ようやく出た、本当のデジカメ本
2008/10/17 14:13
11人中、11人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:霜鞍 佳 - この投稿者のレビュー一覧を見る
朝日新聞be土曜版で連載されていたコラム『デジカメのキモ』をベースにして大幅加筆、ということになっているが、内容は完全書き下ろしのようだ。beでは、新聞の紙質やスペースの関係で、細部がよく分からなかった写真の数々が、カラーできれいに再掲されているだけでも嬉しい。多くの人は、まず写真を最後までめくりながら楽しむのではないだろうか。
今年、ニコンがついにフルサイズ(35mmフィルム1コマと同じ面積)の撮像素子を持つデジタル一眼を発表したが、今までの同社のデジタル一眼(撮像素子はAPS-Cサイズ)の約2倍の面積を持つCMOSに1200万画素、つまり画素数を「落とした」設計をしたことで話題になった。カシオも、今年出したフラッグシップモデルF1は、1/1.8型CMOSに600万画素に抑えている。メーカーもついに「高画素=きれいな写真」という虚構をこれ以上重ねていては、プロレベルのユーザーからは見放されると判断したということだろう。
本書は、プロカメラマンや業界人には「常識」であった「無用な高画素化が写真を汚くしている」という事実を、初めて正面切って指摘した点で、まず評価されることだろう。
しかし、本書の真価はそれだけではない。デジカメを使いこなすための様々なノウハウを、単なる羅列ではなく「考え方」「気構え」としてやさしく説いている。あまたあるデジカメ関連書籍の中で、これだけ読みやすく、また実効性のある内容のものは他にない。
筆者は「小説すばる新人賞」を受賞したこともある作家であるらしい。読みやすいのはある意味あたりまえかもしれない。
ハウツー本でありながら、読み物としても十分に楽しめる。
まえがきと目次がここで読める。
初心者向けで本質をついている
2009/02/15 10:36
13人中、13人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:GTO - この投稿者のレビュー一覧を見る
講談社から、デジカメに関する新書が2冊出ている。一つがこの『デジカメに1000万画素はいらない』(以下、『いらない』)で、もう一冊は『デジタルカメラ「プロ」が教える写真術』(以下、『写真術』)である。ほぼ同じ時期に出版されたものであるが、方向性は全く逆と言っていい。私としては、こちらの『いらない』に軍配を上げる。
さて、その方向性の違いについて述べると、『写真術』は、とにかくまずは高価なハードとソフトを揃えなさいである。パソコンはMac、ソフトはPhotoshop、カメラも最上機種でなくていいとは言うものの一眼レフが当然といった話の流れである。プリンター、レンズもしかりである。プロがどのような活動をしているのか知るにはよいが、素人には縁遠い話である。安くなったとはいえ、35mm撮影素子の一眼レフが普及するまでにはまだ時間がかかると思われるので、庶民にはあまり役に立たない本である。
一方、『いらない』はお金が無くてもいい写真が撮れますよという本である。まさしく実用的な本といっていいだろう。あなたが、撮影した写真をA3以上に引き伸ばさないのならば、写真コンテストで賞を狙っていないならば、こちらの本を買うべきである。心に残る写真を撮るためのアドバイスが一杯詰まっています。
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Kana - この投稿者のレビュー一覧を見る
デジカメに関する 「神話」 をうちくだこうとする本であり,タイトルも典型的な 「神話」 をこわすことにあてられている. 画素数をふやすと写真が単調になるということで,写真の例がカラーでしめされている. しかし,ちょっとみたところでは写真のちがいがカメラの特性によるのか,うつしかたがわるいのかはよくわからない.
「デジタル一眼レフ」 というおかしな概念に疑問をもってきたが,この本でもそれがあばかれている. この本にはフリーソフトによる修正法も書かれてはいるが,基本的には写真をうつすときに手をかけて,修正は最小限にすることをすすめている. 私もこの方針にしたがってみようとおもう.
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■なぜこれを手に取ったか、それは最近図書館から出たばかりの本らしく、状態がよかったからだ(笑)
■ぼくはデジタルカメラは持っていない。基本的にウィルコムのPHSですませてしまう。このブログに載せているのもみんなそう。画素数はそりゃ1000万画素にははるか及ばない。
けど何ら困ることはない。ブログに載せる程度なら70万画素くらいで十分だそうだ。むしろそれくらいの方が転送量も低い。
ところがメーカーは「高画素数」をやたらと主張する。それはそうした方が売れるからだ。買う方がその「数字」に気圧されて、買ってしまうわけだ。
でも、そんな画素数いらんのだよ、と優しくさとしてくれるこの著書。ちょっとした技術でカバーできるそうだ。
写真好きなら手にしてみるといいかもしれない。
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http://blog.livedoor.jp/masahino123/archives/65221920.html
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再読中。画素数に関する点では、納得させられる話ではあったが、指摘するまでもなく、結局は最新機種には最新の技術が搭載されてくるので、画素数の過多を嘆きつつ(?)新しいカメラを買い続けるしかないんでしょうという結論に到達。一方で、ハードオフ巡りはおかげで最近鬼気せまるものが。
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図書館で借りて読んだ本。
写真系のHPでこの本を知り、借りた。
デジイチを購入するに当たり、1000万画以上のモデルを
購入するか迷っている時に読んだので、程度参考になった。
画素数よりも撮影知識があれば、問題ないことを知るが、
最新技術で未熟な撮影力をカバーしてくれることもわかった。
デジイチはまだまだ日進月歩の状況に感じた。
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デジカメ愛好者、とくに画素追求型の人にはオススメです。目からウロコが落ちてしまうかもしれません。
1000万画素のデジカメより、400万画素くらいの昔のデジカメのほうが、美しく写真が撮れるそうです。
ぼくのデジカメは少し古くて600万画素ですが、これを大事に使おうと思いました。
撮影するときの設定などのポイントや、撮ったあとの画像の処理の仕方なども、とても勉強になります。
撮った写真の処理も含め、デジカメを使うにあたって、手元に置いて折々に読み返していきたい本です。
[08.11.10]
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参考になる。
が、どうしても最新の画素数の高いデザインも素敵なコンデジに目がいってしまう。
デジイチに関しては、レンズが買いたくてウズウズ。
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[ 内容 ]
業界の常識を無視すれば、こんなにきれいに撮れる!
