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スマイルズの名著『品性論』 古典には、「自分を変える力」がある みんなのレビュー
- サミュエル・スマイルズ (著), 本田 健 (訳)
- 税込価格:1,650円(15pt)
- 出版社:三笠書房
- 発行年月:2008.8
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紙の本
自助論には書かれていない大切な事
2018/12/15 14:07
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ホンの無視 - この投稿者のレビュー一覧を見る
サミュエル・スマイルズと言えば「自助論(もしくは西国立志伝)」ばかりが取り上げられるが、むしろ近年の日本では自助論よりもこちらの本の方がよっぽど重要なのではないかと思う。
本書には自助論同様の勤勉の精神の大切さがかかれているが、自助論とは異なり人との関わり方についてより言及されている。
他人との接し方について書かれていることは「傲慢であってはならない」「他人の努力を貶めてはならない」「類は友を呼ぶ」に集約されると思う。
近年は自己責任を盾に他人を貶めるような輩が増えてはいまいか。
そんな世の中であっても、いやむしろそんな世の中だからこそ、謙虚さを忘れてはならないとおもう。
紙の本
自分レベルではまとめきれませんでした...
2011/07/22 07:47
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:のちもち - この投稿者のレビュー一覧を見る
5月に読んだ『自助論』がめちゃ面白くて、同じ著者の本ということで期待値は高まる一方。本書は、「シンプルな人生設計と自己鍛錬法」がテーマ。まさに「今」必要なことじゃないか!出だしから「他人の幸せを願うことは、自分の幸せを求めること」プラトンの言葉が紹介されているように、この本も!というスタートでしたが...全体的に、哲学的あるいは宗教的な感じがして、古代ギリシャはじめ偉人たちの「言葉」が並ぶ構成だけれども、ちょっと...飽きた。「なりたい自分」に必ず会える、という訳者の触れ込みもちょっと誇張のような気が...1871年に書かれた本であることを考えると、「政治の腐敗」や、「幸せの意味」といった、今現在のベストセラーになるようなテーマが、古臭くないレベルで書かれていることは驚嘆するが、偉人たちの言葉があまりにも多すぎて、何が何だかまとまりがつかなくなってしまった。読む側のレベルの低さ、といってしまってはそれまでだけれども、全体の抑揚もないし、も1回読みなおそうという気力も出てこない。もちろん、偉人たちの言葉が、今を生きる自分たちにも「自分ごと」としてとらえられることが多いし、「富より人格」「失敗をその後の成功に導く過程と考える」とか、いい言葉はたくさんあります。よく耳にする(目にする)ことですが、「正しいことを行った結果報酬が得られる」的な側面は、十分響きます。そしてこれらの「名言」をアレンジしたものが、今「新作」として書店に並んでいるのですが、そもそもそれらの書の原典である、ともいえると思います。が、一方で、歴史的な名言が並んだ「名言集」があまり読み物として面白くないように、その名言が発せられた背景が語られる場面が少ないので、少々「羅列」のような印象になってしまいます。
本質をついているんですけれどね。自分の人生を価値あるものにするためには、どのような考え方であるべきか、どのような人間であるべきか。富=お金は大事だけれども、第一ではないかもしれない。人として生まれてきた以上は、やはり「人との関係性」であったり、人や社会への貢献であったり。そのためには情熱や前向きな姿勢が必要で、それを動かす元は情熱だったりする。それを成し遂げるためにはポジティブに活動すべし。そしてその素養は過去の偉人の言葉や残してもらった本だったりする...う~ん、きれいですね。
自分の「経験値」の浅いところが要因だとは思ってます。が、個人的には「自助論」で十分かなあ。電車の中で読むようなものではないのかもしれませんね。じっくり集中して読むに値するものなのかもです。
【ことば】賢い人は、人生にあまり期待しすぎてはいけないことをしだいに学んでいきます。
言葉を抜き出すと誤解されそうですが、「何をやっても変わらないことがあるのでつつましく」ということではなくて、「他力本願で幸せをつかむことはできない」という逆説的な言葉だと理解しています。あるいは「仮に今は苦しんでも、明日は必ずくるので、苦しみをもたらした人生がすべてではない」ということも含んで。けどつらいときはつらいけどね。そこを乗り越えられる「強さ」を持つべし、ということ。
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