宇宙に秘められた謎 みんなのレビュー
- ルーシー&スティーヴン・ホーキング, さくまゆみこ
- 税込価格:2,090円(19pt)
- 出版社:岩崎書店
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宇宙冒険SF物語としての展開もよく考えて構成されている
2009/09/29 21:20
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ルーシーとスティーヴン・ホーキング父娘の共作の二巻目。前作の「宇宙への秘密の鍵」の続きであるから、そちらを先に読んでおいた方がよい。
ジョージという少年を主人公にした宇宙冒険SFあるいはファンタジーである。当然、冒険と謎解きとサスペンスもある。同時に、物語をとおして子供たちの天体物理、宇宙物理への興味を引き出そうとしている啓蒙書でもある。二兎を追う著作であるが、どちらも成功していると云えよう。物語の展開もよく考えて構成されている。著者らが想定している読者は小学校高学年であろが、大人が読んでもなかなかおもしろい。宇宙開発と地球環境問題とどちらを優先すべきかなどの課題についても、考えさせるようにできている。科学入門書としては、物語の展開のなかにも太陽系外惑星に関する最新情報や惑星探査機の観察結果などが盛り込まれている。補足説明として、物語の舞台となる惑星等の天体や物理現象について、イラスト入りの解説もある。さらに、きれいなカラーの天体写真も多数挿入されており、見応えがある。子供たちには、興味をひきやすいであろう。
宇宙や星や鉱物結晶や化石などの宇宙物理、地球物理に最も関心を抱くのは、小学校高学年の年代であろう。その時期にさらに興味をそそるような情報をあたえることは、理科や数学離れを防ぐ一つの方法になる。
この本と前作を読んで、イギリスの2つの伝統の力について考えさせられた。一つはケルト神話等の神話やルイス・キャロルやH・G・ウェルズから続く、ファンタジーやSFの伝統である。もう一つは、マイケル・ファラデーの金曜講演から続く、一流の科学者による少年少女をふくむ一般人向けの科学解説の伝統である。これらの二つの伝統がこの二巻の物語の中に、見事に融和している。
宇宙での宝探しは素敵なガイド付き。
2009/08/11 16:02
8人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「宇宙への秘密の鍵」からの期待を裏切らない、面白くて勉強もできるお話でした。
原題はGeorge's Cosmic Treasure Hunter。「宝探し」の文字が入っています。「宇宙からのメッセージ?!」と思わせる絵文字を手がかりに進んでいくところは、謎解き、宝探しの面白さ満点。宇宙での「宝探し」ですから、宇宙のことをいろいろと知らなくてはなりません。宇宙人はホントにいるの?地球以外の星はどんなところなの? そのためのお勉強の頁も充実しています。星や宇宙船の写真、CGはとてもきれい。何人もの有名な宇宙研究者が分担して書いた、という「宇宙を知るためのガイド」のページは、そこだけ読んでも面白く勉強になりますが、前後のお話の展開に上手くはまり込んでいて「いいタイミング」で学べる素敵なガイドです。でも、ストーリーが面白すぎて、こういうところはすっ飛ばしてお話だけ先に読んじゃいそうでした、正直言うと。
前作の主要登場キャラクターも顕在。主人公のジョージは前作よりも少し大人になり、気配りもするようになりました。アニーに連れられておっかなびっくりだった宇宙への冒険も、今回は少し余裕が出てきたようです。スーパーコンピュータのコスモスは、前回壊れてしまったのでどんな風に再登場するのか、も面白いところでしょう。
その他のお話の概要は、先行する。織子さんの書評にお任せします。ともかく、謎を追いかけながらいろいろな宇宙を訪れる、すごく楽しくて宇宙のいろいろな星のこと、最新の研究者の考えなども分かりやすく教えてくれるとてもよい本でした。
横書き、左から右の本からの翻訳でこれまでも時々感じていることなのですが、一つ、ちょっと読みづらく感じたことを書いておきます。これは、日本式の縦書き右から左へ読む方式にしたことで読むテンポが妨げられることがある、ということです。この本の場合、ストーリーの流れはこの変更でそんなに妨げられてはいません。問題はコラムのページ。ここだけはなぜか横書き、左ページから右ページへと読みます。見開きですめばまだよいのですが、これが二回、4ページ続くと目線は行ったりきたり。う~ん、私には読む勢いをそがれるようで気になりました。挿絵も、「こちらへ行け!」と言う矢印は、文章と同じ方向であった方がいい。原文の横書きの本を見ると、気分の違いがわかります。こういうのは、どうしたら「心地よく読めるレイアウト」になるんでしょうね。
お話そのものはすごく楽しくてとてもよい本でしたので、その分こういう小さいことがかえって目に付いてしまうのだろうと思います。
三部作だそうですから、次はどんな展開になるのでしょう。ジョージやアニーも、もっと大人になるのかな?期待しています。お話の最後の方に、ちょっとぼかした表現のところがあり、「もしかして・・?」ともう想像が膨らんでいます。
ワクワクする!ドキドキする!
