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2009/6/6図書館にて借りる。
日本武尊、織田信長、大久保利通、広瀬武夫、岡本太郎、加賀興宣、横山隆一、五島昇、小林秀雄、奥野・等10人を石原慎太郎が好きな日本人として挙げている。
明日読みます。
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石原慎太郎が日本の歴史上の人物や個人的交流で
好きだと公言する人間を取り上げて石原流解釈で述べた本。
彼の小説は何冊か読んだことがあるが
単行本としてエッセイ的な文を読むのは初めて。
達者な語り口で歴史上の人物、親交のあった人物が描かれている。
印象に残ったのは“国”という概念についての著者のこだわり。
人としての在りどころとして、その核になるものとして“国”について
著者は強く意識している。
確かにそうなのだが、
20世紀前半に生まれた著者と
私を含めた多くの読者、20世紀後半に生まれ、
まだ21世紀も生きていく人からすると
若干の違和感もあるのではないだろうか。
私自身がそうだった。
また、抑圧組織、暴力装置としての“国家”を論じた点を
避けている点も気になる。
そのあたりが、右派と称されるゆえんなのかもしれないが。
彼の国家論みたいなのはこの後で読んでみたい。
とはいえ日本武尊で
国家から人を論じたエッセイが
次第に取り上げる人が個人的交流へと収斂していき
ラストは高校時代の恩師につながるという流れは
なかなかに見事なものだと思った。
文末に“そうな”とつけるのにはすごい違和感あり。
80歳に近い人の言語感覚なのでなんともいえないが。
楽しく読めて、感じ入るところもあるエッセイではあると思う。
石原慎太郎という人が、
癖はあるが魅力ある人物と改めて思いました。
この人の文章には、力はあると思う。
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2011年8月24日、読了。
タイトル通り、石原慎太郎の好きな日本人について、石原慎太郎が達者な語り口で、深く広い知識や政治観、人生観を交えつつ語る本。
古くは日本武尊、そこから織田信長や昭和を駆け抜けた人物と続き、最後には石原慎太郎の高校時代の恩師であり、唯一の師である奥野肇を語る。
特に織田信長に対する考察は考えさせられることが多々あった。
「今の日本の行政を硬直化させ政治を停滞させている中央官僚の国家支配をぶち壊すには、信長のようなドラスティックな、というよりも暴力的な人事をもってしないとかなうものではなさそうだ」。この言葉からも石原慎太郎の政治観が深く読み取れる。
その後、もし織田信長が明智光秀に謀叛されなければ、自らが天皇へと即位し、現在日本をとりまく天皇のシステムは大きく変化していたかも知れないという考察は、深い。
大久保利通は、西郷好きの自分としては複雑な気持ちを抱いていたけど、納得した。そういうことか。
最後に高校時代の恩師の話、自らの価値観が大きく変化した時の話を語るあたりに、石原慎太郎の情を感じた。自らの青春時代の思い出を瑞々しく語っていて、人の出会いがいかに奇妙で貴重なものか考えさせられた。
極端な考え方もあって、完全には賛成は出来ないけれども、それでもかなりの良書!
☆五つ!
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歴史的人物、政財界の人物、文芸関係など多岐に渡る人物評。
タイトルが私の好きな日本人であるだけに、かっこいい日本人を取り上げています。官僚のような組織人でも独立心の強い人たちです。個人的なエピソードが中心なので、賀屋興宣のような今まで全然聞いた事もない人の話も興味深く読めました。
個人的に付き合いのあった人への人物評はとても温かく、良い信頼関係を感じて気持ちのいい本です。
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石原さんらしい人選という感じがします。驚きなのは、ほとんどが実際に会ったことがあるということ。
人との縁は大切だと改めて感じます。そして、私の好きな日本人はと考えると…4人くらいしか思いつかない。しかも、ほとんどが会ったことのない人たち。自分の目で見ない限りは、ただの幻かもしれない。
★本で紹介している人物
日本武尊
織田信長
大久保利通
広瀬武夫
岡本太郎
賀屋興宣
横山隆一
五島昇
小林秀雄
奧野肇
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タイトルの通り、石原慎太郎が好きな日本人をこの人の主観のみで書いてある本。
ヤマトタケルノミコトや織田信長、大久保利通など歴史上の人物から、彼の身近な人々など、10名を挙げてつらつらと書いただけの、何の足しにもならないしょうもない本だった。