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紙の本
ゴミも「いきいき」と美しい。 でも、複雑な気持ちです。
2011/04/10 15:55
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
表紙ではわかりづらいのですが、これは「捨てられた缶から顔を出している魚」。
この写真集で感じたのは「都会近くの海にはこんなものまで捨てられているんだ」ということ。そしてそんな捨てられたものをしっかりちゃっかり使って生きているものたちのたくましさ。
空き缶やタイヤは「やっぱり」と思いますが、多分私たちの日常生活用品はほとんど海の底でも見られそうです。海藻や貝をくっつけて、立派な「うみのいえ」になっています。捨てられた物を使ってくれるのは嬉しいけれど、でも自然のままの住処があるならもっといいはず。だから複雑な気持ちです。
写真をとる作者の目線がとても暖かで、タコもウツボも、派手な魚やイソギンチャクも、みんないい顔をしています。ゴミまでいきいきときれいにみえてしまいます。
タイミングよくにっこりさせてくれるユーモア溢れるキャプションも素敵。帯に書いてある言葉は「たくさんのゴミをありがとう!」「僕らが暮らすのは、都会に近い海の底。みなさんがくれた空き缶や古タイヤ、ギターに扇風機、ぜんぶ大切に使ってます。」こんな文章も、頁をめくる楽しさです。
海のみなさん、わたしたちのゴミまでいかしてくれてありがとう。でも、やっぱり複雑な気持ちです。
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