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決断と判断は違います、答えのある判断は他の誰かの成功例を見つけ出し、それにサポートするデータをつけて資料を作れば間違えることはないでしょう。このやり方で日本は今まで追いついてきたのですが、この10年は経営者には決断が求めれています。
この本には度胸をもって決断を行い、成功に導いた例が数多く掲載されています。この本に書かれている内容をよく把握して、経営者が決断を行なうことが可能となった考え方が学べたらと思いました。
以下は気になったポイントです。
・度胸を持った人は、不安や恐れを抱く自分がいるとき、同時に、一歩前へ踏み込んで決断し、目指すものを何としても実現させようとする自分をおく事ができる(p13)
・人間、誰もがいつか死ぬと思い起こせば、何かを失うのではないかと思い悩むことなく、決断ができる、それが仕事のスピードを生み、成果に結びつく(p27)
・説得とは、自分の決断を相手に伝え、承諾をもらうこと、それはプロポーズと同じ、優れた営業マンは、互いに仕事を離れたリラックスした場で、相手の本当の考え方や人柄を知ろうとする(p38)
・自分で目標を立てると、戦略的な知恵を出して、戦い方の仕組みを構築しようとする(p42)
・人間、何かにしがみつくと、本当の力は出せない(p51)
・戦争型はマーケットシェアを大きく確保して勝負を決める、戦闘型は局地戦で小さな勝利を積み上げる(p57)
・新しい仮説の立て方は、着地点からかえりみて現在やるべきことを考える(p62)
・どんな仕事もとりくみ次第で面白くなるし、面白ければ常に改善し、何が何でも達成しようと考えるようになる(p65)
・誰もが嫌う”たいしたことない仕事”も自分の工夫で”たいした仕事”に変える(p73)
・成功するリーダーはライオン的な力のリーダーシップが重要だが、それだけでは課題は解決できない、必要に応じてキツネ的な智略も必要(p78)
・旭山動物園の行動展示は発想を「動物のために」から、「動物の立場で」に転換したことで生まれた(p93)
・人は「目に見えないもの」にお金を使う、試合にチケット代を払うのではなく、満員のスタジアムでチームを応援する「場」に加わることにお金を払う(p103)
・モノ不足の時代にはモノを提供すれば顧客は満足したが、モノ余り現代ではどれだけ顧客が共感するコトを提供できるかにかかっている、モノからコトへの発想の転換が必要(p109)
・手書きは、顧客の悩みの微妙なニュアンスまで書き留めることができる、これはアナログが優れている(p118)
・工程の単位を「1ディシジョン=1プロセス」と定義したことで、1つの判断があるところを1つの工程とした(p140)
・ノルマがないと、倫理観が働いて、自分の担当する商品はしっかり差別化しようという責任感が自然に湧いてくる(p156)
・気づきは勇気を必要とし、挑戦はリスクをともなうが、気づいて挑戦しない���り、幸運は味方しない(p227)
・どこまで決断し、どこまで妥協するか、それがその人の人生観に
なっていく(p228)
・リーダーに不可欠なのは、人の心を引き付ける人間的な魅力であり、それは、頭脳(mind)・愛情(heart)・度胸(nerve)が三位一体となること(p234)