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「紳士同盟」を読んでから何年経っているんだろう。たぶん初めて読んだコン・ゲームだったはず。「ふたたび」は4年後の1984年に出版されたらしい。携帯が出てこない。喫茶店で電話を借りる。店のマッチに電話番号を書く。ちょっと懐かしい。「深夜の饗宴」は流し読み。2010/7/21 読了。
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タイトル通り『ふたたび』(若干、登場人物に変更があるけど。)
目標額に達成したら、きっぱりコン・ゲームは辞めるハズやったのに(笑)
またまた、窮地に立たされてコン・ゲーム再開( ´艸`)
今度の舞台は東京とアメリカ。
目標額は2億3千万円。
今回も、ユーモアたっぷりで不快感の欠片もないコン・ゲームに満足(* ̄3 ̄)
オマケの『深夜の饗宴』はアタシには、いらんかったかな。
大量の海藻が入った、塩味のキツイカレー風味の〈オスイモノ〉、、、。
思わず声を出して笑っちゃった。
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舞台と金額がスケールアップしてあのメンバーが返ってきた!お約束を守ったコン・ゲーム小説。
もうちょっと詳しくは http://d.hatena.ne.jp/ha3kaijohon/20120602/1338669464
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前作より面白いかも。というのも仕掛けるコンゲームが、古い映画だったり、幻の美術品だったりと、真贋の判定が難しいものだから。そしてこれまでの登場人物達にはそれぞれの物語が用意され、何となく締まりのない収束を迎える。こんな結末がちょうど良いと感じる。
併載は「深夜の饗宴」という著者の作家論。乱歩・風太郎・ブラウン・正史・喜久雄・安吾・彬光・哲也・清張。こっちの方が面白いかも。
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日本のコン・ゲーム小説の古典,「紳士同盟」の続編。そもそもこのシリーズは,社会派コン・ゲームというか,出てくる詐欺が,妙にリアルで面白みがない。展開もテレビ・映画業界の内輪ネタっぽい上に当時の時事ネタが多いので,その点も面白みに欠ける。時代を超えて読み継がれるような傑作とは思えない。文体はユーモアがあって嫌いではないのだが。
〇 コン・ゲーム
1つめ
被害者はまたも宮田杉作。山岸久子に似たバーのマスターを助けるという名目で(実際は,山岸久子が演じている),6000万円を詐取
2つめ
映画マニア(フィルムの蒐集家)のスタイナーという男を騙し,最後の侍の完全版のフィルムを偽造し,3000万円を詐取(ただし,スタイナーには,偽造フィルムであることを見抜かれる。スタイナーは偽物と分かって3000万円で購入した。)。
3つめ
贋作の展覧会に,フェルメールの真作を展示。贋作すりかえ,贋作として1億4000万円で売りつける。
〇 サプライズ ★★☆☆☆
コン・ゲーム小説であり,さほどのサプライズはない。小説の手法として,最後にちょっとしたサプライズを入れてあるが,高木が旗本を裏切り,独立して山岸久子を引き抜くという展開と,宮田老人が,寺尾の部下の日暮かおりと結婚するという点。伏線などはほとんどないので,急な展開にびっくりするだけだが…。
〇 熱中度 ★★☆☆☆
1作目の紳士同盟よりは展開もスピーディで,詐欺の種類もバラエティに富むので,やや熱中できる。それでも,肝心の詐欺が,フィルムや絵画の贋作を売りつけるものと,美人局的なもので,平凡。知的ゲームという雰囲気でもなく,トータルとしてみれば,それほど熱中できない。
〇 キャラクター ★★☆☆☆
シリーズものなので,やや登場キャラに愛着はあるが,そもそもどのキャラクターも,あまり魅力的ではない。長島老人にはカリスマ性がないし,寺尾は凡人。旗本もあまりキャラが立っていないし,高木は論外。一番キャラが立っているのは杉田老人か。
〇 読後感 ★★★☆☆
杉田老人も(おそらく,遺産目的とは言え)結婚できるし,寺尾はよりを戻すというオチ。旗本こそ不幸になるが,旗本にはさっぱり感情移入できないので,あまり同情できない。トータルで見て,読後感は悪くない。
〇 インパクト ★☆☆☆☆
ない。すぐ内容を忘れそう。やはり,コン・ゲーム小説としては,個々の詐欺が全然知的でなく,面白みがないのが最大の難点。宮田老人ばかり騙しており,詐欺の手法もマンネリ。リアルなのかもしれないが,小説ならではのコン・ゲームとは思えない。
〇 希少価値 ★★★☆☆
絶版になっていそうだが,電子書籍版があるので読むことはできそう。あまり面白くはないが,小説版は案外貴重かも。紳士同盟の1作目の方は手に入りやすそうだが。
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あくまでも詐欺の素人たちが、番組制作に最低限必要な1.5億円を、騙された側も納得させるための「コン・ゲーム」として回収する顛末。
前作では、「戦中戦後の挿入されるストーリーが浮いていた」と書いていたのだが、正直な所、ほぼ忘れている。寺尾と旗本、長島等々、どういう役付けだったか思い出そうと努力はするものの、忘れているのは仕方ないが、最終的に覚えていてもいなくても、問題のないストーリーで安心した。
大きなストーリーの中に、サブで入ってくる3件の詐欺事件について、それぞれ小気味よく解決(?)していく主人公たち。作者のバックグラウンドである、テレビの制作業界の話や、そこにまつわるシガラミなどがうまく絡んでくるため、無駄の少ない展開には自ずとのめり込んでいく。
前作では出なかった(忘れてるくせに)、高木という人物は、一癖二癖ありそうで、この人がもっと裏切ってくれても良かったのにな、などという、ぜいたくな状況で終了。
最近、読んでいる途中に批評が頭に浮かぶ用な作品が多かっただけに、のめり込める作品は心地よい。
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レトロ感のある詐欺小説である。
登場人物もみんな憎めないし、どこか哀愁感すら感じる。
あまり痛快に感じないのは、主人公が罪悪感を感じながら詐欺を演じているように思えるからかもしれない。