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すいぶんかかって読破。
地獄篇~煉獄篇~天国篇と、あわせて1000ページを軽く越えるボリューム。
ちなみに、宗教的な興味がとくにあったわけではない。
「分かりやすい」と好評の訳だけあって、さながらダンテと旅する気分。地獄篇では、さまざまな罪によって罰を受ける人々を見て、ちょっぴり自分の罪を悔いてみたりもした。
煉獄から徐々に抽象的になっていき、天国はまったく理解を越えていた。まだ私の魂はそこに到達できないらしい。(笑)
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ダンテの想像力、構成力に脱帽。それを大変解りやすく訳し、そして注釈をつけている、平川氏に感謝です。
当時のイタリアで、l知りうる限りの歴史、自然、天文、数学などをふんだんに散りばめて死後の世界を描いてあり、おどろおどろしい場面がたくさんありながらも、楽しんで読めた。
注釈のなかに『往生要集』がでてきたが、仏教の地獄絵巻とかなり重なる部分もあり、比べながらでも面白いかもしれない。
先達のウェルギリウスが知的で包容力があって、素敵すぎます。
続いて煉獄編を読みます。
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2000年のロンドンの「タイムズ」紙で「過去千年間の最高傑作は何か」というアンケートで選ばれた、700年以上も前の作品。
ダンテがウェルギリウスの案内によって地獄・煉獄・天国への旅に出る。そこで様々な地獄絵図に遭遇する。
蛇に巻かれた男が出てきたり、自分で自分の首を取って手で持ち歩く男がでてきたり・・・日本では出てこないような地獄の発想ばかり。
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僕の予想に反し、結構わずかな時間で読み終えた。面白かったというのもあるし、訳がよかったのも大きいと思う。地獄で苦しんでいる人の描写が、人間的で生き生きしてるのが楽しい。煉獄編もこの勢いで読めてしまうかも。
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いやあ楽しかった!ーー
目の前に現れるリアルな地獄の凄絶なこと!
おびただしい罪人がさまざまな苦行を強いられて、苦しんでいる。
それをただただ目にし、目的地へそぞろ歩いていく。
ダンテのおののきがこちらまで伝わってくる。
読む前はもっと抽象的で難解な作品だと思っていた。
それぞれの歌の前に訳者による「内容紹介」と、本文あとの注解により理解が進む。
とにかく情景が具体的で生々しい!その情景を見るだけで読書の醍醐味を与えてくれる。
おびただしい人名は読み飛ばして、ひと息に目を通しながら文章を味わうだけで大きく満足できる作品。
よーし、煉獄篇天国篇もサクッと読んでいくぞ!!
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有名な作品なので、一度は読んでおこうと思い読んでいる。
歴史的背景や、宗教的背景もあまり知識がないので理解がなかなか難しい。
詩の訳というのは原文のニュアンスとかを正しく伝えるのは難しそうであるが、表現が独特で面白い。
視覚的なイメージはゲーム「デモンズソウル」が近いのではないかと思う。
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なんかもっと深遠な、とてつもない哲学が語られるのかと思っていたが、何のことはない、上方落語にもある地獄めぐりの物語だ。それに付け加えるものがあるとすれば、ふんだんに登場する実在の人物たち。彼らの生前の所業を断罪するその手際が当時の人々の目からすればジャーナリスティックに映ったのかもしれない。
ただ、ディティールの表現は確かに秀逸。蛇が人間に、人間が蛇になる描写など、さしずめSF映画のようにビジュアルに訴えかける。想像力をかきたてる描写は圧倒的。
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事前の知識も全くないまま興味と勢いだけで購入。当初は本の厚みにビビリましたが、読み始めると意外とさくさく大変興味深く読み進めることが出来ました。地獄巡りの旅の描写には想像力をかき立てる凄みがあって、思わず自分はどの地獄に落とされるのか・・・なんて考えちゃったりしました(笑)
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なんとなく読み始めたら、面白くてついつい読み切ってしまった。想像力をかき立てる描写もすごいけど、何より凄いのは人々を一元的に断罪するキリスト者の狂気だと思う。まだキリスト教が宗教としての意義を持っていた時代の、だからこそ垣間見せる狂気には現代の新宗教と共通するものがある。
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物語はダンテが幼年の頃より、深く愛していた美しき女性:ベアトリーチェが夭逝するところから始まります。
