紙の本
主題は!?
2002/01/18 00:36
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:すの - この投稿者のレビュー一覧を見る
歴史物として読みやすく書いてあります。当時の鍛冶屋の技術やコテツの話、比較資料など、よく調べたなぁ、と言うのが正直な感想です。
登場人物に好感が持てますが、この作者の書く女性は少々理想的な女性に成りすぎていると感じるところがあります。主人公は人を斬るのが好きな訳ではなく、むしろ鍛冶屋として刀に情熱を燃やしているようですが、人を斬りまくってるのがちょっと違和感があります(タイトル通りでは有るんですけどね)。人を含めた動物を斬ると言うより、刀の出来を確認するための試し斬りの感覚で切ってるのがよけいに怖くも感じます。
投稿元:
レビューを見る
鬼麿かっこいいー!!隆作品で、1,2を争うかっこよさだと思います。もうべた惚れです。たけも可愛いんだな、これが。
投稿元:
レビューを見る
隆先生のデビュー2作目の小説。
名刀工・源清麿の弟子・鬼麿が師匠の残した数打ちの駄刀を探し出し、折り捨てる旅に出る物語。
投稿元:
レビューを見る
鬼麿強い。松永誠一郎に次ぐ厨キャラ。
隠れた名工山浦清麿の弟子鬼麿が、若い頃の師匠が金に困って作ってしまった数打ち(量産品)の刀を折る旅に出る。意地を張って頑として刀を渡さない老武士、戦いの中でなら折ってもいいという剣客、露骨に値をふっかける悪党など、様々な持ち主達を自作の大太刀「古釣瓶」でバッサバッサと斬ったり宥めたり賺したり。
珍しく柳生が出てこないけどやっぱりライバルは忍者だった。
リベリオンで使われてた「面取り」って試し技だったのねぇ
投稿元:
レビューを見る
全1巻。
死んだ師匠に頼まれて、
過去に打ってしまった
駄作な刀を打ち壊す旅に出る
刀鍛冶の超人な弟子の旅って話。
めずらしく舞台が幕末。
源清麿(死んだ師匠)を書きたかったらしく、
必然的にその時代になっただけだけど。
超人的な主人公がチャンバラってく
スタンダードなつくり。
ただ、上記のように死んだ師匠を書きたかったらしく、
若干主人公の影がうすい気がする。
著者の他作品と比べて。
超人なんだけど。
そのせいか、
それなりに上手くまとまってたけど、
なんとなくそれなりな印象。
ただ、たまたまこの前に読んでたのが
同じく刀鍛冶、虎徹の話だったので、
ちょいちょいかぶってて興味深かった。
個人的に。
投稿元:
レビューを見る
めずらしく伝奇要素が低く、プロットは藤沢周平みたいだ。しかし弟子が師匠の剣を折るという設定はサスペンスフルで秀逸。死者を追う旅を通じて、清麿という師匠の姿を浮かび上がらせる手法は見事である。
投稿元:
レビューを見る
言い回しや言葉尻は真面目ですが、内容は悪ふざけかと思うほどの完全懲悪のシンプルな小説です。
師と弟子の受け継がれていく流れがもまたシンプルでわかりやすかった。
分かりやすくて面白かったです。
投稿元:
レビューを見る
主人公鬼麻呂が剣術を学んでいない点が、他の時代小説と違っていて異彩を放っている気がします。
構えからして非常に不恰好。ですが、繰り出される剣閃は示現流にも似た一撃必殺!
読後に爽快感を感じさせてくれる良い作品だと思います。
投稿元:
レビューを見る
映像化したらさぞかし面白いだろうと思いつつ、主人公の設定を考えるだに「原作に忠実で完全な映像化は、 ゼッタイ無理だろうな…」と思うw
面白くてたまらない、が ただ、過去は過去として、試し切りの達人というのはそれはそれとして、刀鍛冶が何でそんなにもめちゃめちゃ強いねん?!というツッコミが終始頭の中を駆け巡ることは確実♪
投稿元:
レビューを見る
プロットはとても興味惹かれる小説だが主人公に魅力がない。ガサツで若すぎるためか人生に対する哀しみが描かれていない。あと10年後の主人公にしたら魅力が出たかもしれない。
投稿元:
レビューを見る
主人公と同じリズムで、ザックザクと文章が進む。
時代劇のドラマみたいにカッキンカッキンという戦闘シーンはない。
真剣勝負はいつも一瞬、ぶった斬るか、ぶった斬られるか。
それを見逃したら、手遅れだ。
手を下す瞬間というものがあって、そこに命を賭けるという生き様。
残酷でエロチックで、真剣な爽快感がいい。
投稿元:
レビューを見る
久々の再読。やはり隆慶一郎は面白い。
実在した名刀匠山浦環源清麿の弟子で、試し斬り剣術の達人という設定。
刀鍛冶の思いも描かれていて、隆さんの描写する漢は素晴らしい。
投稿元:
レビューを見る
ロードムービーテイストの時代劇エンタテイメント。
超人的に強い主人公は、隆ワールドではお約束だね。そこに違和感を感じさえしなければ、十二分に楽しめる。
また、女の強さとサガとを魅力的に描くのも、隆作品の見ドコロの一つなのかも知れない。
★3つ、7ポイント。
2017.03.24.図。
投稿元:
レビューを見る
隆慶にしては内容がやや淡白だが、相変わらず登場人物がいかしてるので楽しめる。山人の暮らしぶりを、もうちょい掘り下げてほしかったな。