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深い海の底に潜ったような
2022/02/04 22:46
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投稿者:Todoslo - この投稿者のレビュー一覧を見る
息苦しさと心地よさを感じてしまいますね。いつまでも続くかに思えていた琉花、空、海の絶妙なトリオが、もう1度再生することを願っています。
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〔今にして思えば僕はあのころ「言葉」とは別の方法で考えていた。 感情も今とはずいぶん違う形だったと思う。〕
〔僕とまわりの人々はまるで別の星の生物のように、 お互いを理解するための接点が全くなかった。〕
〔僕はたったひとり別の世界の住人だった。 6歳になるまで。〕
(第二十四話 内臓)
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やっと入手。
この世界で人間の知っていることなんてほんの少ししかない…
と改めて肌で感じたなぁ…。
もっともっと眼が離せなくなりました。
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何がいいとか何が面白いとか、もう分けわかんないんだけど、とにかく良い。
圧倒的な画力と想像力。天才とはこのことか、って感じ。
一体どんな結末になるのか想像もつかない。最近のベスト3の一人。
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圧倒的な画力・スケールで描かれる、圧倒的な物語。読んでいる自分が、まるで”ここに存在していないのではないか”と思ってしまうほどの強烈な”読体験”は、恐怖感を覚えるほどのリアリズムを持っている。
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海が奇麗に見えたり怖く見えたりするので、感情の移入先に困ります。うーん、でも実際の生活で身近な人の違う一面が見えて驚いたりするからそれと同じか?
ところで私の住んでいる近郊では連載雑誌IKKIをさっぱり見ないから実は休刊したのかと思ってました。帯にちゃんと発売中って書いてあって安心しました〜。
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この人の絵って迫力があって怖い。
先の展開がまったく読めないってのも凄い。まだまだ引き出しがたくさんありそう。
『魔女』と同じ匂いがするなぁ。
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おもしろい。
ファンタジーと神話の境界。
怖くさえある。
「蟲師」の世界感を海を中心とし、
未知なるものとの対話、共生にたどり着く「寄生獣」のような。
うーん。うまく表現できないが、こうした類も漫画が存在し、
生み出さされるのは多様な神の存在を認めうる(存在さえも否定しうる)
日本に住まう人々の思考環境があるのだろうか?
神を語ること=神話を物語ることとの関係性において、
こうした「新しい世界の提示」は神を持たない人の可能性のような気もする。
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続きが見たい。
もう世界観を表すこの絵が最高です。
浸りたい。この水の惑星、神秘、嵐、生き物たちの、圧倒的な美しさに感覚すべてをゆだねたいです!
もう物語の細かいとことか、謎とか、もう、好きにやって。読むからって感じです(笑)。
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僕らは宇宙の内臓なんだね。
【内容】
隕石は生命を運んでくるものかもしれない。パンスペルミア説やったかな。
もしかしたら生命の素かもしれないその隕石は、2巻ラストあたりの経緯で琉花の体内に入り込む。
ある意味処女懐胎?琉花はマリアさま?
そして琉花は、海と、アングラードと、ともにヨットで旅に出る。
半ば呆然と、不安定になっている琉花。《琉花の半分は寝てる。半分は海の深いところにいる。》
空を忘れてしまったように見える海。
隕石を体内に入れた琉花は「海獣の子供」ぽくなってくる。
肉体が作りかえられていっているのかもしれない?
それにはどんな意味があるのか?
そして、海・空が発見された当時のことが描かれる。
【感想】
「海獣の子供」たちはなんのために現れるのか?
海は、生命は、生態系はどうなっていくのか?
人類にはどんな価値があるのか?ないのか?
いろんなことを考えることになる。
あと2巻か。
読み終わるのが惜しい感じがします。
妙に結論てきな終わり方でなく、読者を放り投げるような「?」のままにしてほしいと思ってます。
そうしてくれれば、何度でも読める。
(2013年01月06日読了)
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再読。
いよいよ、五十嵐大介の世界観が展開されだす…神秘的で、不気味で、神々しくて…
登場人物達のそれぞれの状況がどう展開して行くのか楽しみ。
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この作品の中で語られる、天と地という繋がりつつも別れてしまった要素のように対になって展開している作品のような気がする。対を超える時は大きな自然が包み込んでいくような、そんな感覚がある。でも対って表現の必然かもなぁ・・・。
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ジャンル的には何というのだろう。自然と人間の共生がテーマになっていて、創世記や神話の要素もあり、舞台を海にした「もののけ姫」のような、独特の雰囲気がある。
深い森の中というのも、人智の理解を超えた空間であると思うけれど、深い海の底というのは、それを更に凌駕する、未知の生物が棲む前人未到の領域だ。
1、2巻あたりまではまだ日常生活の延長としての導入編で、3巻からいよいよ佳境に入ってくると、急激におどろおどろしさを増してくる。ブラックマンタの腹に浮き出る「神の眼」というモチーフにはかなり驚いた。
海の中こそは、人間がまだまったく本当の姿を理解していない、正真正銘の神域であるということがよくわかる。4巻から先、どういう展開になっていくのか、ものすごく楽しみな作品だ。
深海の全く太陽光の届かない世界での、300℃の熱水と地中からわき出す猛毒の硫化水素やメタンを栄養源とする生態系。
この生物群は硫化水素の化学反応エネルギーで成長するバクテリアと共生し、彼らのつくる有機物を吸収して生きている。それは太陽による光合成に100%依存している僕たちとは全く異なる生態系だ。(p.104)
鯨の脳皮質は人間よりはるかに大きく発達している。体の機能は使われるから発達するんだから・・きっと鯨は考えてる人だと思う。
天敵もなく殺し合いもない彼らはきっと、人間とは違う発想をするはずだよ。そして人類よりずっと古い歴史を持っている。彼ら特有のコミュニケーション能力を考えると、非常に高度な知の体系を作り上げているかもしれない。(p.199)
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海の子供たちは何者なのか、海の幽霊とはなんなのか、まだまだミステリー。
夜の海をクジラと泳ぐイメージはとても贅沢