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【感想】
この手の本にありがちな「ボクにとってはハズレやな」ってのがほとんどない。おそろしいことに。
【内容】
著者のラインナップは、いしいしんじ、魚住直子、江國香織、恩田陸、角田光代、鷺沢萌、寺山修司、梨屋アリエ、楡井亜木子、有島武郎。バリエーションゆたか。
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「中高大学生向けアンソロジー、短編集。さわやかな青春小説はあまりない。そもそも、「青春!」とかいわれると居心地が悪い、くすぐったい、むっとする、そんな若い読者を対象に考えて選んだからだ。そのぶん、危険な作品、物騒な作品、危ない作品はけっこうある。」
金原瑞人(『10代のうちに本当に読んでほしい「この一冊」』河出出版 より)
収録作品
●サラマンダー/いしいしんじ
●おどる洗たく虫/魚住直子
●十月のルネッサンス/江國香織
●飛び出す、絵本/恩田陸
●「共栄ハイツ305」杉並区久我山2‐9‐××/角田光代
●真夜中のタクシー/鷺沢萠
●踊りたいけど踊れない/寺山修司
●タケヤブヤケタ/梨屋アリエ
●おれがはじめて見た、茜色の果実について/楡井亜木子
●小さき者へ/有島武郎
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短編なのに読み応えあってよかった。
それにそれぞれの作者さんの色がおもしろく、一冊の本なのにカラフル!みたいなワクワク感。
なんとなく、タイトルから静かなお話かなぁ~と思って読んでいたが、昼間に読みたいお話ばかりだった(笑)
最初の“サラマンダー”で、おじいちゃんが本をゆっくり読む意味が、また素敵。
なんか、素敵。
心にグッと残る作品だった。
それからの“おどる洗たく虫”
あぁ、ひらがながぴったり。少し切なくなったけれど、洗たく虫の前向きさ?ピュアさ?に脱帽!
最後に、森絵都さんが選んだ作者さんと知り、より興味を持った。
作者さんて本当に読書家なんだなぁ~と。自分なんてまだまだだと思ってしまった。