愛され力 本当のあなたはもっと愛される。 みんなのレビュー

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投稿者：wildcat　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

これは、周期、なんでしょうかね。

たまに、こういった恋愛論を読みたくなることがあります。

ぱらぱらとめくってみて、気が合いそうと思う本は、
そのときそのときで変わります。

著者はいろいろな立場の人たちで、
当然その人が重ねてきた人生によって、語ることも異なるわけです。

ですから、これは賛同できないなぁと思うことも書いてはあります。

でも、語りの向こうにその人の生きてきた道筋が
垣間見えるのがよいのですね。

それと、本音を書いてしまうと、
男性についてわからないなぁと思ったときに、
そのコタエの片鱗を捜し求めに行っています。

本に百パーセントの答えを求めているわけではなく、
落ち込んでいたのが、なんとなく元気になれれば良いわけです。

本書の中で特に印象に残ったのは、次の3つでした。

　　男の愛には現在（いま）しかない。

　　たとえ明日があろうと、
　　それは今日（いま）と今日（いま）のくさりような絆にすぎない。

　　女の愛は一本の紐である。

　　過去、現在、未来とつながっていて、いつも途中なのである。

　　男の愛にはいつも区切りがついているから、
　　女にはそれが不安で物足りない。

　　ついつい言葉だけでもいい、
　　うわの空の約束ごとをとりつけてしまいたがる。

　　しかし、あなた、どう思います。

　　ぴんと張った一本の紐が強いか、
　　一つ一つの輪でつながった鎖が強いか・・・・・・。

　　（p.69）


　　結局私が思う女から見た男らしい男とは、
　　いい意味も悪い意味も含めて女のすべての意味の女らしさを
　　しっかりと両手で受け止め得る男である。

　　いいかえれば、男女の隔たりと接点を
　　両方知り尽くしている男ということになろうか。

　　それもテクニックとしてではなく、本質的にである。

　　男として生きるべき道を女に頼らず、惑わされずに生き抜ける男。

　　しょせんは別々のレールのように、
　　生涯交わることのない男女の二本の線路をマイペースで歩いていく男。

　　男の宿命である訣別の運命を、ふり返らずに淡々と独りでたどれる男。

　　女にはむろんのこと、他人にも、自分にも
　　甘えない生き方と信念を持ってできる男性。

　　男は自分自身の強さを信じたとき、
　　そこで初めて女に対する真の優しさと思いやりが
　　生まれてくるのではないかと、近頃私は思うのである。

　　（p.124）


　　この世の中で一番幸せな女とは、
　　男の本音と本心を生涯知らずに暮らせた女である。

　　さらにこの世でいちばん幸せな男とは、
　　その本音のままに生きながら、
　　女にそれを見ぬかれることも攻められることもなく、
　　ストレートに生きられた男なのではないだろうか。

　　（p.153）

あれ？　ということは・・・。

下手に謎解きをしないほうが、幸せということか!?

そうそう。ソデの言葉も素敵だったなぁ。

　　男と女は合わせ鏡

　　こう映せばこう見える、こう笑えば

　　相手もつられてこう笑う・・・・・・

　　愛さなければ　愛されない

　　愛されなければ　愛せない

言葉収集家としては、素敵だなぁという言葉にいくつか出会えれば、
もうそれだけで、この本に出会って良かったなぁとなるわけです。