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香りというテーマで 8人の作家が
短編を書いています
作家によって
頭にすぅっと入ってくる文章と
はいってこない文章とを 改めて感じた
好きな作家とそうでもない作家
両方を読むことで なぜ好きなのか
好きとはいえど その訳はあさかったな。。とか
比べてみることで 分かることがありました
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わざわざ予約をかけて読むほどでもなかった。でも、「父とガムと彼女/角田光代」のラストと「何も起きなかった/高樹のぶ子」の二人の女性のスリリングなメールのやり取りは面白かった。
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人気作家の香りにまつわる短編を集めたアンソロジー。
重松清の文体がこの作品では村上春樹っぽいと思った。
雑誌の片隅に載ってそうなさらっとした作品が多い。
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<内容>キーコーヒー株式会社のWEBサイト「書茶」にて二〇〇七年九月十四日より〇八年十月三十日にわたり公開された作品を、単行本化。
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香りがテーマのアンソロジー!
8人の作家による短編集です。
石田衣良さんと重松清さん目当てで借りたけど大正解!
作家陣豪華すぎます…!!
あと匂いや香りっていう発想が素敵だよね。
キーコーヒーのWEBサイト『書茶』に掲載された作品のようです。
*夢の香り 石田衣良
いつもながら石田作品大好きです。
個人的には石田作品でOLが主人公って珍しいので新鮮でした。
なんでこんなに女性の感性がリアルなんだろう。
短編を上手くまとめてきますよね、毎回。
アンソロジーを集めて短編集とか出ないかな~。
*父とガムと彼女 角田光代
角田さんの作品って毎回印象強いです。
それなのに!
角田さんの長編がめちゃめちゃ苦手です。
読んだ本がいけなかったのかな…。
今度挑戦してみようと思います。
結構切ないお話でした。
*いちば童子 朱川湊人
面白い!
一番心温まるお話でした。
関西弁が素敵!
オチはそうきたか…って感じです。
*アンタさん 阿川佐和子
これ好きでした!
宮大工とフリーライターのお話です。
私も木の香りがすごく好きなので共感できました。
阿川さんの他の作品読んでみようと思いました。
*ロックとブルースに還る夜 熊谷達也
こういう喫茶店憧れます。
マスターがいい味出してます。
*スワン・レイク 小池真理子
小池さんの作品読むの久しぶりでした。
文章がすごく読みやすいです。
風景描写がキレイでした。
*コーヒーもう1杯 重松清
さすが!って感じでした。
恋愛の切ない感じがすごく良かったです。
マンデリン飲んでみたくなりました。
まだ子供だからブラックはムリだけど。
*何も起きなかった 高木のぶ子
…この作品は怖いです。
唯一雰囲気が違う作品かな?
なぜこれがトリだったのだろう…不思議です。
『香り』という漠然なテーマだったので作家さんのセンスがよくわかって面白かったです。
思い出の香りってありますよね。
家族だったり、恋人だったり、青春だったり…そんな香りが懐かしくなる作品でした。
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角田光代「父とガムと彼女」は良かった!!
朱川湊人「いちば童子」も味があったなあ。
阿川佐和子「アンタさん」も爽快だったなあ♪
小池真理子「スワンレイク」は行間から寒さと寂しさが漂ってくるようだった。
そしてラスト、高城のぶ子「何も起きなかった」小説ってこうでなくっちゃ!オチが読めてもぞぞー。
秀作ぞろいで読みごたえがあった。
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8人の人気作家たちによる「香り」をテーマにしたアンソロジー
そうそう、香りって強烈に記憶を誘うことあるよね
ものすごく観念的である意味エロティックでもあって。
どの短篇も楽しめました
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8人の作家さん達による「香り」をテーマにしたアンソロジー♪
それぞれの香りの捕らえ方が違い
読んでて面白かったです。
石田衣良「夢の香り」が凄く良かったw
朱川湊人「いちば童子」
阿川佐和子「アンタさん」も味があって良かった。
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直接的に香りのことを書いているものもあれば、そこはかとなく通り過ぎる香りもある。そんなアンソロジー。
石田衣良さんの作品は大人だからこそときめく、シンデレラなお話。高樹のぶ子さんの作品はラストで香りに刺される衝撃のあるミステリー風味。
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キーコーヒー株式会社のWEBサイト「書茶」にて2007年9月14日より2008年10月30日にわたり公開された作品を、単行本化。
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キーコーヒーに勤める友人某T氏からいただいたもの。もらってすぐに妻は読んでいたが,私はようやく読んだ。というのも,妻の足踏みマッサージをしてあげている間の気軽な読み物としてちょうどよかったからだ。200ページちょっとで8人の短編。1話は10分程度で読めてしまう気軽さ。なぜ,キーコーヒー関係者から本書をもらったかというと,そもそもこの短編たちはキーコーヒーのwebサイト「書茶」に掲載されていたものだからだ。実際にコーヒーが出てくるものもあるが,そこまでテーマを限定しておらず,もっと広く「香り」をテーマにしている。
