とはいえ、ふんだんに記されています。

しかしながら、その技術を、たとえば箇条書きに項目を並べてくれる「フレームワーク」なものよりも、引用された著者の「ルポ」それを読んだ時の、「引き込まれ具合」が、まさに「伝える技術」として真髄を感じる瞬間でもありました。
プロを感じます。ホントに「技術の本を読んでいる」ことはすっかりアタマから遠のいて、すっかりその引用された事件、その文章に没頭している自分がいます。すごいですよ、一読したら分かるかと思います。

読み始めは、「自分はノンフィクションを書く機会はないからなあ...」というヒトゴト感から抜け出せない感じがするが、後半は実例がとにかくビンビンきます。もちろん現実に起きた事件、という事実があるにせよ、その切り口、アプローチ、ストーリー、結論、一気に流れに乗ってしまうんですね。事例として掲載されているのに、ライブで出た記事を読んでいるような感じになります。

そこにあるのは、本書のテーマの一つである「技術」もさることならが、その技術を最大限に活かすエネルギー源、すなわち、「関心・興味」「執着」「情熱」が必要なことなのだと強く思う。著者も触れているが、何にでも好奇心を持つことが「書く」技術の前提であると。
活字、映画、芝居、絵画、音楽.....あらゆる「表現ジャンル」に接すること。多少自分の興味、範疇から外であっても貪欲に接すること、これを続けることで、自分の中に「貯水池」ができる、と説く。このあたりは著者独自の表現方法であるが、イメージは伝わってきますよね。そこが貯まってきたとき、あふれた時に「テーマ」が決まると。
カラカラの貯水池でもいけないし、あふれるに任せているような状態でもよくない。うーん、さすがうまいなあ。

もちろん「ノンフィクション」に限らず「ライター」を生業としている人は、本書は読むに値するけれど、ライターでなくとも、なんらか「書く」ことで「表現」をしている人は、読んでみて価値は高いと思われます。
自分も「感想文」を続けて3年。これまで「人に読んでもらう」という心がまえがあまりできていなかったのかもしれない、これからは少しずつ意識を高めて...なんて思っちゃたりするわけだ。


この本を読んで、読んだだけで、「書く技術」が高まるかどうかは、その「意気込み」をどこまで持てるか、どこまで「しつこく」なれるか、という精神論的なものに、どこまで同意できるか、ではないかと思う。
自分にしてみれば「書く」ことはプロではないけれども、それくらいの気持ちで「表現」しないと何の進歩もないんだなあ、と思うことしかり。そして、本書の後半「感激」できたことは、少なからず自分の中に成長の可能性がまだ残っている...と信じる。

【ことば】「いま一瞬のこの時間、患者さんとの関わりを大切にしていけばいい。そう思えるようになってから、切り替えができるようになりましたね。」

身体機能が日々衰え、もう回復する見込みがない難病の患者さんに接する看護師の苦悩。やるせない対応の中で、「看護」 師としてどのように気持ちを維持するのか...答えがこの[ことば]。
現場のどうしようもない人生観、それがヒシヒシ伝わる中で、看護師さんの[ことば]は重い。

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2008/05/08 01:47

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2008/05/20 23:50

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