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紙の本
だれもが共感する昭和の思い出
2010/05/15 06:10
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
九州少年 甲斐よしひろ ランダムハウス講談社
読んでいて楽しい内容ではありません。でも、作者は文筆家ではないので、いたしかたありません。個人の思い出日記となっています。短文なので、読みやすいことは読みやすい。家族環境は恵まれていなかったようです。父親が女をつくって失踪し、母親が水商売をしながら4人の息子たちを育てた。末っ子が作者です。こどもの頃から人前で歌を歌い、本が好きで、映画が好き。芸術に親しむ環境と才能に恵まれていました。
後半、もう本の内容が終わる頃から興味が湧いてきます。書き慣れてきたのでしょう。プロ野球「黒い霧事件(八百長事件)」の渦中でも一生懸命に練習していたピッチャー東尾選手の話は良かった。
ミュージシャンという同じ仕事を一生続けていく。仕事の内容が転々と変わっていく人間からみると、どんな感じかするのだろうかという興味と自分にはできないというあきらめが湧きます。
作者は芸能人らしくない普通の人です。修学旅行でビールを飲んで、母親が学校から呼び出しをくらった話はよかった。おかあさんが「ビールはおいしかったか」と聞く。昭和の時代の心あたたまるお話です。おかあさんがおかあさんであった時代です。
紙の本
昭和の原風景
2009/12/23 12:20
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:rindajones - この投稿者のレビュー一覧を見る
甲斐よしひろの著書で、自らの自伝である。2006年2月から西日本新聞に掲載されたもの。
ストレートで簡潔、そして何の気負いもなく書かれたであろう文章が良い。「100万ドルナイト」という甲斐バンドのライブアルバムで聞ける甲斐よしひろのMC
「70年代のドラマはぁ、全て終わりました。俺たちはぁ、80年代に行きます」
みたいな硬派?なロック調?の文章ではない。
(このアルバムは良いです。ロックな甲斐バンドを堪能できます)
甲斐バンドに直接関係する話題というより、少年甲斐よしひろ物語。期待していた甲斐バンドネタは少ないが、彼の楽曲の原点を見れたようでむしろ良かった。
母、家族、音楽、映画、そして昭和の原風景。リアルに目に浮かびます。
読みながら著者から「お前にとって、大切なものは何?」と問いかけられているような気がしました。そして「軸がぶれていない自分」かどうかを、常に確かめたいと思った。
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