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で、こちらは、1作目のみのやつなんですが、今度公開される「K−20」の原作です。
といいつつ、映画は全然小説とは違うみたい・・・見に行くのやめようかなあ・・・
ちなみに、続編も文庫化されるのでしょうね。まだ見ていないけど・・・
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ジャンルがいまいち解らないのですが、一応推理……?
なんだか冒険活劇みたいなノリですよね。
映画が面白かったので見終わった後に思わず買ってしまいましたが。
映画の印象が強すぎたっぽいです。
面白いけどね。
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ミステリーというより、冒険活劇。あまりのおもしろさに、一気に読みふけった。足づかいまでがリアルに伝わってくる文章は、さすがに劇作者と感心。
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この文庫が出たとき、乱歩の二十面相シリーズで読書の愉しみを知ったわたくしとしてはやはり気になりまして、書店で手にとって見たもののそのときはとりあえず棚に戻して帰ってきましたが、この映画のテレビCMを見てやっぱり買ってこようと思い、後で買ってきたのでした。
これを読み始める前、いろんな映画を見に行くたびにこの映画の予告編を見せられ、それがすこぶるおもしろそうで絶対見たいと思わせられているうちに、続編のPART2なる文庫が出ることを知って、これ一冊じゃないのかとちょっと焦りました。映画を見る前に原作を読んでおきたいと思ってたもんで、映画公開の12月20日までには本書を読むつもりでいたので、それがもう一冊増えてしまったことで焦りが生じまして。
それで図書館で借りていた本を急ぎめで読み終えてからこれを読んでいたのですが、以前応募していた読売新聞の試写会にうっかり当たってしまい、それが12月3日で、公開の20日に間に合わせるように読んでいたのに急に半月以上も早まっちゃったもんだから焦りはピークですよ。数日のうちに2冊読み終えなくてはいけなくなって、遅読なあたくし、もう集中的にこれを読み、本書の読書を何より優先しました。
結果、この1冊目は試写会の前日に読了、2冊目PART2は試写会会場へ向かう電車の中でもガンガン読み、読了まではできなかったものの、あと1章とちょっとだけ、というところで映画を見ることになりました。蓋を開けてみれば原作を読んでいなくてもまったく問題なかったんですが、それは後ほど別記事に書くことにいたします。
さて、本題、本書の話にまいりましょう。
時は大正14年、主人公である島谷平吉という一人の男が、下駄職人の三男坊としてこの世に生を受ける。昭和8年にドイツのサーカス団が来日、それを母サヨに連れられて見に行き、その帰り、上野駅で平吉だけタクシーに乗せられ、サヨは姿を消してしまう。その後父も自殺を図り、孤児同然となってしまった平吉は、孤児院に行くことを拒み、そのとき浅草に小屋をかけていた遠藤曲馬団に引き取られることになる。
このとき平吉8歳。遠藤という姓になり、同じような境遇でそこにいた吉三と、団長の娘幸子と出会う。同年代の3人は、武井丈吉という団員を<センセ>とし、サーカス修行をすることに。その丈吉はというと、あらゆる芸を即座に自分のものにしてしまうサーカスの天才。平吉はそんな丈吉を尊敬し、父のように慕っていた。ところがある日突然、丈吉は「世間をあっといわせる泥棒になる」と言い残し、サーカス団から姿を消す……。
この後は、丈吉の活躍と、平吉のその後、また明智小五郎&小林少年との対決、などがあざやかに書かれています。もう、乱歩の二十面相シリーズを読んだものにとっては、懐かしいエピソードも満載で、ワクワクが止まりません。
主役は平吉ですが、本書のメインは丈吉の活躍っぷりです。それがもう、血沸き肉踊ると言いましょうか、泥棒なのにすがすがしい。乱歩のを読んでいたときは、二十面相の不思議さに惹かれつつも、明智と小林を応援していたのが、この本では逆に二十面相を応援してしまいます。
そして、これは過去に実際に起こったことなのではないかと錯覚してしまうほど、ものすごくリアル。乱歩の文章を持ち出して、ここまでは事実だがこれは乱歩のフィクションだ、などと書かれていたりして。二十面相とサーカス団員をつなげたのも、トリックなどの点で説得力があります。
とにかく、かなりミステリー色も濃く、すっごくおもしろいです。笑えるところもあるし、切ないところもある。戦争の描写ではいたたまれなくなり、大本教の教祖出口王仁三郎老人の言葉の深さに胸を打たれました。
子供の頃に乱歩の作品に胸躍らせ、大人になってから、今、こんな作品を読めるなんて、生きてて良かったと心から思いました。乱歩の作品をまた読みたくなったし、本書も今後繰り返し読みたいです。
ちなみに、はじめにも書きましたが、本書で終わりではなく、『怪人二十面相・伝 PART2』へと続きます。そちらは代替わりをして、平吉を中心として描かれます。そちらの感想はまた次の記事に書く予定。
それにしても、小林少年てこんなにイヤなやつだったっけか? これにはびっくりです。
読了日:2008年12月2日(火)
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映画をだいぶ前に見ていて、たまたま見つけたので
読んでみたのですが…
あれ、だいぶ映画と…違う…?
