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オオカミくんはピアニスト みんなのレビュー

絵本 第22回新風舎出版賞ビジュアル部門最優秀賞 受賞作品

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みんなのレビュー11件

みんなの評価4.9

評価内訳

  • 星 5 (7件)
  • 星 4 (2件)
  • 星 3 (0件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
11 件中 1 件~ 11 件を表示

紙の本

ひとりも幸せ、誰かといることも幸せ

2009/12/20 11:36

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る

どこまでもどこまでも広がる台地と空。

見渡す限りの広い台地に、
オオカミくんとピアノだけがぽつんとある。

  オオカミくんはピアニスト。

  そして ひとりぼっち。

端的に絵に表現される、その事実。

最初のシーンでは、オオカミくんの顔はまだ見えない。

その後姿からは、その事実をどう思っているのかは見えない。

寂しそうにも見えるし、静寂を味わっているようにも見える。

もしかすると、この絵が映し出すもの、この絵から感じるものは、
孤独に対する自分自身の感じ方かもしれない。

ぼんやりと空を眺めている姿も、
自由気ままにも見え、少し寂しそうにも見える。

ここからエピソードの繰り返しが入る。

ある日遠いところから手紙が届き、
それにはピアノを聞かせてくださいと書いてある。

手紙に添えられているものが毎回異なり、
それが特徴的なきれいなものなのである。

オオカミくんは遠いところへピアノを引きずって訪ねて行く。

その道のりも毎回特徴があって幻想的である。

オオカミくんの演奏を楽しむ者たちの様子もまた
不思議な雰囲気をかもし出している。

お礼はオオカミくんにとっては
食べられないものだったりするけれど、
喜んで受け取り、帰っていく。

帰ってくると余韻を楽しむ。

帰ってきたオオカミくんの心境や行動は、
行く前とは微妙に変化している。

その繰り返しが3度ある。

3度目では、1度目2度目とは違うことが起こり、
それが穏やかに繰り返されていたエピソードに、
ふっと緊張と変化を与える。

オオカミくんは、ひとりを味わっているが、
まったく独りぼっちで誰とも会わないことを望んでいるわけではない。

ときどきなぜか泣きたいような気分になることもあり、
そのときには演奏を望んでくれた仲間たちのことを思うのだ。

ピアノを聞かせてほしいという手紙が届いたとき、
彼はその手紙を幸せな気持ちで味わっている。

じっと手紙を見つめたり、
手紙に同封されていたものにそっと触れてみたり、
同封されていたもののにおいを味わったりする。

帰ってきてから、そこにいたときのことを思い出す方法が、
感覚を研ぎ澄ます豊かなものなのだ。

思い出を美しく思い出す方法をオオカミくんは知っている。

私もなぜか泣きたいような気分になることがある。

そのときは、オオカミくんのことを思い出そう。

ひとりでいることも、誰かといることも、味わうことができる彼のことを。

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紙の本

映画化される理由のありか。

2009/12/04 00:22

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:浸透圧 - この投稿者のレビュー一覧を見る

――オオカミくんはピアニスト。そして ひとりぼっち。――

というセンテンスで始まるこの作品は、
繰り返しを用いながら、「ひとりぼっち」の様相が
徐々に変化するさまを丁寧に描いている。

広がりのある美しい絵と淡々として静謐な文章。
頁を繰るごとに作品世界の奥へ惹き込まれ、
読み終えたあとの余韻が深い。

扉を開く者の心持ちに寄り添い、みせる姿を変えて魅惑的。
この作家の語り過ぎないスタンスが心地よい。

一見、幼い子どもに向けた装いだが、読み返すほどに、
このオオカミの他者とのつながりや他者への思いの深まりは、
存在の哀しみ、「ひとりぼっち」を生きる強さに
裏打ちされていることに思い至る。

しかし、孤独であることをオオカミは恐れていなさそうだ。
「ひとりぼっち」であること、オオカミであることを
思い知らされる瞬間はあっても。

この絵本は映画化されたらしいが、確かに絵が印象的。
なるほど映像的な作品だ。

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2010/01/04 22:51

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2010/03/01 14:35

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2012/12/19 13:08

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2013/12/25 20:40

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2014/04/27 09:20

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2014/09/25 14:50

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2015/07/16 21:56

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2019/06/23 00:30

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2021/10/14 13:29

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