ケンとマリの双子と隣人のジョーの三角関係
2017/04/30 17:03
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投稿者:沢田 - この投稿者のレビュー一覧を見る
だけどみんながみんなを好きで、どろどろしてなくて爽やかでした。
書き下ろしは日米の遠距離をスカイプで埋めるという話。
イラストもえむさんの映画愛が溢れてます。
ロッキーホラーショーのコスプレは笑ったけどそれぞれピッタリw
その他も、50オーバーのおじさん二人の話、祇園祭の話、大学教員と学生の話と全部余韻を楽しむために1話毎に休憩が必要でした。
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なんでもかんでも興味を持ったものを漫画化できるえすとえむ先生に脱帽でした>
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雑誌掲載されていたときに読んで、まとめて読みたいと思っていた作品!!
高校生の三角関係が甘酸っぱいです。
ほかにも読みきりが沢山あるので読み応えがありました。
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セリフ回しとかはえすとえむ節で好きなんだけれど、表題作の元ネタのほうに気がいって、話に集中できなかった…。
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うっすらBL。だけど、この映画がテーマなあたりのお洒落さと適度に力の抜けてる感じが好き。えすとえむ作品でこの作品だけなんか空気違う気がします。素敵なショートムービーを観るように、繰り返し手に取ってしまう作品。
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えすとえむさんはマンガなのに洋画を見ているような気分にさせてくれます。
ああ、ここで終わるのか!
そんな雰囲気さえ映画のようです。
表題作の描き下ろしでかなり救われた!!
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直接的な描写は少ないけど、胸が締め付けられるように萌える。
見えないところに考えを巡らすのは、得意です。
ふじょしだから!
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「何か上質な映画をみているよう」なえすとえむさんの作風に対してダイレクトな1冊。
表題作『キネイン!』を中心とした短編集だ。
要素だけあげるなら
・青春キュート!
・おっさんズ!
・和服の色香!
・境界線!
そして、
・ラブ!
という感じ。
えすとえむ さんですから当然、絵ももちろんのこととして、
ストーリーも言葉のチョイスも、
全てがオシャレ感に包まれた、けれど生活臭も漂う作品だった。
以下、作品ごとの感想。
【キネイン!】+【XXX】
双子の兄妹(たぶん姉弟ではないと思うのだが…)と、幼なじみ男子との三角関係。
の、話なのだけれど、
ドロドロ感とか一切なし。
そして、3人が3人ともキュートで
全員ハッピーになればいいな、と思った。
本編は少し切ない? 流れのなか
「ほっ…」という感じで終わったのだけれど
巻末に【XXX】があって嬉しかった。
背中に手ぇ突っ込むのとか、いい。
芝生でごろんとなる+ごろんとなった人に腹枕、
からの 髪の毛無造作に撫でてみたり髭触ってみたりとか、いい。
「女なのにうまくいってないじゃん」が
前後の流れ・セリフと合わせてツボった。
成長した、お団子のジョーとキラキラギラギラしたマリ、ステキ。
【サルビアと理髪師】
おっさん好きには垂涎もの。なのではないか、これは。
おっさんというか初老。
四捨五入で60になっての雨の中ダッシュ、
そしてあの笑顔であのセリフ。
ステキ!!
【あの夏の景色】
『このたびは』の感想でも書いたけれど
えすとえむ さんの描く「黒」が大好きで。
日本の、祇園祭が舞台になったステキ作品。
祭りの灯と影と、和装が。美しい!
どっちのジローも可愛くて、とてもよいですな。
どちらもステキに成長なさったようで
昼ドラ的、修羅の家みたいな展開になっても不思議ではない中
あの落ち着き方はいいなぁ。
しんみりと、腹にくる。
あと、日本のジローの母がとても美人さん。
【ミックスジュース】
周囲の女子に、相方(つき合っていることは隠している)のことを
「あの人ゲイなの?」と聞かれ
「ゲイじゃなくてハゲだろ」と答えた、
と聞いた本人の、あの納豆垂れ流した表情にホレた。
境界線は曖昧なもの。それは知っている。
けれど「唯一の共有物」ていうのは、ちょっと新鮮だった。
あぁ、本当にそうだなぁ。
境界線の存在が救いになるって、これは嬉しい発見だ。
以上。
ステキ作品でした!