紙の本
複雑な気持ち
2008/07/22 15:59
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ゆきはじめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
世渡り力の指南書と思いきや、世界的町工場の大将のエピソード集という印象です。
プレス・金型製造業を営む著者の体験談が、同業者に埋もれず大企業と対等に取引するためどうして来たかという観点で、取材に答えるように威勢よく書かれています。
本文中にも「どんな本を読んだって、世渡りの役になんか立ちゃしない」とあるくらいですから、論理的に整理された極意を授かることは期待しない方が良いと思いますが、「痛くない注射針」、「土光さんのメザシ」などの裏話には興味を引かれました。自社開発を思わせるCM、粗食を思わせる逸話の実態が予想に反していたことは驚きで、「世渡り力」に欠かせない「情報力」の心もとなさを考えるにつけ、「世渡り力」そのものの必要性を考えるにつけ複雑な気持ちになります。
紙の本
全ビジネスパーソンにおすすめ。
2008/06/10 11:34
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:モモ太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ちょうど週末と月曜にテレビに出ていたが、以前から岡野さんは好きなので読んでみたら正直驚いた。今までの岡野さんの本で一番面白い!「痛くない注射針はどうやって作れたか」などが他の本のメインだが、この本は違う。「あの会社はこの業界から撤退するらしい」とか「ウチが百円でやってるこの仕事を、A社は百五十円でやってるらしい」といった決定的な情報をどうつかむかとか、仕事の敵から身を守り、ギャフンといわせる術など、人間関係をうまくハンドリングして成功するための具体的なノウハウが書いてある。よくある綺麗ごとを並べた本とはリアリティ、スケールが違う。すべて岡野さんが仕事で体験してきたエピソードだからだ。勉強すれば将来の不安が軽くなる、MBAをとれば肩で風切って生きていけると思っている人が多いようだが、そんなエセインテリが嘘っぽく思える、迫力満点の体験知であり、それが「痛くない注射針」を生んだことが必然だとわかるようになった。すべての働く人に読んでほしい。女性にも。絶対おすすめです。
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言っていることは筋が通っています。ただ、筋が通っているから説得力があるわけで、そこを抜きにして、岡野社長の真似をすると単なる子供になってしまいます。起業家より、大企業で勘違いしてしまっている人に読んで欲しいかも(笑)
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読んでて気持ちよかった
爽快感が残りました
知らなかったんだけど
痛くない注射針とかを作った人
こういう人好きだなぁ
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町工場の職人だが気概は大きい。大企業と対等に渡り合える技術を持っている誇りが規定にある。
その上での世の中とのつきあい方指南。豪快で気っぷのよい人物だ。
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読み助2009年1月6日(火)を参照のこと。
http://yomisuke.tea-nifty.com/yomisuke/2009/01/
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岡野さんのパワーを感じられる一冊だった
人づきあいをうとわないこと
一番価値があるのは 情報を持っている人間なんだよ
だったら その人間にお金を注ぎ込むのは当然じゃねえか
商売をする 経営をするってのは
技術とともの こういうことも大事なんだ というを感じ取れた一冊だった
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この本はmiyatchがこれまで生きてきて、思い返すとやっぱりそうだなと思った一冊。
勉強はしないよりはした方が良いのは間違いないが、学生時代は勉強だけではく楽しく遊ぶことも大事だなと。
いろいろな人と出会える楽しみを知るのが一番。ちなみに、私は大学で関西に行ったことが今思えばよかったのかも。
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タイトルに大いに共感を受けたノリで読んでみた。筆者は知る人ぞ知る、小さな町工場の大発明家。その技術は先進医療にも導入されているという。
要は、死ぬ気で付加価値を生み出し続ければ、恐るることなど何もないってこと。自分を信じる。そして結果にこだわる。自分を社会に発信する。アピール力。格上に媚びない。与えられた恩義は形はなんであれ還元する。
言ってることはよくわかる。間違ってもないと思う。ただ、「真面目に頑張ってる人間」をやたらバカにする傾向にあるのがいただけない。真面目に頑張る人間がいていて始めて、世渡り力がどうとかを語れる自分自身がいるわけだろうに。人間たるもの謙虚であれ!
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一年くらい前に持っていたんだけど改めて再読。
社会人になって初めて肌感覚としてわかる部分、
そんでもって納得できる部分がもの凄く多くて感動!
