紙の本
こんな作品、ほかの作家には無理
2021/08/09 21:37
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
奇書「ドグラ・マグラ」の作者として名高い(といっても私は恥ずかしながら未読)夢野氏の作品集、「瓶詰地獄」「押絵の奇跡」「氷の涯」「人間腸詰(ソーセージ)」とどれもこれも夢野氏にしか書くことのできないような奇妙な話、あまりにも思い込んだ人がいると性交渉がなくてもその人にそっくりな子供を宿してしまう(押絵の奇跡)、赤軍の諜報員と間違われ罪をなすりつけられた兵隊(氷の涯)、もうすこしでソーセージにされそうになった男(人間腸詰)と、その作品が昭和ひとけたに仕上がったものとはとても思えない。未読の「ドグラ・マグラ」を読むのが楽しみで仕方がなくなってきた
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■いなか、の、じけん 抄■
・スットントン
一々変テコに脱線して、本当の事がよくわからない。これではとても記憶えられぬ
・スイートポテトー
・一ぷく三杯
・X光線
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夢野久作を初めて読んだので、この本は入り易かったです。
「いなか、の、じけん 抄」と「瓶詰地獄」が好きです。
その後『ドグラ・マグラ』を読みましたが、
それと比べてとても読み易かったです。
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▼ようやく読み終わった。
▼『瓶詰地獄』は言わずもがな。『押絵の奇蹟』と『人間腸詰』がおすすめ。
▼『いなかの、じけん』も、すごくのんべんだらりとした光景の中に、ちらっと狂気が見えてステキ。
▼一等賞は『人間腸詰』。これ読めただけでも、買ってよかったよ。『押絵の奇蹟』は、続きが気になって読んじゃった。血の縁がどこに続くかってことがものすごく気になって……。
▼『氷の涯』のせいかもしれないけど、全体的に冒険小説風味で、怪奇風でなかったところが良かった。
(09/10/31 読了)
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「いなか、の、じけん」「瓶詰地獄」「押絵の奇蹟」「氷の涯(こおりのはて)」「人間腸詰(にんげんそうせえじ)」「猟奇歌」など8篇を収録。
文庫ながら約500ページというボリュームで、読むのに時間が掛かってしまいました。
内容もかなり濃く、何から書けばよいのか…。
もし、好きな作品を一つ選べと言われたら、かなり困ってしまいますが「人間腸詰」でしょうか。
最後の解説(なだいなだ氏)によると、夢野久作氏は自由奔放で、個性の強い方だったそう。
それを顕すかのように、この本に収録されている作品は作風も内容も様々。
手紙形式だったり、独白形式だったり、詩だったり…
かなり愉しめます。
前回、ドグラ・マグラを読み、「エロ・グロ・ナンセンス」と言われている程そういった要素はなく、(当時は「探偵小説」の分類だったそう。)油断していたら、「人間腸詰」が思っていたより猟奇的だったので驚きました。気分が悪くなったくらいです。
「わんかぷ・てんせんす」というセリフが頭にこびりついています・・・。
他にも、読む者の想像力を掻き立てる「瓶詰地獄」、どこか童話的で、生命力を感じさせる「氷の涯」も面白く、オススメです。
特に後者に出てくるニーナという少女がチャーミングで好きでした。
いずれも、独特の雰囲気が堪らないです。
夢野久作の魅力をひととおり味わえる一冊。
オススメです。
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学校図書より。
普通の本屋だと「ドグラマグラ」「少女地獄」「犬神博士」しかみないんだけど、
結構あるんだな。
わたしは、この人の語り口調や視点も好きなんですが、
この人の生きた時代が好きなのです。
和と洋が不器用に混ざり合い始める時代。
そして、そんな中描かれる女性像が、たまらなく素敵なのです。
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この上なく独創的。こんな昔に、こんなに斬新でスリリングで怖くて面白い作品を書く人がいたなんて・・・!
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初めて読んだが、夢野久作がこんなに面白いとは思わなかった!
くどくどと煩悶するような独特の語り口、奇妙な舞台設定にストーリー展開など、決して読みやすくはないのだが、なぜか世界にぐいぐい引き込まれてしまう。
全8編が収録されているが、そのどれもが個性的で、それぞれに印象強く残っている。
中でも一番印象深いのは「人間腸詰(そうせえじ)」かな。
最近の小説に飽きてきた人にお薦めかも。
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夢野久作の作品の中でも読みやすいものを集めた作品集だと思います。
読みやすいとは言っても、内容はずっしりと重く、読み応えがあります。初めて読んだ時は先が気になってどんどん先へ読み進めてしまい、結局、徹夜してしまった事を覚えています。
『押絵の奇蹟』『氷の涯』は個人的に好きな作品です。
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ふつうに一般の本屋で購入しました。私も若いころは夢野久作先生を読み漁りました。もう、世界観がたまりませんなあ。気持ちいですなあ。グロくて気持ち悪いのがいいのだよ。美しき筆致。、永遠なれ、夢野ワールド。
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Jブンガクの2010年4月号に紹介記事がありました。
これまで夢野久作は読んだ事がなかったので新鮮でした。
全集なども出ていることを知りました。
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最高。
夢野久作は、どうしても『ドグラ・マグラ』が先行しがちだけど、あんな何回読んでも訳わからない小説(笑)よりは、初めて夢野久作を読む人には断然オススメ。
予想外に読み易いですね。
笑い、大いにアリ(意外にも!)
シュールさアリ
グロさアリ
何よりも、どの作品も、オチが好き。
『いなか、の、じけん 抄』
これ好きなのです、とても。
全編読みたい。
全集に載ってるかな。
“スイートポテトー”(笑)
『瓶詰地獄』
多くを読んでないので、わからないが、夢野久作作品では、兄と妹(もしくはそれに似たような)の関係って、結構キーかな?と思う。
『押絵の奇跡』
これまた兄と妹系。夢野作品は、手紙文で進行したり、語り手のはなし言葉で進行することが多い。そこから湧く、狂気や恐怖がたまらない。
『氷の涯』
これ凄い面白かった!
ラストがとても好き。
『人間腸詰』
基本グロな話。
ただ、所々、しょーもないトコで吹いたのも事実。
ノスタルジー→ノスタレジー→野垂れ死に→ノスタレ爺→ノスタレ→禿頭の赤ッ鼻のノスタレ
(笑)
『猟奇歌』
一番シビレた。
背中がゾクっとした。
文学すげー!って再確認できた。
『謡曲黒白談』
お祖母さんのエピソードに笑った。
『杉山茂丸』
かなり凄い人だったもよう。
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【内容紹介】
・いなか、の、じけん 抄
・瓶詰地獄
・押絵の奇蹟
・氷の涯
・人間腸詰
・猟奇歌
・謡曲黒白談より
・杉山茂丸
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氷の涯と人間腸詰が面白かった。瓶詰地獄は丸尾先生が漫画化してたからいつかどんな風に漫画になっているのか読んでみようと思う。ドグラマグラ読み直そうかって気になってきた
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いなか、の、じけん 抄
瓶詰地獄
押絵の奇蹟
氷の涯
人間腸詰
猟奇歌
謡曲黒白談 より
杉山茂丸