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他の著書の内容が良かったので本書を手にしましたが、犯罪者のオナニーエッセイという感じで、非常に不快な内容でした。
とにかく、文章のいたるところから、自分はすごい、他の奴らとは違う、みたいな主張が滲んでいます。
「二人目の妻とは子を作らないと約束して一緒になりました。妻は…(略)…四度妊娠しましたが、…(略)…全て中絶して貰っています」の部分では吐き気がしました。
とは言え、検察の論告で衝撃を受けた場面や、受刑者を客観的に分析しているところなど、良い意味で心に残る部分も多くあります。
特に、60代のヤクザの組長Kは印象深かったです。
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「人を殺すとはどういうことか」ということは最後まで分からなかった。分かったのは筆者の知能指数はかなり高いこと、他の受刑者とは違いしっかり贖罪の気持ちを持って刑務所生活を送っているらしいこと、父親の育て方・正義感を絶対的なものと病的に信じていること、受刑者にも色々なタイプがいるということ。父親の教えのとおり、約束したことや契約を守れない人は許せないと言いながら、不倫した上に、子供を作る気が無かったと言いながら4回も中絶させた件は、「え?矛盾してない?」という感じでした。
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図書館で借りた本。2件の殺人で無期懲役の判決で服役中の著書自身の事や他の囚人達の様子をレポートしたノンフィクション。とても読みやすい本だった。著書は神童と呼ばれた程、勉強ができた人らしく月100冊を読了でき知識量も豊富な知性を持つ。それは文章にも表れている。厳しい父親の影響で約束事の厳守や腕力的にも強い男になるよう徹底された躾。筋を通す生き方ゆえの殺人を犯し、その事についての贖罪はある刑務官との出会いで芽生えていった。他の囚人達については幼女強姦殺人、放火、強盗殺人などいるが倫理観や共感性が無い自己中心の人間ばかりで反省もしない。更生不可の人間が多数でその中でも筋を通した仁義の世界の殺人をしたというヤクザを2名紹介している。そのヤクザの器量が大きい人物像が垣間見れた。
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二人を殺害し無期懲役で服役中の著者が自己の犯罪を分析すると共に所内で出会った殺人者を観察、分析。殺人者については堅気と所謂ヤクザを区分して書いているがこのセグメンテーションが理解を容易にしているようにこの著者の頭脳明晰ぶりが強烈な印象でまるでジャーナリストによるルポのようなこの本は、通常では取材できない社会の一部を切り取った貴重な資料である。
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著者は、2人を殺した無期の受刑者。前半は、彼の生い立ちや、その刑を受けるまでの経緯について。後半は、彼と同じような刑に服する人々の観察記。これによると、人を殺すような人は、どれだけの刑罰を受けようとも、反省することはまれで、従って更正もほぼ不可能。どうしようもないほど、社会常識や公共の福祉を理解できないそうである。まあ、あえて言われなくても、そう思ってはいたが、実際にそうであると言われると、やるせない気がします。
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本人もたいがいだけど受刑者のポートレイトがおもしろい。
ただし、「人を殺すのがどういう感じか」ということは書いてくれてない。
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まず最初に、これLさんのこと書くために書いてない?と思った。好きなのが分かる文章だった。
胡散臭いと思いつつ手に取ったので想定外にしっかりした文章で楽しく読めた。
人殺しをした人間はどういった考えを持ちがちなのか少しだけ分かった気がする。