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ワタシは「地図が読めない男」ですが、知ってるようで知らなかった地元ネタもあり楽しく読めました^^;
メルカトル図法の欠点・日本周辺諸国(ロシア・台湾(中華民国)・韓国・中国などの
地図や地図関連のニュース(”戦時改描”など)を見ているだけで
「地理・歴史って言うのは『極めて政治的・軍事的』なモノなんだなあ〜」
って事を認識させられます(^^;)また自分を含めた日本人は
「そう言う事の理解が足りないんだろうな〜」とも。
まさにタイトル通り「地図もウソをつく」(^^;)
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2008/12
ただの誤植でなく、地図が間違っているケースは少なくない。そこにはどのような事情が隠されているのだろうか。
ま、知らなくても全然困らないような話が集められている。
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地図をめぐる、さまざまな時代と更に現代の情勢のなかで、どんなことが起きているのか。かつてJTBの出版部門で長年旅行誌などの編集に携わった著者の,意外に知られていない地図の話あれこれ。
思えば,地球上の土地や海域を区切って沢山の国がある現代に,多かれ少なかれその国境をめぐるトラブルはつきもの。
しかもこれは当事国それぞれの歴史的立場と利害が厳しく絡むので、安易な解決は望み得ない。
問題の叙述に公平であろうとしても、なにがしかの著者の立場が反映することから逃れることはできない。著者は国境線の移動が,ヒトラーや日本の侵略によるものであっても、それには触れず淡々と記述を続けているように見える。
しかしこと中華人民共和国と関連各国等との問題では,かなりに中国非難の気分を横溢させているようだ。
地図とは近代以降,それぞれ国のナショナリズムに結びついてさまざまな表現をしてきたし、支配階級による勝手な都合に従属して来た、ということは歴史上しばしばのこと。
実は地図にウソをつかせているのは、支配階級のイデオロギーそのものに他ならない。
日本もまた,地図上に基地など軍事施設を表示出来なくなる、かつての軍国主義時代が,形を変えて再び現れつつあるようにさえ感じるこの頃だが。
とくに陸上自衛隊の諜報組織の活動には注目が必要だ。
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贋情報を追加したり、国策宣伝に利用されたり、切れた鉄道が繋がったり…客観的で、寡黙に思われがちな地図は、実は雄弁に物を語り、時には人も騙す。面白エピソード満載。
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今でこそ地図はまあまあ信用できるが、発行元が改ざんすると確かめようがない。戦時中をはじめ、見せたくない地図というのがあることを知った。
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[ 内容 ]
贋情報を追加したり、国策宣伝に利用されたり、切れた鉄道が繋がったり…客観的で、寡黙に思われがちな地図は、実は雄弁に物を語り、時には人も騙す。
面白エピソード満載。
[ 目次 ]
第1章 おしゃべりな地図(地形図の余白で地球を実感する 札幌の街路がずれている理由 ほか)
第2章 ウソつきな地図(贋情報を追加した地図 地図に記載されない場所 ほか)
第3章 気まぐれな地図(地図だけが知っていた最高峰 マニア垂涎、幻の地図 ほか)
第4章 小悪魔な地図(地図が世界観を規定する 地図を国策宣伝に利用せよ ほか)
終章 いま、地図があぶない(国土地理院地形図の危機 ネット時代に漂う暗雲)
[ POP ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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古今東西の地形図にまつわる面白い話がたくさん出ていた。
登山の際に地形図を買って持っていくが、山岳地域だけで市街地などを良く見たことが無かった。
地図の歴史や、戦争などの特殊事情下での改ざんなど、面白いお話がたくさんでした。
地図を見るのがもっと楽しくなりそうです。
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地図を見ると、その地図が作られた当時の地域・社会・国際情勢が分かってくるのは、とても面白いです。しかし笑ってばかりもいられないのが、北方領土・竹島・尖閣諸島、あと日本海呼称などの問題。もう一度、地図を眺めてしっかり認識しておかなくちゃと思った次第です。
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戦時中の地形図は軍事目的で改ざんされている、というのが驚き。京都の堀川、御池、5条通りは建物疎開の結果道幅が広いのだそう。
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子供の頃は地図を見るのが好きでした。社会や地理歴史が好きだった事もあり、世界地図、日本地図ともに熱心に見たものです。本書は地図に関するエピソード満載の本です。この本を読むと地図を見る目が変わるかもしれはせん。ただカラー図版が載っていないのが残念です。
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フリーランスならではの各方面におもねらないネタ、書きぶりが痛快。
マニアネタから国境問題まで、存外に含蓄は深い。
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地図に関するトリビア本である。
へーと言うようなエピソードも多い。
後半は政治的な思惑でウソの入った地図や,竹島・尖閣諸島のように関係国の主張により国ごとに変わる地図のことなど。
中国から輸入された”毒”地球儀の話などは興味深い話であるし、このような地球儀を輸入する業者のセンスのなさにはあきれるばかりである。
巻末に国土地理院地形図が危機的状態であること、googleマップなどのネットで公開されている地図の問題点などシリアスな話が興味深い。
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地図のこぼれ話。
確かに地図表現って少し変えるだけで、
ものすごく印象が変わる。
塗り分けの為の閾値を変えるだけで、
分布の見え方が変わり、間違った判断をしてしまう可能性がある。
色々貴重な地図とかがあって目の保養にもなる。
個人的にはもっとデジタル化のところを突っ込んで書いてほしかった。
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■1034。2023.05.03。
・地図は極めて政治的であり、事実記述的というよりも「そうあってほしい」という願望や規範が表現されている。典型的なものは地名や所属を表す色などである。
・しかし、素朴な印象としては依然地図は客観的な記述として権威を発揮している
・戦時改描によって消されたり記述が無い部分もある
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地図の修正事項や地名などの雑学を掲載されていて、ブラタモリ観てる気分になった
地図は「現在のありのままの姿」ではなく「そうあるべき姿」が表記される
国と国との境界線においては作製者の意図が地図に反映される
地図とか新聞を「正しいもの」として捉えるのは危険な割に子供には雑に地図見ろ新聞読めって言うよね
こういったコンテンツは社会知識のインプットだけじゃなくて国民の再生産装置としても優秀なんだよなー
そういうリテラシーも同時にインプットしておきたいよね
"Google"が作ったマップに頼りすぎるなよという事らしい