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イタリアの貴族って大変だったんですね。
貴族は貴族でやる事があるっていう。
ま、日本のかつての貴族もそうでしたが
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イタリアルネッサンス貴族の宴会などについての本。紳士のタシナミから、ダンスステップまで載ってる。なんだこの内容の凄さ!(笑)
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タイトルとか副タイトルに惑わされそうになりますが、やはり中世の貴族を書くなら(なぜ書く前提?)一度は読んでおけと思いますw イケてるイタリア貴族(ただし十六世紀限定)の条件として舞踏会や宴会の料理や出しモノの手配、音楽・ダンスなどの芸術面などの教養などが網羅されてますー。本を手にしたままステップを踏んでしまった人はワタシだけではないはず(ぇ
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[ 内容 ]
本書でいう「イタリア貴族養成」とは、ルネサンス文化華やかなりし中世イタリアの宮廷文化と貴族たちの「おたのしみ」を知ることで、「あの方、育ちがいいわ」と周囲の人々を感嘆させる、ノーブルな人間を養成するという意味である。
ひとつには、一五二八年にイタリアで出版されるや、ヨーロッパ中の貴族が競って読んだ『宮廷人』や『饗宴』描くところのセレブの生活を追う。
さらに、声楽家ならではの著者の音楽鑑賞のウンチクが語られる。
本物への道は遠い。
されど、知るだけでも十分に人生は愉しい。
[ 目次 ]
第1章 饗宴(準備編)―これで完璧、おもてなし(宮廷生活の華、バンケット;メッシスブーゴの『饗宴』 ほか)
第2章 饗宴(食卓編)―喜び歌え、宴は踊る(ようこそ饗宴へ;日本の王子がやってきた!?天正遣欧少年使節団の来訪 ほか)
第3章 ダンス―行儀作法は踊って学べ(ダンスは社交の基本なり;フェッラーラ宮廷に仕えたダンスのマエストロ ほか)
第4章 音楽―これが貴族の必修科目(宮廷人は音楽家であれ;女性歌手グループ誕生前夜 ほか)
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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借りたもの。
中世イタリア貴族(セレブリティ)について論じた本。現代のセレブリティとはまた異なると思う。しかし、本当の言葉が言わんとする定義を解説している。
そのため、現代の感覚での“セレブリティ”――ハイソサイエティなマナーやどの様な教養を求められているかを知りたい――を求めて手に取ってしまうと、ちょっと肩透かしを食らったような気がすると思う。
セレブリティとは……饗宴である。文芸の教養を前提としたハイレベルの。教養を披露する場であり、それは対外的な…外交的側面、自身は文化人であるというアピール、プロパガンダとしての側面がある。10年位前に流行った“お・も・て・な・し”だろうか。
歴史的側面にも触れるので、イタリア半島がスペイン、フランス、ドイツいずれかの支配・影響を常に受けてしまう事も垣間見れる。(マキャヴェリ『君主論』( https://booklog.jp/item/1/4334753612 )も参照。)軍事力を持っていないと支配されてしまうのと同様に、外交手段としても饗宴が重要だったことが理解できる。
そして、本題?となる饗宴の内容。
エステ家にまつわる資料を基に、宮廷料理のメニュー、
それらを用意したりつつがなく進行させるために必要な使用人たち、彼らにも求められるマナーについて等など…多岐にわたる。
また、饗宴の会場によっては狩りなどのアクティビティ…レジャーも用意しなければならない……
参加する貴族のスキルもさることながら、ホストは色々用意しなければならないので大変だとしみじみ思う。(財力)
天正遺欧少年使節団の話にもちょっと触れる。エステ家の饗宴に招かれていたらしい。その中で、既に伝え聞いた外国人像と実際に会ったときのギャップ…テンプレ化への警鐘をルネサンス人がしていることが興味深い。
後半には宮廷料理のレシピや行儀作法、ダンスや音楽について。
細かな一挙一動への指導に読んでいて目が回る…ダンスも、社交ダンスのようなものを想像するとまた違う。皆ですぐに踊れるようなものもあった。
著者は声楽家であるためか、やはりイタリア・オペラに通じる、宮廷音楽について熱弁されている。
惣領冬実『チェーザレ 破壊の創造者』シリーズ( https://booklog.jp/item/1/4063722015 ほか )と併読。『チェーザレ』の描写の丁寧さとリアリティを実感。