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人生の目的の達成のための指南書
「戦略」が必要・・生き方にも戦略が
「自分はこうありたい」-「現状はこうだ」=「だからこうしよう」
この方程式を常に意識。具体的な「目的意識」があれば行動も変わる。
「考える力」の重要性
大切なのは「何が問題なのか」をひたすら考えること
現象の深いところまで考え抜くことの必要性
発想の源は「非日常性」と「不連続性」
「信頼」と「他人の力を借りる」ことの重要性
「原因他人説」に逃げ込んではいけない
〜すべて「自分が悪いかもしれない」から出発する
アゲインストの風が吹けばチャンスは増える
などなど、今後の進むべき指針を与えてくれるメッセージで溢れている。
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堀さんの本は定期的に読むようにしている。だらけたり白けた気持ちを引きとばしてくれる。やっぱり自分がその気にならなければ,物事は絶対に成功しない。
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自己啓発系では久しぶりによい本に会いました!
全体的に大前研一さんと似ていますが、こちらの本の方が具体的な記述が多く内容も濃いのでよいと思いました。
一流企業といわれるところは優秀な学生が集まるにも関わらず、経営が傾いたり倒産したりするという歴史があります。
不思議な現象な気がしますが、この本はそういった視点からも、これからの世の中を力強く生きる方法を指南しています。
【内容】
(人材を手っ取り早く選ぶとしたら)
ではいったいなぜ社員の学歴で劣るソニーとホンダの業績がよくて、学歴でははるかに両社に勝る日立と日産がダメなのか。
これは、ソニーとホンダの社員は会社に入ってからの二,三十年の間、日立や日産の社員よりもよく考え、多くを経験してきたから、としか言いようがない。
だから、私は四十代の中途採用社員をこの四社のうちから選ぶとすれば、ソニーとホンダから選ぶのである。
社員一人ひとりが必死になって頭を絞り、ものを考えるような活気ある社風の会社で鍛えられてきた人間なら、私の会社へ来ては畑違いのことをやらせても、自分から問題意識を持って考えるに違いないから、役立つ可能性が高い。
ゴーン氏が来る前の日産や日立のように、何事も上からの命令、あるいは合議制で決めたものだけに従わせるような会社にいれば、社員は何も考えなくなる。
上司から言われたことだけをやっていればいいのだから、どうせ合議制なのだから、いくら自分で考えたって仕方ない、と頭はまるで働かせない。
決してなにも考えないわけではない。
しかし、優秀な頭脳は上司から与えられた枠の中で、どう整合性を持たせるかに使われ、枠そのものを疑い、枠を変えさせるような提言をする頭脳構造になっていないのだ。
そんな人間を雇ってみたところで役に立つわけがない。
(次々に手を打つ)
私自身、仕事柄、人生の割と早い時期に大きな成功をものにした人を何人も観察してきたが、
皆、例外なく早くから独自の目標を定め、
その実現のため、同世代の人間がのらくらしている間に必死になって考えをめぐらせ、行動に移しているのである。
(集中力アップ法)
私の集中力強化法は「仕事を途中でやめること」である。どんなに急かされている仕事でも、ダメだと思ったらそこでやめてしまう。
我慢強くない性格だからすぐに集中力が切れる。切れたまま続けていくもろくなことはないのだ。
私がやめて困れば、そのうちに周囲がギャーギャーとせき立ててくる。そこでまた始めればいいのである。
切羽詰った状態に追い込まれれば、否が応でも集中力は沸いてくるし、その時点で頭の中がリフレッシュされているから今度は速い。
いいアイデアも浮かんでくる。
(原因他人説と原因自分説)
~要するにどこか「原因他人説」に逃げ込んでいるのである。懸命に問題と取り組んでいてもちょっとした難問に差し掛かると
「相手が悪い。上司が悪い。会社のせいだ。社会のせいだ。」
と原因を自分以外のところへ転嫁してしまう。
そこに諦め���自己責任回避の気持ちが沸いてきて、及び腰になって結局は問題を打開できないで終わるのだ。
負のサイクルから抜け出すのがうまい人をみていると、決して下人を他人のせいにしない、「原因自分説」を取っているという共通点がある。
何かがうまくいかないという時にすぐ、「ああ俺が悪いんだ。何が悪いのかなあ」とまず自分のせいにできる。
自分の間違いを素直に認める柔軟性があるということだ。
