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絶対帰還。 宇宙ステーションに取り残された3人、奇跡の救出作戦 みんなのレビュー

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紙の本

宇宙は遠くて近いようでいて、やはり近くて遠いのだと思いました。

2009/02/27 10:00

8人中、8人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:紅葉雪 - この投稿者のレビュー一覧を見る

奇しくも。
国際宇宙ステーションに長期滞在する日本人宇宙飛行士候補2名が、新たに決定したとのニュースを横目に、この本を読了した。

この話はノンフィクションである。

2000年から、宇宙ステーションでは宇宙飛行士による長期滞在が始まった。
これは2003年、第六次長期滞在チーム『エクスペディション6』(アメリカ人2名、ロシア人1名、計3名)の、自分たちには想像も出来ないステーションでの日常、そして最終的に彼らがどのように地球へ戻ってくるか、という話。

宇宙に向かう人間の歴史(アメリカと旧ソ連の熾烈な競争など)、さらにスペースシャトル等の解説に加え(キツツキに負けたスペースシャトルの話には、思わず唖然)、想像もつかない「宇宙生活のあれこれ」について、詳しく説明されていて非常に面白かった。


『エクスペディション6』の3人。さきほど「彼らがどのように地球へ戻ってくるか」と書いたが、それには理由がある。
彼らは実は、一時期の間、ステーションに取り残された形となっていた。

2003年2月。アメリカのスペースシャトル「コロンビア」が、大気圏突入時に空中分解した。このとき、『エクスペディション6』の三人は、すでにステーションでの任務についていた。

だがコロンビアの事故によって、その後スペースシャトルの打ち上げは、事実上見通しの立たない状態となった。『エクスペディション6』の3人にとって、それは地球へ戻ってくるための手段を失ってしまったようなものだ。ステーションへの宇宙飛行士の往復は、スペースシャトルで行われていたのだから……。

だが、この『エクスペディション6』。
ベテランのアメリカ人宇宙飛行士ケン・バウアーソックス。さらに修理の天才、科学者ドン・ペティット。温厚でベテランのロシア人宇宙飛行士ニコライ・ブダーリン。
「配置の妙」とでもいえばいいのだろうか。この3人だったからこそ、事態を乗り切る事が出来たのではないか、とも思える。だがメンバーがこの3人だった事には、まるで運命を予言するかのような「クルーの変更」があったのだ。

宇宙飛行士たちにとって、チームのクルーが変更になるのは、(そのクルーが不慮の事故などで亡くなった場合を除き)不吉とみなされるとか。この本でも触れられているが、映画でも有名な「アポロ13号」も直前でクルーが変更となっている。この『エクスペディション6』も、全く同じような経験をした。それまで正規のクルーだった一人が医学的な検査で引っ掛かり、直前でバックアップのクルーと変わる事になった。

それが運命づけたわけではないだろうが、宇宙に出るまでも出てからも、とにかく「色々」とあったチームのようだ。

まず、宇宙に出るまでも、3度の発射延期があった。

やっと宇宙に出てステーションでの生活が始まったら、3か月目にコロンビアの事故、彼らは大切な仲間を失ったと同時に、地球へ帰る見通しもたたなくなってしまったのだ。

だが彼らは持ち前の精神力とアイディアで、この困難を乗り切っていく。

ステーションでの生活あれこれは興味津々で読んだ。
3人の個性的な性格が伺えるところが面白かった。それだけでなく、ロシア人とアメリカ人の違いなどもユニークに描かれていて、思わず笑ってしまうことも。
それにしても、ステーションというのは、どうやら『故障の宝庫』でもあるらしい。もちろん宇宙という過酷な状態が、それを引き起こしているのだろうが。

だがそれを直す手段がいい。確かに古今東西、「壊れた機械、叩けば直る」とは言うものの。
ステーションで高価な機械を相手に、本当にそれをやってしまうあたり、『エクスペディション6』の面々の個性的な性格が垣間見えるというもの。だがその『叩いて直した』機械は、現在も順調に稼働しているというのだから。……宇宙とは、まさしく謎の宝庫かもしれない。

4か月の予定だった長期滞在は、6か月に伸びた。地上では大騒ぎするような期間ではないかもしれない。だがそれが宇宙となると、話はかなり違ってくる。


そして。
ついに彼らが戻ってくる時がやってくる。
その手段として、地上が取った策は。
さらに付け加えるならば、トラブル続きのこのチームらしく、すんなりと地球へ戻ってきたわけではない。
地球へ戻る途中も、何より地上に着陸してからも、まさにトラブルのオンパレード。
そのあたりは、読んでいるこちらも話に入り込んで手に汗握ってしまった。

最後に。
宇宙ステーションは超高速で地球をまわっているため、「45分ごとに日が昇り、日が沈む」地球を見るとのこと。そして何より、「夕暮れの光」や「地球が夜に包まれるとき」の光景は、かなり幻想的なものだとか。そして宇宙から見る、カナダのオーロラ……。

この目でぜひ見てみたいと思う。

でも。
そんな光景を占領できる宇宙飛行士たちを心底うらやましいと思いつつも、それは命をかけて宇宙へ飛び出していく彼らにのみ与えられた特権なのかもしれないとも思うのだ。

やはり憧れの宇宙は徐々に近くなっているようでいて、まだまだ遠い存在なのだと実感した。

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紙の本

四つの緊急事態

2010/02/10 00:20

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:みどりのひかり - この投稿者のレビュー一覧を見る

この本には四つの緊急事態が書かれています

 一つ目は、セルゲイ・クリカレフというソ連の宇宙飛行士が宇宙船ミールに滞在中にクーデターが発生し彼は取り残された。310日間滞在し、帰ってきた時、国はロシアになっていた。

 二つ目はアメリカ、ロシア双方の宇宙飛行士が乗っているミールでの出来事。
ミール内部で火災発生。酸素発生装置から火が出たのだ。これをやっとの思いで消火器で消し止める。最初に使った消火器は作動せず。2本目の消火器は作動したが消しきれない。死に物狂いで3本目を探し、漸く消し止める。火災は15分は続いた。しかしロシア側はアメリカ側に90秒で鎮火したと伝えた。

 三つ目は無人の物資補給船プログレスがミールのステーション本体とぶつかり、船体に穴をあけた。絶体絶命のところをロシアとアメリカの飛行士は必死になって空気漏れをくい止める。

 最後はスペースシャトルコロンビアの地球帰還失敗により7名が命を落としたが、そのあとのステーションに取り残された3人の危機である。結局ロシアのロケットで帰るわけであるが、これが最後まで危険をはらんだものであった。無事に帰れたことがわかるまでがまた大変だった。

 著者はもともとスポーツライターとして活躍していたということです。取材はなかなか大変だったろうと思うのですが、今ひとつ、これだけの中味のある出来事を書くにあたって、もっと書くべきことがあっただろうというのが正直なところです。でも、もし自分が本を書くとしたらどうなるでしょう。やはり難しいところかな。

参考
宇宙からの贈りもの(毛利_衛著)

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2009/03/29 00:28

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