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読んだのはハードカバーの方ですが、イメージ的にはこっちの表紙の方が近いのでこちらで。
この表紙は小夜子かなぁ。
小夜子のイメージ。
昨日図書館から借りてきて、ちょっと読み出したら止まらなくなり、結局日にちをまたいで一気読み。
ああ、眠い……。
別嬪と醜女が交互に生まれる女系の家の宿業の話…といえば、一言で終わっちゃうけど、
「ぼっけぇきょうてえ」が大して怖くなかった私ですが、最初の章の頃は結構怖かった。
最後の方でいろいろと因果の説明はあったけれど、部分的に消化不良の分は残ったかなぁ。
しかし郷土の特徴の怖さはすごくリアルに描き出せていると思う。
文章もすごく読みやすくなっていたし、これなら岩井さんの別の本も読んでみたいかも。
しかし若い頃はいろんな意味で突き抜けていた娘たちも、年を取ったらそれ相応になるんだなぁと思ったけど、
実はそう見えていただけでなかなかというのにちとびっくり。
桜庭さんの「赤朽葉家の伝説」と近いイメージがあるけど、読後感は全く違う。
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明治から平成まで、
六代に渡る女系一家の因果的な話し。
かならず美人と醜女が交互にしか生まれてこないその家。
相変わらずのクドさとドロドロ感なのだが、
文章に引き付けられて一気読み。
是非とも「黒焦げ美人」を先に読んでおくのがオススメ。
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−極楽に酷似した場所があるとすれば、それは極楽ではない。
地獄としか思えない場所があれば、そこは正しく地獄である−
ええジャケ買いだとも。笑
でもこの作者好きなんです。
怖い。でもホラーってわけじゃなくて、それでも背筋がざわつく感じ。
京極夏彦もそんな感じじゃないかな。私の勝手な見解では。
でも本当に、今でこそ怪談とか幽霊とかホラー系は人気だけど
元を正せば悲鳴を上げる感じではなく
おどろおどろしくてザワァァッ…てするのがジャパニーズホラーなんじゃないかと。
単に幽霊=怖い!じゃなくて、
深読みすればする程、怖くてその反面、面白くなる様な。
どんなホラー映画でも怖いだけじゃ面白くない。
面白いからこそ『怖いもの見たさ』が存在するんだし。
目を背けてしまうような怖さじゃない。
思わずまじまじと見てしまう様な、怖さ。
それがこの小説にはあると思うんです。
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2013.8.24 更新
数年ぶりに再読。
改めて読んでも、いい。面白い。
美しすぎることで人生を狂わせてしまう女達の血筋。
「美しい」ことは「恐ろしい」と紙一重。
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これ、女の業がほんと〜〜〜に怖い。幽霊なんかが出てくる話よりよっぽど怖い。ぞわぞわしながら読み進める感じ。描写もかなりエグくてエロい。この本はちょっと親には貸せなかった。そういう本。
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美女に生まれるのが幸せなのか、醜女で生まれるのが幸せなのか。
此処の女は皆、それでいいんだろう。
その受け入れの姿勢が怖い。
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なぜか手にとってしまった本!
タイトルに惹かれ、読んでみました。
なんかすごかった。
高校生の時読んだのですが
この作品にはいろいろ衝撃を受けました!
学校で読んでたんですけど
友達に知られないよう読んでました。
だってぜったいひかれるから!
でもおもしろくておもしろくて…w
友達には薦められないけど
こわくて面白い作品です☆
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女は恐ろしくそしてしたたかだ
黒焦げ美人とちょこっとリンクしてるところがあります
どちらを先に読んでも問題ありませんが
黒焦げ美人を先に読むほうが怖さをより楽しめると思います
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血の池地獄に針の山。地獄巡りさながら、現し世に様々な地獄を顕わにしてくれる作者。本作の地獄は「美醜地獄」である。美しければ惚れられる、醜ければ無視される…。愛憎の念が入り混じり、ぐるぐるぐるぐる巡る因果の無間地獄。無明の闇を彷徨い続ける、明治から平成に至る百年の暗黒の大河小説-。
作中に頻繁に登場する乞食隠れ。人は誰しも自分にとって、必要な人間と必要で無い人間とを無意識の内に区別する。無意識故の恐ろしさ-これを表現したかったのだと思う。禁忌に挑む姿勢は評価するが、中盤は少しやりすぎだろう。返って、逆効果の様な気がする。少なくとも万人向けとは言い難い内容。
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表紙はイラストレーターのさやかさんですね。ジャケ買い効果もあるでしょう。
女性がああいう風に順番こに生まれるというのはどこかの民話か説話にあるんでしょうか。(もしあればゼヒ教えていただきたい)
まずこれがとても良い設定。ありそうでないと思う。これのおかげで物語らしさが増してどこか非日常的な世界を奥深くしてる。
完全に余談ですが、状態保存しておくつもりがうっかり新潮マーク切っちゃった。すこし凹んだ2008年。
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綿々と続く色欲の因縁の話です。ただ元を正せばこの人の作品によく見られる近親相姦による呪いの子…という話で、その辺はまあなんとなく納得すれば良いと思います。
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美女の陥りやすい不幸・ぶちゃいくの陥りやすい不幸 それぞれのバリエーションが網羅されてる。粘度がめちゃめちゃ高くて、どっぷり場末女な気分の時に的してる気がします
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読み始めた日に物語に出てきた遼東半島の話が出て、なんだか嬉しかったです。
すごかった・・・
自然に情景が頭い浮かんできます。
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壮絶だった……。
読み終わってまず圧巻というか。読んでいるうちに夢中になり過ぎて読み終わってどっと疲れる。もちろんいい意味で。
何かが乗り移ったように引き込まれる物語は凄まじい。
しかしよく考えたらかなりエグイ話だったなぁ。下品ではないけれど、エグイ。これは一回読んだら忘れないだろうな。
概略
死霊が彷徨い、腐臭漂う岡山の寒村。
村で一番の分限者の家に生まれながら、牛蛙と綽名されるほど醜いふみ枝は、母シヲの淫蕩な美しさを憎悪する。
しかしふみ枝の娘は、シヲに生き写しの、禍々しいまでの美貌を備えていた。
美女と醜女が一代交替で生まれるのは、禁忌を犯した罰か、土俗の死霊の祟りなのか----。
呪われた家系を生きた六代の女たち、愛欲と怨念にまみれた、百年の因果の物語。
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志摩子お姐様の岡山ものです。
乞食隠れという境界を超えてやってきた、異界の住人乞食。構図が大変分かりやすく、それゆえに物語の進みがスムーズで、いい小説のお手本のような作品でした。
こぉいう、おどろおどろしくて土俗的なホラーは大好きです。これだから志摩子お姐様はやめられません。
久しぶりにかなりヒットしました。
ただ、六代はちょっとやりすぎかも。
それゆえに印象薄い世代があったのがちょっと残念でした。
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いいともに出ていた作家さんなので読んでみた。
男大好きな女系家族の話。
明治~昭和まで・・・。
もうチョットオカルトなのかと思っていたら・・・。