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読み物としては悪くないと思う。なにより読みやすい。
すばる望遠鏡の性能に関するたとえには感動した。すごいね人類。
宇宙とかそういうスケールのことを勉強してるひとは
ある種の生き辛さみたいなものを抱えたりするのかなあとか
ちらりと思った。
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比較することで、宇宙を身近に感じれる本。
だけど、比較をしても、値が莫大な大きさになって
実感がつかめなかったり・・・
それだけ、果てしない世界なんですよね!
内容、数値的に、私には難しく、参考程度に読みました。
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宇宙比較講座のサブタイトルのとおり、
Aのサイズがどら焼き(orりんごor東京タワー)だったら、
Bはこれこれの大きさだね、というわかりやすい例えで
説明する天文学本。
経済や建設など、単位あたりの数字の大きいものについて、
私たちには感覚的な理解が難しい。
それで、TVなどでお約束の「東京ドームX個分」とか、
「毎日Y円使ってもZ年遊んで暮らせる」といった例えは
おなじみだけど、正直それでも判ったような
判らないようなもんではある。
本書でもその判ったような判らないような基準は
いかんなく発揮されているが、それでも読後に
私があまりもやもやしなかったのは、
「現在の科学で判明していないことは、
明快に『判らない』として、無理な説明をしていない」
「とりあえず、自分がイメージとして感じているサイズや
距離は間違っていることに気づいた」
の2点によるものと思う。
特に後者は重要で、書籍やテレビ等で示される天文上の略図、
例えば地球と月の距離とサイズ、静止衛星軌道などは
それらの構成をわかりやすく示すためのもので、実際の縮尺は
基本的に考慮されていなことを改めて認識させられた。
もちろん、通常の略図が間違いでないのは、
一般の地図で道路を表す線について、
その太さが必ずしも縮尺に合致していないようなものかと。
でも、イメージの刷り込みって怖いよね。
地球が直径10cmのりんごとすると、
月が2.7cmの金柑のサイズで(これはイメージどおり)、
『3m離れている』とは思ってなかったので。
文章も平易で、小学校高学年~中学生くらいなら十分に読め、
自身が培った「感覚的天文観」を見直すのにちょうどよい佳作かと。
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表紙のどら焼きがおいしそうで、レンタル。
想像も付かないくらい壮大なスケールの宇宙、銀河、太陽系を、日常レベルの例えに落とし込んで書かれている。
非常に読みやすい文体だし、見開き1つで1テーマという形態も、暇な時間を見つけて読み進めるのに向いている。
小学生から社会人にいたるまで、幅広い年齢で楽しめると思う。
面白かったところ
・地球上の水はすべて循環している。
大気中の水分は約10日で入れ替わる。
淡水が海水へ供給される量は1200mm/year
同僚の水が蒸発するとすれば、海のすべての水が入れ替わるには3100年かかる。
・地球上の砂の数は数10垓
宇宙の星の数は400垓
宇宙には、砂の数より星がある。
さて、月を見て金柑を思い描きに外へ出ようか。
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たとえば、銀河が直径10cmのどらやきだったら、日本で肉眼で見えるアンドロメダ大星雲も同じくらいの大きさのどらやきで、2.3mくらい離れている。そして太陽系はどら焼きのなかを2億5千万年かかって一周しているらしい。子供向きにもっと易しい文体版も欲しいです。
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宇宙比較講座の名前通りに天文をいろんな形で比較している。あらためて宇宙ってすごい!リンゴの3m先にあるキンカン。地球と月の距離の比較にあらためて遠さを実感しました。最後は宇宙人の存在は?みたいな所で終わってワクワク。宇宙って広い!
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タイトルが秀逸!
