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みんなのレビュー226件

みんなの評価4.0

評価内訳

224 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

少年は荒野をめざす 荒野がめざすものは?

2011/12/18 16:38

1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:星落秋風五丈原 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 先に読んだ『少女七竈と七人の可愛そうな大人』のヒロインの名前も相当変わっていましたが、本作のヒロイン、荒野もその名前のインパクトでは負けていません。本作は、娘に荒野なんて名前をつけた作家の父親と「ばあや」と呼ぶには若い女性との共同生活をしていた12歳から16歳に起きた出来事を、荒野の視点から描いたビルドゥングスロマンです。
 『少女七竈…』にあったような「この二人の男女の関係は一体どうなっているのだろう?」というミステリー的要素はありません。強いてミステリーに似た部分を探すとするならば、荒野が年齢を重ねるにつれて大人の世界に近づくと共に、「ああ、実はあの人はこんな事を考えていたのか」「この行動にはこんな意味があったのか」と後から気付いていく所でしょう。しかし、物語が後半になるにつれて、当然のことですが、荒野も後追いではなく瞬時に大人の行動の意味を感じ取ってゆくようになります。
 本作の魅力は、恋愛小説家の娘の割には極めて奥手で普通の少女・荒野を取り巻く個性的なキャラクターにあります。普通の父親が言えば「うっわ、きざ」と切り捨てられるような台詞を口にする、蜻蛉のような父・正慶、荒野よりも精神的に成熟していた想い人・悠也、模範的な母親と妻を目指しているが、夫の浮気に対して冷静ではいられない義母・蓉子、美しい容貌で人目を惹くが男性には全く興味を示さない学友・江里華、真っ当すぎるアプローチをしてくるが奥手の荒野に見事にノックアウトされる男の子など、無駄なキャラが一切ありません。完璧な人間など誰一人おらず、弱さも強さもある、凹凸のある人間として描かれています。
 少女真っただ中の子たちはどう読むのか興味が尽きませんが、かつて少女だった女性たちは、思春期の瑞々しかった頃を思い出すのではないでしょうか。
 荒野から戻ってきた悠也と帰りを待っていた荒野の恋がどう進展してゆくのか、興味が尽きません。

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紙の本

荒野、十二才、中一。大人以前。高一で十六才になるまでの物語。

2017/12/24 20:17

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る

桜庭一樹さんが合わないと嘆いていたら、知り合いからこの本を
薦めてもらいました。驚きましたね。ちょっとラノベっぽいところが
気になるかもというコメントも含め、想像以上にマッチしました。

書評を書くにあたり、桜庭一樹ファンらしい人の書評で
作品群の分類も見かけ、いろいろと納得しました。
いくつかの作品系統の中で、爽やかな青春要素のあるものは、
荒野と推定少女、砂糖菓子の弾丸は撃ち抜けないなどが
紹介されていました。

これまで読んだ作品からの印象ですが、おぼこい少女が登場する
ことが多いですね。性格づけが極端なので、少々あざとく感じる
あたりが、わたしは合わないと感じているのかもしれません。
この作品も、いくらなんでも的なカマトト具合が気になりますが、
少女が地味に書かれているのでバランスは取れていると思います。
おかげさまで物語が頭にすっと入ってきました。

人気小説家の娘の荒野。父は蜻蛉みたいなぼーっとした人で、
外面はすごくいいのに相手に対する関心は空っぽで、
それがかえって女心を刺激するという魔性の男です。
そして食い物にした女性をモデルに次々と小説を書くという、
トンデモ野郎だったりします。

荒野はそんな父を見て育ち、あまり異性に関心を持たないで
すごします。唯一、意識した人とは、いつの間にか距離を縮め、
少女から少しずつ成長していくという青春物語です。

文章はかなり読みやすいです。
驚く展開はなく、主人公の荒野にじんわりと寄りそっていく
お話でした。心がふわっと包まれて心地よかったです。
いい時間が過ごせました。感謝の一冊です。

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2008/06/08 21:25

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2008/06/19 00:03

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2008/06/27 00:40

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2008/07/03 01:09

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2008/07/04 05:17

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2008/07/13 12:47

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2008/07/16 00:53

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2008/07/26 22:47

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2008/08/10 13:47

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2008/08/09 16:11

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2008/08/11 11:13

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2008/08/07 13:34

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2008/09/05 23:30

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