”人が寄ってきやすいスキを作れ”とか、
”本業以外にプラスアルファを持て”とか、
「世渡り」ってことに関しての考え方がものすごく合理的、だけど人情の機微がよくわかっている人ならではの考え方。
遊びたい、贅沢してみたい、でも仕事も頑張る、みたいな気分になる。
それをどう実現するかで頭使うのがこの本の実践ってとこなんだろね、恐らく。
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この本は、勉強して技術を磨くことはもちろん大切だけど、それと同じくらい大事なのが「世渡り力」なんだよと説明してくれている本です。ここで筆者が言っている「世渡り力」というのは」、人をだましたり、陥れたりして自分だけ得をするようなうすっぺらい「世渡り上手」じゃなくて、自分の「世渡り力」を使い、周りの人たちと交友を深めていき、あわよくば、仕事のうえで役に立つ人と情報を集めようということが書いてあります。ぼくは、人見知りな性格で人と話すのはあまり得意な方じゃないんですが、この本を読み変わりたいなあと思わされました。皆さん、ぜひ、読んでください。
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ただ勉強するだけでは一流にはなれない、ということを感じられる1冊。
筆者の言う世渡り力とは、「人と情報のマネジメント力」(P4)である。もっと簡単にいえば、損をせず、置いてきぼりにされないためには、人とどう付き合って情報を仕入れればいいのか?ということが書かれた本である。
勉強が出来なくとも、自らの仕事を究め、義理人情を忘れずに常日頃から人と付き合いを持つことで、自らの身の振り方を決めるような情報を得ることが肝要である。
そのためにも、交際費をけちっちゃダメです。とりあえず、「飲みに行こう」と後輩を誘いたくなった。
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開始:20080815、完了:20080815
たしかに、「世渡り力」というタイトルと内容があっていると思う。"情報"が差を生む、その情報をどう手に入れるか、というような内容だ。ツールというよりも、自分の日常を振り返れば確かにそうだな、と思える。以下、気になった言葉。成功するには、しゃべって人、とつきあって、先端情報をとりこぼさない。「世渡り力」を鍛えるしかない。世渡り力っていうのは、こすっからく生きていく安っぽい手練手管なんかじゃないぞ。人間の機徴を知り、義理人情をわきまえ、人さまにかわいがられて、引き上げてもらいながら、自分を最大限に活かしていく"総合力"なんだよ。つねに大企業の人間とつきあっていないとダメ。最新情報の発信基地はやっぱり大企業。商売の一番のポイントは他人を儲けさせること。一番価値があるのは、情報を持っている人間。だったらその人間にお金をつぎ込むのは当然。ほんとに貴重な情報ってのは、あらたまった場で出て来ることはまずないね。打合せしましょう、なんてときは、その話に終始するもんだから情報の「ポロリ」はないんだ。酒でも飲んで、ワイワイガヤガヤやっているときに、「そういえば、このあいだA社に納品に行ったときに、ちょっと耳に挟んだんだけど...」なんて極上な情報が出てくる。勝手に向こうから入ってくる情報は、たいがい当てにならねぇもんだってことは知っておいたほうがいい。下から上がってくるのはその程度の情報。誰が価値ある情報を持っているかを、まず見極めなきゃ、いくら情報を集めたって役には立たない。勝負はふだんから人づきあいにどれくらいお金を使っているか。
人と人とのふれあいのなかで、さりげなく語られるじょうほうは信用できる。もったいをつけて出てくる情報はたいがい「目黒の秋刀魚」だから気をつける。人と会いもしない、自分からは関わりを持とうともしないなんていう、孤高の真面目、なんていやだね。「自分の仕事は一所懸命やってます」という人がいいる。「だから、どうなの?」、本業をきちんとやるのは
当たり前。本業なんてのは習えば誰だってそこそこはできるようになる。本業以外のプラスアルファを持つことが重要。遊んでいるうつに身につくのが"勘所"だ。察しのよさ。ツキっていうのは周囲の人にも波及する。絶対、ついている人間とつきあわなきゃダメだ。ついている人間はツキを引き寄せるだけのことをしている。根っこを残すから次の年も生えてくる。百万もらったら五万か十万は返す。人は他人の自慢話は話半分に聞くけど、第三者がほめると信用するもんなんだ。嫌なヤツに関して、学校じゃ「誰にでも良い面があるからそこを見ましょう」とかせいぜい「君子危うきに近づかず」くらいのことしか教えてくれないけど、話にならない。こういうのが世渡りの知恵、世渡り力っていうもん。期限が切れても誰もマネできない、これが本当の特許。自分の仕事は安売りしちゃだめ。そのためには人にできないことをやらなきゃ。誰でもできることなんてのは、相手の言い値でやるしかなくなる。できないことだから、値段を自分でつけられる。メザシの土光さん。演出もできないようじゃ、大き��なれない。ちょっとおもしろいヤツだと思われてる気配があったら、落語の小ネタでも仕入れておいて、なにかにつけて披露すりゃいい。そのうち「あいつ、めちゃめちゃおもしろい。いいキャラクターしてる」ってことになる。中途半端におもしろいとか、真面目だとかってのがいちばんいけない。中途半端を突き抜けるには演出。これは間違いない。変わり者って言われるような人間じゃなきゃダメ。変わっているから人と違う発想ができるし、人と違うものが作れる。
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通常の教育制度で教わる内容とは別に、"世間"という荒波の中で得た知識や知恵を使い生きている"ツワモノ"だと思う。
玉の井大学で勉強したことがおもしろくて印象に残っている。新しい次元で突き進むすごい人間だ。それゆえに、簡単にはマネは出来ない。
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[ 内容 ]
一生、どこに行っても食いっぱぐれない頭と技術の鍛え方。
[ 目次 ]
1章 “おいしい情報”を手に入れる「世渡り力」
2章 人を引き寄せ、動かす「世渡り力」
3章 自己演出で評価を上げる「世渡り力」
4章 仕事の“敵”から身を守る「世渡り力」
5章 遊びから最高のアイデアを生むコツ
6章 どこでも生きていける「腕」の鍛え方
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]