「地球がリンゴだとしたら、月はそこから3m先にあるキンカン」とか、スケールが大き過ぎてよく分からない宇宙を分かりやすい比較で解説してあります。一つ一つの話も短くて、読みやすい。
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図書館で借りたものの、難しいのかな?とちょっと敬遠していて、やっと本を開きました。意外とそうでもなかった。
見開き2Pでひとつのことが書いてあったので、むしろ読みやすい部類。
目に見える満天の星は、実は8,000個くらいだとか、冥王星はいつの間にか惑星じゃなくなってたとか、改めて知ってすごいなー、と思ったり。
内容的にちょっと難しいところはありますが、比較講座っていうのはなかなか面白い視点だなーと思いました。
他の方のレビューにもありましたが、一番へえ!と感心したのは、地球が直径10cmのリンゴだとしたら、月はそこから3m離れたところにある金柑だというくだり。そんなに離れてるんだ~。
そんな感じで、宇宙のスケールの大きさを実感できる一冊。
できれば学生時代に読みたかったなあ。という訳で、学生さんにはお勧めの一冊かもしれない。
この著者の児童向けの本も読んでみようかな。
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広大な宇宙を、理解しやすく身近なものでとらえ説明した良書。
いきなり夕日とカップラーメンの話の夕日が沈むのは約2分というところから興味をそそられっぱなしである。
理解を促進するように見開き2ページで、一項目のテーマを説明していることにも、本のコンセプトと合致しており高評価の理由ともなっていよう。
文量としては一日で読み切れるものではあるものの、内容は宇宙に疎い自身にとっても十二分に宇宙の深淵さを感じることができ、かつ少し身近にも思えるところに、著書の狙い通りの宇宙への誘いがあろう。
物事の理解を促すのに、ある対象を比較比喩するのは今後自身でも使えるように思う。
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すばる望遠鏡のある国立天文台ハワイ観測所の広報担当研究員の著者による、宇宙や地球の話。中高生向けの本、という感じで、1つのテーマは見開き1ページで完結し、文字も少なめで、柔らかいタッチのイラストがある。天体や宇宙に関わる大きさ、距離、数、時間が、どら焼きやリンゴ、ビー玉など、イメージしやすいものに置き換えられて、解説されている。
話は分かりやすいのだろうけど、やっぱり理科が苦手なおれには、ちょっと難しいと思うこともあったし、結局何が何だか想像できないものも結構あった。2006年9月時点で「もっとも遠い銀河の世界記録」は約128憶8260光年かなた(p.110)、とか「宇宙が始まってから一〇のマイナス四四乗秒から一〇のマイナス三三乗秒までのごくわずかなあいだに、宇宙空間が何十桁にふくれあがったという理論」(p.121)とか言われても、???という感じだった。ちなみにp.121で紹介された、この「インフレーション理論」については、次のページで明らかになるが、三分間で宇宙を構成する基本的な粒子が作られた、ということなのだそうだ。なんか宇宙って極端、っていうか、凡人の知覚、想像できるスケールを超えていることが実感できた。でもそういうものを地球にいる一人間が、確かめる術があるのか、という方がすごいと思う。「重力がレンズのような役割を果す効果がある」(p.114)とか、宇宙空間の温度が測定できる(pp.118-9)トカ、よくそんなことできるなあと思う。すばる望遠鏡の分解能は、「富士山の山頂に置いた五円玉の穴が東京から見分けられる」(p.55)くらいのものなんだそうだ。すごい。そして、撮影した画像を保存するとものすごくデータを食うので、「すばる望遠鏡では大容量データ管理システムを構築している。デジタルデータの保存も、一つの研究分野」(p.59)なのだそうだ。それは意外。
面白いと思った事実は、まず「スペースシャトルや国際宇宙ステーションが集会する高度三〇〇~五〇〇kmでも、ごくわずかだがまだ大気は存在する。大気との衝突により宇宙ステーションの高度が徐々に下がると、ロケットを使って高度を上げる作業を行う。」(p.39)って、そんなことあるのか、という感じだった。
宇宙に興味を持つきっかけにはなるのかなあ。でももともと興味がなければ、そんなに面白いという感じの本ではないのかなあ、と思った。(21/06/27)