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[ 内容 ]
中国文化に学び、輸入した漢字に国字、平仮名・片仮名まで加えて表現の幅を広げた日本。
日本製品を使い、マンガ、アニメに親しんで、「萌え」「かわいい」を輸入する中国。
両国の交流は進み、相互理解は深まっているように見えるが、「同文同種」の底にあるのは実は相互誤解ではないのか。
季語・季題、四字熟語、謝罪会見、熟年離婚―。
両国の言葉と文化の類似性と独自性を歴史的に検証し、相互理解への道を探る。
[ 目次 ]
第1章 漢字と国字―「漢字文化」体験から教えられるもの(漢字を楽しむ文化 「同文同種」の疑問 国字を創らせた日本文化の独自性 戦前の中国人留学生と翻訳革命 「仮名」文化と漢字文化 「詫び」「寂び」にぴったりの外国語は 一輪挿しの啓発)
第2章 謝罪もマニュアル必要―「寛容文化」体験から教えられるもの(犯人に「ありがとう」と感謝した警察側 何を詫びるかが問題)
第3章 「話せばわかる」のか―表現形式から教えられるもの(大事なことほど以心伝心ですます文化 おとなしい修飾表現の日本語 日本語と中国語を比べれば 憤りも悲しみも喜びも無言)
第4章 言葉にも季節がある―自然体験から教えられるもの(季語との出会い 自然への気配り 季節の習慣化と魯迅の手紙 古代にさかのぼるほど、中国でも「季語」意識 自然に求める生命観・感性が本性の日本文化)
第5章 未完成の課題―日本研究の先駆者に教えられるもの(中国人先駆者の提言 代表的な三つの模索)
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