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化学の知見を使って解く傑作クイズを収録した一冊です!
2020/02/22 12:21
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は化学の知識を使って解く面白いクイズを集めた傑作集で、楽しく読みながら、化学の知識が身に付く一挙両得の一冊です。同書には、「奇妙な電話」、「持ち込み禁止」、「宮殿の氷」、「篝火の秘密」、「漆器の値打ち」、「爆発した紙くず」、「家庭菜園の落とし穴」、「色が違う!」、「盗まれた仏像」などと題されたクイズが収録され、題だけ見ていても興味津々なものばかりです。化学好きな人はもちろんですが、そうでない人もこの一冊で化学の見方が変わるかもしれません。ぜひ、読んでみてください。
目指せ! 探偵ガリレオ
2011/03/01 22:22
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「化学推理クイズ」と副題された本書は、なんとも不思議な味わいのある1冊である。
特許収入で暮らす悠々自適のエヌ氏を主人公=謎の解き手として、彼をとりまく人々にかかわるエピソードで構成されている。ショートショートのミステリーの体裁である。 「クイズ」というだけに、30それぞれが「トリック」と「解決編」にわけられているのだけれど、それなりの化学の知識がないと「推理」がまったくできない。そんな「解けないミステリー」を読んで楽しいのか?と思われる方もいるだろうが、それが意外にも楽しいのである。
何より、化学トリックといっても、大がかりなしかけがあるわけではない。灰皿の中の紙がタバコによって急に燃え上がったり、重要な手紙が白紙だったり、トンネルの照明の不思議などなど、そのほとんどはたいていの人にも身近か入手可能なもので構成されている。ミステリーでいえば「日常の謎」派といえるかもしれない。うまく使えば理科での実験や、手品にも使えるかもしれない、とさえ感じさせる。
ただし、化学だけに毒物をめぐるものも少なくない。お菓子を食べて苦しむ愛犬、古い邸に住んだらなぜだか体調が悪くなる、などなど、実は「ちょっとあぶない」ものも含まれている。ただし、これらの危なさも特別なものではなく、本来であれば、「日常生活で知っておいた方がよい」範囲といえるだろう。それもまた「日常の謎」の中である。くわえて、「エヌ氏」といえば、星新一のショートショートでよく出てくる名優ではないか!
ショートショートでもあり、化学入門でもあり、実験・手品のコツ入門でもある、そんな不思議な味わいの1冊である。「探偵ガリレオ」は確かに面白かったけれど、一般人にはちょっと真似ができない(いや、してはいけない)ものばかりだった。探偵ガリレオ気分を味わうための、「はじめの一歩」としてお薦めしたい。ちなみに、探偵ガリレオは物理学者だったが、本書の著者は化学者である。
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