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明治初期の思想として読むべき
2020/01/28 14:48
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投稿者:akihiro - この投稿者のレビュー一覧を見る
社会的な課題が当時と現代では大きく異なるので、現代にも通用することを前提として本書から学ぶのは危ういと思います。福澤自身も、昔の孔子の教えをすべて真似るべきではないと言っています。
学のないものを国に害をなす「愚民」と称するのは言い過ぎではないかと感じましたが、当時は西洋列強と対等になるために国力を強化することが急務であったため、思想を改革するくらいの強い姿勢を見せたのかもしれません。特に西洋から輸入した「権利」「平等」「自由」という思想の普及に力を入れている印象を受けました。
ちなみに、後半は福沢諭吉の持論におけるダメな人の事例集みたいになっていて、読んでいて疲れました(笑)趣旨だけ知りたい人は中盤で本を閉じても問題ないと思います。
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私は、慶應出でも大分出でもないが、
以前から、福沢諭吉という人に興味を持っており、いつか読んでみようと思いつつも、私が果たして明治時代の書物を読んで理解できるかどうか…というところに疑問をいだいていたのだが、そんな私に、ぴったりの本。
福沢と勝とどちらが、どうというのは、その時代に実際に生きていなかったので良くわからないのだが。
過去の偉人たちや出来事を一見批判していると思われる文章でも、福沢の真意というのを、わかりやすく解説してくれているこの岬さんも素晴らしいと思う。
そして、この岬さんと言う方も、またお国は知らないが、諭吉と違う、慶應ではなく、早稲田出身というところが、またとても信頼できると思うのだ。
とにかく、現代の時代に通じるところが多いにあるので、初心者向けだとか古いとかそういうことは考えずに、ぜひお勧めした一冊。
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福沢さん、サイコーです。100年以上も前に書かれたはずの内容が新鮮に感じます。
当時、諭吉さんが国民に訴えていたことが、現代の国民に対してもまだ通じると思ってしまったのがちょっと残念です。
日本は経済大国と言われるまでに成長してきたが、それはごく一部の賢者たちのおかげにすぎない。
当時も今も大半の国民は、受け身でなんらかわっていないのですね。。。
自分もまだまだだけど、家族や友達、職場の人も自分のまわりみな独立精神が強くないようです。
この国の国民性と言ってしまえばそれきりですが、自分は少しずつ自分の道を歩いていけたらと改めておもえてうれしいです。
良書です。
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訳者が解説のタイトルがこう書いてあった
「百冊の人生書よりも『学問のすすめ』」と
本文を読む前に解説を読むことが癖となりつつあり
はじめに訳者の解説を読んだ際、「大げさな!」と感じたが
読んでいくと、その時代の状況を分かりやすく書かれてあり、
なおかつ、人々はどうすべきかを明快に述べていた
書いていたのが腑に落ちる
と妙に納得できる本だった
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この本は100冊の人生書より一冊の「学問のすすめ」記事を見て読んでみました。明治時代のベストセラーという事もあり中身は濃いです。「天は人の上に人を作らず、人の下にひとを作らず」は有名ですがその続きに「ではなぜ貧富の差が起きるのか」という言葉は知られていないのではないでしょうか?私も知らなかった一人です。その原因は学問を志したか、しなかったから、要は勉強したか、しなかったかにかかっくる。自分の行動の責任は重い。多くの範囲で役に立つ内容だと思います。
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百年以上も前の本とは思えないほど現代的な視点で非常に有意義な話が詰まっていた。学問の話だけだろうと思っていたし、有名な一説のせいで平等が大事みたいな理想論に終始するのかと思っていただけあって衝撃だった。定期的に読み返したい。生きる指針になる。ひとりでも多くの現代人、特に若者が読むべき名著だと思った。
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福澤諭吉(1835年~1901年)が亡くなってからすでに100年以上が過ぎている。時代も変わり、恐らく、オリジナルの表記では私は読めないのではないかと思う。
そういう意味で、あまり期待しないで読み始めたのだが、内容は、十分現代に通じるもので、訳者が言うように、百冊の人生書より一冊の『学問のすすめ』、世界に誇るべき名著である。
正直言って、私はお恥ずかしいくらい不勉強で、最初の「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」しか知らなかったくらいだが、この本には、彼の独立、実学、自由の精神と合理主義が、ふんだんに述べられている。
全体は十七編からなり、初編は明治5年の2月に出版されたようだ。ちなみに、第十七編は明治9年の11月。初編だけで二十万部、合計して三百四十万部売れたと言うから、恐れ入る。(今もこうして読まれているわけだし。)
以前読んだ本で紹介されていたけれども、第十二編では、「日本人はもっと演説(スピーチ)がうまくならなければならない。」とある。また、第十七編では、「日本語をうまく使える人になれ」ともある。
学問に限らず、日本人として、まずここからだなと思う。
今日で43歳になってしまいました。もっともっと勉強しないとなあ。