そうすると、余計なことを考えずに「じゃ、自分のこういうところを直していこう」というプラス思考ができるようになる。
(自分の頭で考える)
私はわが社に新入社員が入ってくるたびにこう檄を飛ばす。
「よしっ、お前。オレの会社で働くというのなら、毎日、これまでのやり方を変えてやるという頭で来い。
仕事のやり方を変えてやる、という頭で来い。
仕事のやり方を変えない奴は働いていると見なさないぞ」
「たとえ教わっていなくても自分のほうから動く、学ぶという姿勢を見せろよ。
そうすれば、そこに問題意識が沸いてくる。
問題意識のない人間にいくら教えたって、労力と時間の無駄遣い以外の何物でもない。」
(社内の風通し)
優れた会社とそうでない会社をコンサルティングしてみて比較した場合、最も違っている点は、優れた会社というのは非常に上下関係の風通しがいいということだ。
下の人間がどんなにくだらないことを言っても、上司はむやみにそれを否定したり、冷ややかに扱わない。
下の人間の問題というよりもむしろ上の人間のリーダーシップの問題である。
(師の説になずまざること)
これまでのやり方を変えるとなると、必ず周りからの反発がある。
相手を説得しなければならないし、意見も聞かなければならない。
だが、そこで必死になって頭を働かせるようになる。
それがおもしろくない人間は、「慣例により、前例により」ということばかりを重視する役人にでも転職したらいいだろう。
~以上の話から、私が若いサラリーマン諸君に生きる市政の基本として常に心がけてもらいたいのは、
「たおやかさを持つ」ということである。
柔軟にいかようにも自分を変えていこうという姿勢でいることだ。
これからさまざまな体験をして、それらを滋養として吸収していけば、必ず大きく育っていける。
時間をゆっくりとかけ、自分を優美に変え続けていくべきなのである。
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堀紘一の著書。明確なメッセージが凝縮されている。単に賢いだとか、熱い文章じゃない。洗練された”強さ”のようなものが伝わってきた。
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●私は普通二度読むことにしている。
一度目は単純に用件を把握するために読む。そして二度目は文章の行間を読み取って、「彼はこう書いてあるが、本当はこういうことが言いたいのではないか」というように、あれこれ相手の心の内を想像するのだ。
●発想の源は何といっても「非日常性」と「不連続性」
サラリーマンの発想がワンパターンになりがちなのは、常に自分の仕事のみに追われ、会社周辺の限られた人間としか付き合わないからだ。
異質な人間との遭遇を心がけるのはいいが、決して情報収集を目的としないということだ。自分とは違う価値観や考え方を吸収することを目的とするべきなのである。
時として、意識的に日常性を断続させる必要がある。その不連続の部分から、自分だけの斬新なアイデアが生まれてくるのである。
●集中力をつけるためには、長時間それを持続させようなどと欲張らずに、逆にできるだけ短時間に絞ることを心がけるのが大切である。大脳生理学的にも脳というものは連続して使えないということが証明されている。ダラダラといつまでやっても集中力は落ちるばかりになる。断続性を作るのが最も効果的なのである。
●頭を刺激し、発想のヒントを得るのは「生物学」がいちばん
『森林がサルを生んだ』(河合雅雄著、朝日文庫)
●人生や仕事で大きな壁にぶつかったような時に読む”座右の書”もある。
『愛するということ』(エーリッヒ・フロム著、紀伊国屋書店)
●考える作業というのは落としどころを考えることではない。仮説を構築していくことだ。私は必ず頭に浮かんできたことをすべて紙の上に書き出すのである。私に取って考えるというのは、何事につけこれまでにない仮説を構築することであり、その選択肢を可能な限り数多く考えだすことだからである。前進がなければ、考えたことにならない。その甲斐がない。
●私が信頼を得るために肝に銘じている「三つの心」 正直、素直、謙虚
この三つの中でも私が特に大切だと思っているのは、謙虚な心である。「自分には足りないものがある。他人には自分より優れたものがたくさんある。まだまだ学ばなければならない」という気持ちだけは、何歳になっても持ち続けなければならない。
●イトーヨーカ堂の伊藤雅俊名誉会長はとにかく謙虚で今になっても初心を忘れず、学習意欲に溢れている。典型的な例がものすごいメモ魔であるということだ。
●多少”毒がある”ほうが人には信頼される
