康光流詰将棋の極意 初段・二段・三段 ５手詰から１３手詰まで緻密でダイナミックな１５０題 みんなのレビュー

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投稿者：ココちゃん　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

永世棋聖の資格を持つ佐藤康光先生の詰将棋本です。

「週刊ゴルフダイジェスト」にて出題された問題を再編集し、
新作30題を加え問題数が150題と充実しています。
手数は5手詰が40題、7手詰が約70題、9手詰が30題、11～13手詰が約10題と、
短手数中心となっています。

以前同じく「週刊ゴルフ～」出題分をまとめあげて発売された
「5級からの詰将棋81」（81題）に比べると、
非常にコストパフォーマンスが良くなっています。
その代わり「5級からの～」で非常に充実していたコラムなどはなく、
「問題集」に特化されています。

詰将棋のタイプですが、あまり奇抜なものはありません。
定番の手筋も出てきますし、歯ごたえのある問題もあります。
「玉は危険地帯に誘え」の手筋がお好きなのかな？という印象。
一段玉、二段玉の問題がほとんどで、9手目辺りからは駒取りの問題も出てきますし、
なかなか実戦向きです。

構成についてですが、解答の裏透けにはあまり配慮されていません。
レイアウトのおかげでほとんど影響はないですが、見る気になれば見えてしまうレベルです。
同社からは素晴らしい詰将棋本がたくさん出版されています、
なんとか改善してもらいたいです…。
また解説、図は必要最小限ではありますが、合格だと思います。

価格も安いですし、文庫サイズなので持ち運びやすく通勤通学などにもピッタリ。
間違いなくオススメです。