まだパート2を読んでいないので、なんとも分かりませんが。
パート2も読んでみたいです。
丈吉(二十面相)の活躍、わくわくしながら読みました。
視点がころころと変化するので、どちらがどちらを
読み切っているか、はらはらドキドキでした。
怪盗ものっておもしろいですよねー!
もう一度ルパンが読みたいです。
それにしても小林くん、助けてもらったのに
それはなかろう、と。
純真な子供というか、ちょっと狂信の沙汰です。
りんごのほっぺの小林くんが好きなだけに…
ちょっときついものがあります…^^
ちなみに北村想は、児童文学で一度読んだことがあります。
「黒の女王との戦い」だった…かな…?
とり・みきが挿絵でした。
相対性理論が駆使された、歯ごたえのある本…だったような。
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映画より先にこの本を読まなくて良かったとつくづく思った、それにしても小林少年のイメージが変わりすぎて、ある意味衝撃的でさえあると思う。怪人二十面相と名探偵明智小五郎、二人の間にあったものは何か、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを読んだ人は読んで衝撃を受けるべし。
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原作の世界を膨らましたユニークなオマージュ作品。
映画にもなったが、あの映像イメージとはちょっと違う。
乱歩ファンこそ必読。
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映画「K-20」とはだいぶ違うけれど、わたしはどちらも好き。
乱歩の二十面相作品と時代感とか世界観が一緒(当たり前だけど)でこちらのほうがアヤシさが少ないぶん冒険活劇的。
これ一冊だけより、PART2と二冊続けて読むほうが話が完結するのでおススメです。
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えーまあ予想はしてましたが、江戸川乱歩を超越できるほど素晴らしい文章を書ける人なんぞ、一握りもおらんわけで、そのつもりで読み始め、初段の「~した」「~した」という紋切り連発に既にガッカリとなる。また、作者が素晴らしいと勘違いしているらしい謎の繰り返しなど、小説としていかがなものかと思う表現が特に前半に多いのはいただけない。
さて、激しくネタバレになるのは覚悟の上で、江戸川乱歩のニ十面相を、この作家は「初代二十面相」としたいのか「二代目二十面相」としたいのかが、結局わからぬままである。乱歩の二十面相では、明智に小林だけでなく「戦後焼け出された孤児」が活躍するわけだが、そうすると小林少年は本作で矛盾となるわけである。この作者、少年がたいそうお嫌いなようで、子供の描写が短気で後先考えないあたりも残念。また、二十面相をはじめ、乱歩の小説における名物悪役というのは、概してインテリであり、キャラ作りで乱暴な言葉を発したりするギャップが素晴らしいのであるが、本作のニ十面相は、一貫して教育が足らず、言葉遣いもひどいものであり、乱歩の作品が好きな人は、まちがいなく幻滅するであろうことは先にお知らせしておきたい。
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子供のころから読んできた「怪人二十面相」。
江戸川乱歩の作品を二十面相視点で描いたような作品。
子供のころはおどろおどろしいだけだった二十面相もなんだか人間らしさが滲み出ていてよかった。
最初のほうのサーカスのくだりは退屈だったけど後半、一気にパート2へと続く話の展開はかなり期待を持たせる終わり方だった。途中まではパート2は読まなくてもいいかなぁって思ったけど続けて読んでみようかと思います。