http://www.keycoffee.co.jp/dripon/
収録されている短編は以下の通り。
石田衣良「夢の香り」
角田光代「父とガムと彼女」
朱川湊人「いちば童子」
阿川佐和子「アンタさん」
熊谷達也「ロックとブルースに還る夜」
小池真理子「スワン・レイク」
重松 清「コーヒーをもう一杯」
高樹のぶ子「何も起きなかった」
私は基本的に日本の現代作家の作品は読まない。特に,すぐに映画化されるようなベストセラー作家のは。なので,映画を観てその作品を知っている作家はこの8人のなかにもそれなりにいるが,活字で読んだことがあるのは角田光代の『Present』くらいだ。しかし,短編だったらこの手の文体も苦にはならない。とても楽しく読むことができた。やはり最近は日本映画が好きでよく観ているから,この手のストーリー展開も素直に楽しむことができるようになったし,そもそもこうした小説でも作中人物の設定とか,ともかく私自身が小説を書いたことがないから,その職人技には驚く他ない。
まあ,そもそもがweb公開用に書かれたものだからということがあるのかどうか分からないが,正直いうと,この8編の短編を同じ人が書いたといわれても特に疑問を感じなかったかもしれない。それくらい独自の文体を持った作品もなかったし,この程度の作品の違いであれば,一人の作家の作品の違い程度であるようにも思える。それが良いことなのか悪いことなのかをいいたいわけではないが,そんな印象。
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キーコーヒーのWEBサイトで公開されていたものをまとめたもの
香りにまつわるアンソロジー
匂いフェチな私
付き合う相手との相性も、匂いが重要
そんな私は
石田衣良「夢の香り」
にすごく共感
角田光代「父とガムと彼女」も良かった
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『夢の香り』 石田衣良
『父とガムと彼女』 角田光代
『いちば童子』 朱川湊人
『アンタさん』 阿川佐和子
『ロックとブルースに還る夜』 熊谷達也
『スワン・レイク』 小池真理子
『コーヒーもう一杯』 重松清
『何も起きなかった』 高樹のぶ子
香りをテーマにした短編集。やはりどの作品も面白かったが、個人的には角田さん、阿川さん、小池さん、重松さんの作品がよりよかった。阿川さん以外はいくつか作品を読ませてもらっているのもあるかもしれない。中でも、スワン・レイクって実際ある場所をもとにしているなら、あそこかなと何回も行ったことがある場所をおもいながら読めたのでより興味深かった。
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図書館 2011.07.22~08.02
阿川佐和子さん「アンタさん」の優しいストーリーが好きだなぁ
熊谷達也さん「ロックとブルースに還る夜」は、語り口に引き込まれ、展開にゾクゾク、どうなることかと思ったラストが意外だけどそこがまたいい、素敵
重松さん、普通に好き
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香りをテーマにしただけあってどれも活字を読んでいるだけなのにそれぞれの香りが漂っているような気分になった。
どれも飽きずに一気に読める、当たりの本だったとおもう。
「夢の香り」石田衣良らしい作品だな、と感じた。でも短編だと物足りなく感じてしまった。長編恋愛小説にしても飽きなくよめそう。
「父とガムと彼女」角田光代さんの作品は初めて読んだが、びっくりするほど吸いこまれる物語だった。初子さんと私とのほんのささいな出来事にほっこりしたり、父と初子さんと母の関係に少しほろりときたり。最後のシーンで鳥肌が立ったほど物語にのめり込んでしまった。私は普段ガムを噛まないけれど、この作品を読んであの懐かしいオレンジ味のガムを噛んでみようと思った。
「いちば童子」関西地方に住んでいる主人公の一人称で語られる物語に最初慣れるまで大変だったが、話を読んでいくうちにその関西弁こそがこの物語をより一層あたたかな、古き良き日本のすがたを映しているんだなと思った。最後の結末にびっくりとともに、心にじんと染みる話だったなとおもわず笑みがこぼれた。
「アンタさん」アンタさんのさっぱりした性格と主人公のやきもきした感情がなんともいえない、とてもいい恋愛作品だったと思う。短編作品なのでアンタさんと主人公のほんの少しの恋愛シーンを切り抜いた感じがまたなんともいい。
「ロックとブルースが還る夜」編集に携わる男の若かったころの感傷にどっぷり浸れるお話。ちょっとクサイところがまたいい。学生の頃に一目惚れした女性は、思い出の中に生きているからこそ美しい。大人な男性のお話をあまり読んだ事がなかったのですごく新鮮だった。最後の終わり方がまたなんともいい。かっこいい。
「スワン・レイク」この話は、恋をしている、愛し合っている人達にぜひ読んでもらいたい作品。話の全体が綺麗で、雪の季節の話ということもあり透明感のあるイメージを浮かべた。
「コーヒーもう一杯」ちょっぴり切ないお話なんだけれど、彼女の主人公に対する優しさがこちらまで伝わってきて、そこまで悲しい気分にはならなかった。コーヒーの苦みと男女の恋愛を上手く比喩していて、さらっと物語に入り込める作品であった。
「何も起きなかった」この作品だけアンソロジーの中で異様な雰囲気を醸し出していた。この本の作品の中では一番のお気に入りになった。高校のときの親友とのメールのやり取りの中で話が進んでいくのだが、どちらの女性もすごく鋭い。女特有の感性の鋭さであったり、物の捉え方、第6感的なところも、鋭いな、と思った。最初は何のことだかわからなかった話も、中盤になるとハラハラする展開になり、一気に読み終えることができた。最後まで鳥肌が立つような女のぞっとする話。