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量子力学の解釈問題 実験が示唆する「多世界」の実在 みんなのレビュー

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紙の本

この世界の「ありさま」は、どう「確定」するのか?-実験物理を中心に、波動関数の収縮に対する解釈問題探求の現状を解説

2008/10/03 13:46

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:緑龍館 - この投稿者のレビュー一覧を見る

波動関数の収縮をどう解釈するのか?シュレディンガーの猫は、蓋を開けない限り半死半生宙ぶらりんのまま、箱の中でダブって存在しているのか?伝統的な「コペンハーゲン解釈」をそのまま受け入れて、意識ある観測者の存在を字義通りに解釈すると、SF小説の『宇宙消失』みたいなとんでもない宇宙が出現することになります。ともかくこの問題は、一般のアマチュア・サイエンス・ファンにとっては、一番人気のあるイシューのひとつ。一体最近の物理学ではどんなことになっているのだろう?という単純な疑問から、今年刊行されたこのブルーバックスを読んでみました。ブルーバックスを読み通したのは初めて。数式はほとんどまったく出てこないので、何とかなるかと思って購入したのですが、やはりところどころ付いていけないところがあちこちありました。物理学専攻の学生向けではありますが、この問題に興味を持つ一般のアマチュアにとっても、まったく手が届かない内容ではありません。ただ、事前の知識はある程度必要となります。
とある物理学者が、最近の量子物理学の国際会議で各国の研究者を対象にアンケートをとったところ、コペンハーゲン解釈支持者 4票、未発見の収縮メカニズム 4票、ガイド波解釈 2票、多世界解釈 30票と、エヴェレット解釈とも呼ばれている多世界解釈の支持者が圧倒的多数を占めたそうですが、にも拘らずこの学説が現在、多数説や定説とはなっていません。というのは、このときのアンケートでもそうなのですが、回答を明示した40名以外の50名の研究者が態度保留、または上記いずれの解釈にも同意できないという立場で、まだまだ未解決の部分が多すぎるのです。
本書は、有名な二重スリット実験の解説から始まり、エンタングルメントと「不気味なリンク」(EPRパラドックス)の話へと続き、歴史的な学説の展開なども含めてこの問題に関する幅広い全体像を提示してくれますが、特に、理論的な解説だけではなく、「不気味なリンク」の存在を証明したジョン・ベル=アラン・アスペの実験や、多世界の実在を示唆するエリツァー=バイドマンやツァイリンガーの実験など、この分野での実証的な研究の試みに重点を置いて紹介されているのが、印象的です。素人にはかなり難解な実験で、本書の解説自体はなるべく分かりやすくするために丁寧な努力が払われていますが、それでもいまひとつその意味の理解に苦しみました。兎も角この分野もとうとう、理論物理から実験物理に移行しつつあるのでしょうか(よくは分からないが)。
著者自身は多世界解釈論者の牙城であるオクスフォード大学所属の研究者で、本書もその立場から書かれています。提唱者の名前を取って「エヴェレット解釈」と通常呼ばれているこの説は、近年ではヒルベルト空間の考え方を導入して、波動関数の収縮=デコヒーレンス(異なる状態同士の干渉性の喪失)の立場を取るのが一般的なようで、著者はそれによる多世界解釈を「オクスフォード解釈」と呼んでいます。また同時に、このオクスフォード解釈が直面している問題点も紹介されています。生起する多世界を互いに比較するとき、明らかにその実現可能性(相対確率)に差が出てくるはずだが、それをどう解釈したらいいのか?また、このように無数の世界が生起することにより生じる膨大な情報に一体どんな意味があるのいか、- そこから、この宇宙が持つ「情報」とは何なのか、という話に終章では入っていきます。ここらへんも(よくは分からないにしても)かなり興味深かったのですが、もう少しぼくの理解が入りこめたら、本書はもっと面白く読むことができたのではないかと思います。ぼく自身の力不足が残念でありました。
→緑龍館 Book of Days

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2008/07/26 22:26

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2009/01/17 20:17

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2010/05/23 10:31

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2010/05/13 19:09

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2024/02/08 16:51

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