もっと自由に、もっと大胆にデジカメで遊ぼう。
[ 目次 ]
第1章 嘘がまかり通るデジカメの世界
第2章 間違いだらけのカメラ選び
第3章 デジカメは「買ったまま」使うな!
第4章 「ガバサク理論」で写真が激変する
第5章 デジカメ達人への第一歩
第6章 自由自在にカメラを操る
第7章 撮った写真はサクッと直す
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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3カ月ほど前にあったライブハウスでのことなのですが、
その時の写真を見せてもらったんですね。データでですけど。
そしたらめちゃくちゃ綺麗なのね。
で、自分の撮った写真が本当に汚くて恥ずかしいのね。
そこからちょっと目覚めて、と言うか同じ場所で
こんなに綺麗に撮っている人がいる、ってことに感動して、
ちょっと勉強する気になったんです。
最初にどんなカメラがいいかだけ先に。
・手ブレ補正必須
・明るいレンズ(F2.8~とかの数字がなるべく小さいの
・自動で露出を変えて連写出来る機能(オートブラケットっていうらしい。
・画素数が「少ない」もの
画素数多くても、それを表現する地盤がないんですよ。
いくらデータとして持っていたって、
表示するディスプレーも用紙サイズも使わないんです。
だから500万もあれば十分なんです。
あとはCCDってのが小さいのに画素数だけ多いから
弊害が発生するそうです。
で撮るときの注意は基本的にフラッシュは極力使わない。
マニュアルで撮る、ってことを心がけるようになりました。
あとは手ぶれ対策。我が子を取る時もフラッシュ使えないので、
どうしても手ぶれが起きまくる。手ぶれ補正がないのでね・・・
何かに置いてとったり、なるべくぶれない様に気をつけるようになりました。
あとはとにかくたくさん撮る。どんどん失敗しても撮る。
そして画像編集ソフトでガンマ補正をして、暗さをカバー。
たまたまうちにはデジカメが2台あって、
性能はほぼ同じなんですが、片方はちょっとでかくてダサい分、
マニュアルで設定できる項目が多いので、そっちを使うことにしました。
てなことで、先日の結婚式でも実践しました。
そしてさっそくチェックしてみたのですが、少しましになった気がします。
あと環境によっての違いが少しわかりました。
撮った写真の半分ぐらいはボツになりましたけどね。
(ボケたり、暗すぎたりで)
いやぁ、ライブハウスで盛り上がってる様子を撮るのはめちゃむじぃ。
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デジカメには1000万画素も必要ないという事を書いた本。それを利用しないでの撮影技術などを書いてあるので参考になる。
結局は色々とやってみて、沢山撮ったら、いいのが取れるかもという事では?と誤読出来てしまった。
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最近、中古でNikonD70s(600万画素)を購入したこともあり、単純にタイトルに惹かれて読み始めました。
画素数の話がメインではなく、写真全般を楽しむための入門書になっていて、楽しく読むことができました。
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所帯持ってから旅行やら家族撮影やらとデジカメで撮る機会が増え、3万くらいのコンパクトデジカメを使っているのですが、いかんせんトーシロなので思い出になりそうな場所にいっても、ピンボケといった「とても思い出にならない写真」になってがっくしとなるケースに雨アラレ。そんなんで、少しは写真をうまく撮りたいというニーズを抱えていた私にとってはジャストミートな一冊でした。一番素晴らしいのは撮影のポイント説明の後に必ずカラーでその説明を補足した写真があること。専門用語で多少混乱しても、写真一目で言葉まで一緒に把握出来た気になれます。撮影する被写体や場所とケースケースでも説明も初心者に分かりやすい内容であり、この本のお陰でやっと色々付いていた機能のイメージが出来るようになれました。早速色々実践してみようと思います。
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過激なタイトルの本ですが、デジカメやデジタル一眼の撮影ポイントも写真付きで掲載されていて、とても参考になります。
デジカメはフイルムカメラと違い、ランニングコストがかからないので、失敗を恐れず、「いつでもどこでもガバガバサクサク写真をいっぱい撮る」という著者のガバサク理論に共感しました。
ピント位置や構図、設定を変えながら、ガバサクで写真を撮っておくことは、短期間で写真撮影技量が向上する上に、思いがけない決定的瞬間の撮影機会を増やすことになります。
また、オートブラケット機能を利用して、露出を自動で変えながら連写するという点も、早速使ってみることにしました。
▼著者のホームページも参考になります。
http://takuki.com/gabasaku/