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フェミニズムとか、ジェンダー論とか、そういった類の本ではありません。
文体は好みが分かれるかもしれないけれど、理系学生はその科学的でかつ甘美な(ちょっぴり)文学的な文章に酔える、かも。
個人的にはエピローグが大好きでした。それだけでも買い、な本。
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いい気になって大きな顔をしている
できそこない。男ってそんなモン。
ただの便利屋で運び屋。
その割に人間の男は身勝手。
社会的な男性をみながら生物としての男性を
思い出すとおかしくも切なくもなる。
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人間の基本仕様(デフォルト)は女。男はただの使い走り。 前半部分では、遺伝子研究の変遷をおさらいし、中、後半部分では、特に男性、女性の性決定メカニズムに言及している。 性決定因子としてSRY遺伝子が発見されたことにより、 XX遺伝子を持つマウスを男性(オス)に変化させることができる。 全体として物語形式で書かれていることもあり、非常に読みやすい印象。 男性は女性という基本仕様を無理やりカスタマイズした存在。
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すらすら読める。
通勤電車で少しずつ読んでいるので、続きが気になる。
わくわくする。
面白い。
なので、ちょっと警戒してしまうところもあり。
人を引き付ける文章であることは確かだ。
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購入。生物と-と同じくスルスル読了。一部著者独自の推論がどの程度の信頼性を持つものなのか判断つきかねる。そして後半のアメリカの学者夫婦の件は少々下世話な感じが・・・主張をうまくサポートする挿話なのかも微妙な気がした。
とはいえ非常に面白く読んだので満足。
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2008/11/24 メトロ書店御影クラッセ店にて購入
2009/1/3~1/4
前作、「生物と無生物のあいだ」に続き、今度はオスをオスたらしめるSRY遺伝子の発見にまつわる話や、メスを基本とする生物において、オスのもつ役割等を記している。
物理研究の歴史についてはいろいろ本を読んできたが、生物がらみはあまり知らないので、非常に面白く読めた。科学の発展の場の人間ドラマはやはり面白い。
しかし、福岡氏は本当に文章が巧いなぁ。
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地球が誕生したのが46億年前。そこから最初の生命が発生するまでに
およそ10億年が経過した。そして生命が現れてからさらに10億年、
この間、生物の性は単一で、すべてがメスだった。
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タイトルとはかけ離れた学問的な内容。生物学の意外な裏話がつまっていた。今の今までレーウェンフックは学者一徹かと思っていた。一読の価値あり。
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最近ブレークしている,「生物と無生物の間」を書いた著者の近著。
思わずタイトルに惹かれて購入してしまった。ということは,自分的にも,男のくせに「男って奴は愛すべき馬鹿だ」と思っている節があるからなのかもしれない。
さてさて,感想ですが,やっぱり男は使い捨てられる生き物だそうです。
科学的に解明されてしまいました。
村上龍は正しかったのです。
そう,男はただの消耗品にすぎないのです。
男の生物学的な至上の喜びは射精することに尽き,そして,男の果たすべき役割は女性の遺伝子を運び広めることだそうです。
いやはや,非常に簡潔でわかりやすい内容でした。そして,男が背負った悲しい運命を再確認しました。
ところで,著者は科学者とは思えないほど情緒豊かな表現が多彩。比喩的表現も面白い。「生物と・・・」も買おうかと思ってしまった。
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前半は女が男となるメカニズムを分子生物学的視点から解説。
後半は男と女という生物を比較している。
前半はスリリングで面白さ★×5。
後半はとりあえず男をおとしめている感じで、あまり面白くなかった。。。というわけで★×3
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そうかぁ、男って、女からしたら、おまけな存在なのねと。女系の縦糸に対して、男は橋渡し役でしかないという事実。愕然。だけど、納得。
気楽になれるね。
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生物学的には一般的な発生のしくみと、人々がなぜ分子レベルで生物学を研究しているのかを端的にまとめた一冊。ブルーバックスほど堅苦しくはないけど、物語はちと私的にはいらないかも。
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できそこないの男です。
人間の基本形(デフォルト)は女である。
まぁ、そんなことは前から気づいていましたが、
具体的にそんなことを実感してしまいました。
男は、女になれなかった人間が、
無理やり男性器やいらなくなったものを排除してできた、
できそこないで、
それゆえに不完全な存在であることを、
これでもかー。と、思い知らされます。
ガンになりやすいこと、短命であること、
書いてはいませんが、フェチ的な傾向になりがちなことなど、
不完全ゆえに生じてしまう男の悲しさ、
しかし、
不完全&弱い存在であるがゆえに、
社会を形成しようとする男のはかなさが感じられます。
終盤のハーバード大学の話や、
男がなぜ、○○○をしたくなってしまうのか…。といったことにも、
著者ならではの文才が溢れています。
男性にはオススメ、女性には・・・。
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分子生物学者の視点から、生物における「男」と「女」の関係に迫る本書。
刺激的なタイトルにひかれて買ってみました。
・あるタンパク質の働きにより、「女」から「男」へ仕様変更が行われる
・なので女性の体にはすべてのものが備わっているが、男には歪みが生じる
・単為生殖の方が効率は良いが、環境の変化に耐えうる多様性確保の為だけにオスは作られた
確かに生物学的にはオスはできそこないっぽいです。
中でも「アリマキ」という虫のオスについての記述は、男性なら涙なくして読めません。
なのに、人間社会は現状「男社会」。
それは「できそこないの男」達が自らの運命に必死に抗っている、砂上の楼閣なのかも。
また、本書には学会の人間模様や慣等も描かれていて、研究者の世界を垣間見る事ができます。
読み物としても非常に面白い一冊でした。
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これまた宮台真司大先生オススメの1冊
高校時代の生物学習のあまりの非効率を痛感させらました。
いままで自分の体の作りに無関心すぎました。
福岡さんの文章力の高さにも脱帽です。