「自分の意見をっかり持っていて」「骨があり」「可愛い奴で役に立つ」
●いざというときに力になってくれる人脈の作り方
最大のコツは「先に相手に特させること」である。
●「去り際の美学」が長続きする人間関係を作る
「もう一度会いたい状態」をできるだけ持続させるためには、用もないのに人に会わないことだ。私はどんなに親しい人でも自分のほうから特に用もないのに、「久しぶりだから会いましょう」といった声の掛け方はしないことにしている。
●人生を成功させるには、「男も愛嬌、女も愛嬌」が正解なのであ���。
●「人間が賢くなるのは、経験によるのではなく、経験に対処する能力に応じてである」(劇作家バーナード・ショー)
●「たおやかさを持つ」
時間をかけてつくりあげていったものは、壊れるにしても時間がかかる。即席でつくったものは、何かの拍子ですぐに壊れてしまう。たおやかさを持ち続けるためには、まず第一に「万物は流転していく」ということを認識しておかなくてはならない。その中で、自分を変えていくためのすべての基本は、毎朝、家を出るときに「今日は何を変えてやろうか」と考えることである。
●世の中かどうなろうと、自分さえ頭を働かせて自分に付加価値をつけていけば、いくらでもいい人生は送れるようになる。
●これからの時代は「実力主義」ではなく「貢献主義」になる。
●「上がり目」を残しておくという知恵
人生の収穫の秋を迎える前にバーンアウトしないよう、うまく調整し、その日のために力を蓄えておく。人生というレースの勝負は、気が遠くなるほど長いマラソンレースなのである。二十代、三十代のサラリーマンは、まだスタートを切ったばかりなのである。はじめから全力を出し切ってしまったらオーバーペースとなり、とても最後まで持ちはしない。
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これ、2003年3月に出ていたんですね。
でも、今でも通用します。
ちょっと、説教オジサンちっくですが、はっとさせられます。
赤ペンで、ばしばしチェックしながら、読みました。
文庫って、たくさん売れて、何年かたっても通用する内容なので、
結構お買い得かもしれませんね。
新しいビジネス書をランキング通りに買うのは、そろそろやめようと思います(^^;
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「会社が放り出したい人 一億積んでもほしい人」に続いて読んだ。
本書でも主張されていることは周りや常識に流されることなく目的意識を持って自分で考えること。
生保レディの話、銀行マンの新規開拓の話で信頼を獲得することと相手のニーズを把握するということの勉強になった。
やたらソニーと本田を褒めているがこれらの企業の現状についてはどうお考えなのだろう?
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人と違うことをやれ
堀紘一
思考編
今日において、ビジネスマンは会社に頼るのではなく、個人としていかに物事を考えて、アイディア、付加価値を生み出せるかが求められている。
その為に、常に情熱と戦略が必要とされている。
ではどのようにこの二つを醸成するのか?
⬇
常に目的意識を持てば、物事を考えて工夫するようになる。
自分はこうありたい−現状=だからこうしよう
結局自分は本当にやりたいことはなんなんだろうかを考え抜いて、目的を見つけなければならない。
しかし、サラリーマンなどだと一概に夢を持ったり人生をかけた目標を見つけるのが難しいこともある。そのような時は気概と信念を持って目的を見出すことも大切。
自分はどんなビジネスマンでありたいかを考える。
その目的を達成するために戦略を立てる。
戦略とは目先の利害にとらわれるのではなく、五年、十年先を見据えたものでなければならない。
戦略を考える力を身につけるためには、常に問題は何かを考え抜く癖をつけて、その問題を解決するために自分は何を出来るかを考える癖をつける。
例えば、電車の広告、目の前にいる人、などなど商材は無限にある。
信頼編
しかし、能力が高いだけではビジネスマンとして大成しない。
いかに、周りに信頼されるかが必要不可欠。
そのための要素は正直、素直、謙虚。
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自分の頭をいかに使うか
自分の芯を貫くこと
問題の根本にたどり着くこと
常に勉強すること
信頼の力
1冊の中に貴重な情報が詰まっていて、大変勉強になりました!