紙の本
ご存じ福沢諭吉先生の学問のすすめ
2008/12/07 09:09
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:龍. - この投稿者のレビュー一覧を見る
ご存じ福沢諭吉先生の学問のすすめ。
学問のすすめは、17編からなっています。
そもそも、学問のすすめとは、人生をいかに生きるべきかということを説いた書。
有名な「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」は、もちろん人に貴賎の別はないという意味ですが、学問をすることで人生の差がつくということも言っているのです。
この中には、現代ではあまり重要視されなくなった言葉がたくさん出てきます。
「責任」
「気力」
「節」
「分」
「気概」
「独立」
など。
これらの言葉は、最近あまり耳にすることがなくなってきた気がします。世の中全体に真剣さが足りないのかも、と思ってしまいます。
世のため、国のために、自分がどのように貢献できるのか?
明治時代の人たちは、西洋諸国に追いつくために大変な努力をしてきたのです。しかし、その言葉は現代にも必要なものばかりです。
決して抽象論ではなく、実際の社会で役に立つことを学ぶことこそが、真の学びだということ。
何かに疲れた時に、ぱらぱらと読むと勇気が出てきそうな本。
龍.
http://ameblo.jp/12484/
紙の本
何故今まで読んでこなかったのか。
2021/08/05 23:20
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投稿者:マキ - この投稿者のレビュー一覧を見る
読書の習慣をつい最近始めた者です。
上司に勧められ読んでみましたが、成程、長きに渡って評価されている訳です。
シンプルで直球故に、心に刺さります。
勉強、今からでも間に合うかな。
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私は、慶應出でも大分出でもないが、
以前から、福沢諭吉という人に興味を持っており、いつか読んでみようと思いつつも、私が果たして明治時代の書物を読んで理解できるかどうか…というところに疑問をいだいていたのだが、そんな私に、ぴったりの本。
福沢と勝とどちらが、どうというのは、その時代に実際に生きていなかったので良くわからないのだが。
過去の偉人たちや出来事を一見批判していると思われる文章でも、福沢の真意というのを、わかりやすく解説してくれているこの岬さんも素晴らしいと思う。
そして、この岬さんと言う方も、またお国は知らないが、諭吉と違う、慶應ではなく、早稲田出身というところが、またとても信頼できると思うのだ。
とにかく、現代の時代に通じるところが多いにあるので、初心者向けだとか古いとかそういうことは考えずに、ぜひお勧めした一冊。
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福沢さん、サイコーです。100年以上も前に書かれたはずの内容が新鮮に感じます。
当時、諭吉さんが国民に訴えていたことが、現代の国民に対してもまだ通じると思ってしまったのがちょっと残念です。
日本は経済大国と言われるまでに成長してきたが、それはごく一部の賢者たちのおかげにすぎない。
当時も今も大半の国民は、受け身でなんらかわっていないのですね。。。
自分もまだまだだけど、家族や友達、職場の人も自分のまわりみな独立精神が強くないようです。
この国の国民性と言ってしまえばそれきりですが、自分は少しずつ自分の道を歩いていけたらと改めておもえてうれしいです。
良書です。
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訳者が解説のタイトルがこう書いてあった
「百冊の人生書よりも『学問のすすめ』」と
本文を読む前に解説を読むことが癖となりつつあり
はじめに訳者の解説を読んだ際、「大げさな!」と感じたが
読んでいくと、その時代の状況を分かりやすく書かれてあり、
なおかつ、人々はどうすべきかを明快に述べていた
書いていたのが腑に落ちる
と妙に納得できる本だった
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この本は100冊の人生書より一冊の「学問のすすめ」記事を見て読んでみました。明治時代のベストセラーという事もあり中身は濃いです。「天は人の上に人を作らず、人の下にひとを作らず」は有名ですがその続きに「ではなぜ貧富の差が起きるのか」という言葉は知られていないのではないでしょうか?私も知らなかった一人です。その原因は学問を志したか、しなかったから、要は勉強したか、しなかったかにかかっくる。自分の行動の責任は重い。多くの範囲で役に立つ内容だと思います。
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百年以上も前の本とは思えないほど現代的な視点で非常に有意義な話が詰まっていた。学問の話だけだろうと思っていたし、有名な一説のせいで平等が大事みたいな理想論に終始するのかと思っていただけあって衝撃だった。定期的に読み返したい。生きる指針になる。ひとりでも多くの現代人、特に若者が読むべき名著だと思った。
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福澤諭吉(1835年~1901年)が亡くなってからすでに100年以上が過ぎている。時代も変わり、恐らく、オリジナルの表記では私は読めないのではないかと思う。
そういう意味で、あまり期待しないで読み始めたのだが、内容は、十分現代に通じるもので、訳者が言うように、百冊の人生書より一冊の『学問のすすめ』、世界に誇るべき名著である。
正直言って、私はお恥ずかしいくらい不勉強で、最初の「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」しか知らなかったくらいだが、この本には、彼の独立、実学、自由の精神と合理主義が、ふんだんに述べられている。
全体は十七編からなり、初編は明治5年の2月に出版されたようだ。ちなみに、第十七編は明治9年の11月。初編だけで二十万部、合計して三百四十万部売れたと言うから、恐れ入る。(今もこうして読まれているわけだし。)
以前読んだ本で紹介されていたけれども、第十二編では、「日本人はもっと演説(スピーチ)がうまくならなければならない。」とある。また、第十七編では、「日本語をうまく使える人になれ」ともある。
学問に限らず、日本人として、まずここからだなと思う。
今日で43歳になってしまいました。もっともっと勉強しないとなあ。