時は1300年4月7日、深い絶望の淵に立たされた若きダンテは、生きる道を失い彷徨い歩くうち暗い森のなかへ迷い込んでしまいます。
そこに現れる3匹の猛獣!絶対絶命のダンテの前に、古代の大詩人であるウェルギリウスが現れ「道を見失った君が無事に現世に戻るには「死後の世界」(生前罪を犯した者が裁かれる地獄、生前の罪を償い浄めるための煉獄、そして幸福な魂だけが行ける天国)において死者の魂の声を聞き、自分の進むべき道を自身で見つける他ない。私は天上にいるベアトリーチェから頼まれて救いに現れたのだ」と告げます。
この言葉に動かされ、ダンテは地獄へ下る決意をします。
二詩人が行きつくと、地獄の門があり「汝ら、われをくぐる者、一切の望みを捨てよ」と銘文が刻まれています。その先は河があり、地獄の渡し守カロンが二人を運びます。その先は辺獄(リンボ)と呼ばれる、善良であるにもかかわらず、洗礼を受けなかった人々が集まる獄。その先で二人を待ち受けるのは、尻尾を巻きつけて、その巻きついた数で堕ちる地獄を決める地獄の裁判官ミノスが待ち受けます。そこを抜けると本当の地獄が始まります。
愛欲ゆえに災いを招いた者たちは白骨を晒し黒い風に吹かれ、貪欲に耽った者は地獄の番犬ケルベロスに何度も喰われ、自殺者は森の木となり蠢き身体を怪鳥に啄ばまれる。
地獄は下へ行けば行くほど、重い罪の魂たちが裁かれる構造となっています。
たとえば神話と呼ばれる時代に、自らの力を過信し神々に戦いを挑んだ巨人族は下層で、足を地に着けて大地から力を得ないよう井戸に浸され苦しみ続けています。
そして氷漬け地獄(コキュートス)の果てにある地獄の最下層では全ての悪の根源ー神に背き、神の怒りに触れ、地獄の底に閉じ込められた地獄の王ー堕天使ルチフルが、キリストを裏切ったユダ・イスカリオテらを噛み砕きながら醜い姿で永遠の責苦に遭っています。
ルチフルの脇腹から、二詩人は地球の反対側に抜け煉獄へ入ります。
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とにかく古典なのにさくさく読める。しかも注釈が熱い!詳しい!わかりやすいとAmazonのレビューで好評だったがその通りだった。
古典への扉を開いてくれた翻訳に感謝の一冊。
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崇高すぎて敷居が高く敬遠していたが、ドラマ「BORDER」の謎解きに出てきたので読んでみた。ダンテがラテン語ではなくトスカーナ方言で書いたのは、より多くの人に読んでもらいたかった故だろうし、分かりやすい平川訳で読んで正解だろう。
「神曲」というタイトルは森鷗外の紹介文からきていて、原題は「喜劇」という意味の「Commedia」だそうだ。当時の人物名をバンバン出し、地獄で大変な目に遭わせ糾弾するというジャーナリズム的な意味もあったらしい。知識があればもっと面白く読めたろうに残念。
大食らい、吝嗇、浪費、異教異端、暴君、自殺、男色、女衒、阿諛追従、聖職売買、魔術魔法、汚職収賄、偽善、窃盗、権謀術策、裏切、何でもかんでも地獄行き。心して生きよう。
漆黒の六枚羽の意味がやっと分かった。
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まぁ…どちらにしてもダンテさんの頭のなかはこうだったんだということが出ているんでしょう。西洋の人の極端さが認められてん〜んって感じ。
日本にも地獄思想があったので、人間ってそんなものなのかとちょっと落胆しましたが、脳は変われますから希望は持ちましょう。
個人的にはギリシャ神話やローマの英雄なんかがちょくちょく出てきて楽しめました。
乗りかかった船なので仕方がないから、気は進まないけど煉獄篇、天国篇も一応読んでみます。
訳者の平川先生のボッカチョ作の「デカメロン」はきっと池田先生テイストなんじゃないかと読んでみたくなりました。
Mahalo
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インフェルノの読後手に取る。ダンテの生きた時代、キリスト教の影響が色濃く反映されているのか?割と読みやすかった。
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左手の堤へ鬼たちは向かったが
出かける前にみな自分たちの隊長に向かって
合図にしたでべえをして見せた。
すると隊長の方は尻からラッパをぷっと鳴らした。
時代を超えて読まれる名著中の名著。お堅いのかと思いきや、放屁場面が出てきた…。ルネッサンスの時期に、キリスト教の世界がどのように思われていたかがよくわかる本。口語訳である上に、背景が注に書かれているので分かりやすい。地獄、煉獄、天国編があるのだが、登場人物が実話や神話に基づいているのに驚いた。つまり、ダンテが地獄に落としたいと思っていた人は見事に地獄でお会いすることになる。マホメットはキリスト教を信じていたが、そこから分裂してイスラム教を作ったなど、古代の常識や慣習を知ることができるのも魅力の一つ。相当の知識がないと読み砕けないので、博学になってから読むのでも遅くはないと思った。