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大変勉強になる本でした。
応仁・文明の乱に対する一般認識は『応仁記』によって作り出されたもので、実際の政治状況から考えると、ただ将軍継嗣問題と管領問題に帰結する訳ではないという指摘は、室町時代を勉強しなおしている自分にすごく大きな問いかけをしてくれました。
いやー…これまでの日野富子→子どもを将軍にするべく画策→管領問題もあった…みたいな流れはどうにもついていけなかったのですが、ついていけない理由が分かりました。
ある意味感情論みたいな形で語られていて、その裏付けが示されていなかったからなのかな、と。
いやー…本当に勉強になりました。
ただ、文章の意味が分かりにくいところや助詞の使い方に疑問を覚えるところなどがあり、学術書としてどうなんだろう、と思う部分もありました。
人物名の誤字脱字もあって。
なので★は4つ。内容的には5つです。
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関連する事柄を数多く詰め込みすぎて、やや私にはついていくのが難しかった
改めて何冊か読んでからまた再読予定
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教科書に載っていたような将軍後継をめぐる、義視と義尚の争いが応仁の乱の原因という説は間違い、という視点で書かれている。まぁ、読んでいくと覚えきれないくらい有力守護の後継者争いでぐちゃぐちゃ(将軍家もその一つ)で、まぁ戦争になるわな、って感じ。その要因は、義政を始めとすると歴代の将軍や管領たちの節操のないその場限りの政策だった気がする。
ただ、やたら早死にする人物は多く(当時の衛生事情?)、兄弟間での後継(これが混乱の元)はある意味仕方なかったのかもしれない。
タイミングよく、呉座 勇一の応仁の乱もベストセラーなので、忘れないうちにそちらも読んでみたい。
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戦争の日本史シリーズより。応仁・文明の乱をその前史から描いていて、足利義教の時代の記述も豊富。京都のみならず、各地、特に関東の状況と絡み合って展開したのがよく分かる。守護家の内訌の激しさは将軍側の失政の側面も強いなぁ。