2009/09/04 21:35
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ミルフィーユ - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙に秘められた謎って、何なんだろう?
全く宇宙のことについて知らない私でも、少しは宇宙のことについて分かった気がします。
科学好きの少年ジョージ。隣に住む、女の子アニーのお父さんが持っている『コスモス』というコンピューターで、すごい旅をしました。ただのコンピューターじゃ、ないんですよ!宇宙への旅ができる、不思議なスーパーコンピューターなのです。
前作で、ジョージ達が、冒険した不思議な宇宙の世界。
でも・・・。
スーパーコンピューター『コスモス』は、故障してしまったのです。
これでは、もう宇宙へはもう行けない・・・。
そんなある日、アニーはアメリカにあるフロリダに引っ越してしまいました。
そして、その夏にジョージは、アニーからフロリダへ遊びに来るよう誘われます。
また、宇宙への旅が始まるのです!!
この本を読んで、なんかいろいろと宇宙のことについて分かったような気がします。この本の中には、物語に沿って。有名な科学者の人の文章が載っています。
「エイリアンとのつきあいかた」「宇宙にはだれがいるのか」など。
聞いただけで楽しくなってはきませんか?
今回、私は何のことに対しても楽しんでしたいな、と思いました。
楽しんですれば、きっといい方向に向くのではないかなと思います。
嫌いなことも、楽しもう!という気持ちを持つとか、プラス思考に考えたら、いやな気持も宇宙へと吹き飛んでいくんじゃないかなと思いました。
これは、3部作の2作目。次回はどんな感じなんだろう?
今からワクワクしています。
もっと宇宙を知りたい人へ
2020/04/30 18:01
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:baromaru - この投稿者のレビュー一覧を見る
前作「宇宙への秘密の鍵」のストーリー性を受け継ぎつつ、よりコラムが充実した構成になっています(具体的には、実在の科学者によるエッセイが数本収録されています)。
物語を楽しみつつ、科学と宇宙への興味がいっそう深まるきっかけとなる1冊です。
内容紹介
2009/07/02 16:29
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:岩崎書店 - この投稿者のレビュー一覧を見る
宇宙物理学者・ホーキング博士のスペース・アドベンチャー待望の第2巻!
太陽系外の星の様子や地球外生命体の謎を、今回も物語仕立てで紹介。
科学コラムや貴重な宇宙写真に加え、ホーキング博士と5人の実在の科学者のエッセイが、物語中の『宇宙を知るためのガイド』として新たに登場。異星人との交信方法や、生命存在の可能性のある星など、最前線の宇宙研究を読みやすく紹介します。
1巻が太陽系やブラックホールなど、星や宇宙の仕組みを理解する基礎知識編とすれば、2巻は、現在までに世界が知りえた宇宙の様子と研究に迫る探求編。
「宇宙にはだれかいるのですか?」
人類の未来を変えるこの謎を、ホーキング博士が世界中の子どもたちに解き明かします!
(あらすじ)
主人公・ジョージは祖母メイベルの助けを借りて、アメリカへ引っ越したアニーと再会を果たします。
NASAの見学を楽しむジョージとアニーでしたが、<コスモス>に届いた謎のメッセージに呼び出され、二人はふたたび宇宙へ飛び出します。降り立ったのは砂嵐の赤い星・火星。ところが、なぜか火星にも謎のメッセージが残されていて・・・。
「宇宙にはだれかいるのですか?」
メッセージに導かれた二人は、火星や土星、ついには太陽系の外にまで行ってしまうことになり・・・!?
*科学エッセイ『宇宙を知るためのガイド』
1.どうして宇宙に行くのでしょう?(ホーキング博士)
2.宇宙への旅(バーナード・カー:ロンドン大学教授)
3.エイリアンとのつき合い方(セス・ショスタック博士:米国地球外知的生命体探査協会)
4.生命は火星から来たのでしょうか?(ブランドン・カーター博士:パリ天文台宇宙理論研究所)
5.宇宙にはだれかいますか?(マーティン・リース卿:ケンブリッジ大学トリニティカレッジ)
6.宇宙にある惑星を見つける方法(ジェフ・マーシー教授:カルフォルニア大学バークレー校)
7.ゴルディロックス・ゾーンってなに?(ジェフ・マーシー教授:カルフォルニア大学バークレー校)
8.宇宙は、どうやったら理解できるの?(ホーキング博士)
*科学コラム
1.金星
2.光と宇宙での光の進み方
3.ドレーク方程式
4.ロボットの宇宙飛行
5.宇宙に関わる発明
6.二進コード
7.有人宇宙飛行
8.音はどんなふうに宇宙を伝わる?
9. タイタン
10.人工衛星
11.アルファ・ケンタウリ
12.かに座55番星
ワクワク
2019/08/27 11:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ハム - この投稿者のレビュー一覧を見る
子供にと思って購入しましたが評価が良かった理由がよくわかります。大人が読んでもワクワクする冒険物語です。