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紙の本
日本での敵国人抑留を知る労作
2024/04/26 18:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:BB - この投稿者のレビュー一覧を見る
日米開戦後、アメリカで多くの日系アメリカ人が自由を奪われ、強制収容所に入れられた話はよく知られているが、同じようなことが日本でもなされていたことを、日本の人は案外知らないように思う。歴史でも習った覚えもない。
本書は1942年から終戦までに、日本の「敵国」人がどのくらいいてどこにどのように抑留されたかを、丹念に調査してまとめた記録である。
著者は、自身が勤務する中高の外国人校長が、戦中に抑留され交換船で帰国したのを知り、数少ない資料や抑留所があった現場、関係者をあたって、一つずつ事実を明らかに。
日本で暮らしてきた「隣人」とも言える人々が、戦争によって「敵国人」となり、抑留されたことに始まり、やがて戦地で捕虜になった民間人も収容所に入れられたという。その数は千人を超えるという。
ほとんど目を向けられてこなかった民間人抑留について、総論各論で知ることのできる一冊。戦争がひとたび始まれば、その影響は戦場だけにとどまらないことを、埋もれていた事実に光を当てて、あらためて考えさせる一冊だ。
紙の本
珍しいテーマ。
2009/03/01 00:18
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:オタク。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本の末尾にあるような「身近な隣人に与えた戦争加害の歴史」といった見方も出来ようが、お互いにそんな事をしているというのが真実では?
以前から敵性外国人が軽井沢のような場所に抑留されているのは知っていたから、まだ降伏前なのにドイツ人まで抑留するようになった昭和20年にチェコスロヴァキアから亡命してきたユダヤ人女性が熊野の山奥に疎開するというバカバカしいドラマが時代考証を無視しているのは気がついていた。
イタリア休戦後、イタリア人達がバトリオ政権側か大日本帝国が承認したイタリア社会共和国側につくのか、を聖書に手を置いて選択させた話は初めて知った。この本は殆ど内地の話なので、ペナンのモンスーン・グルッペや租界に駐屯していたイタリア軍部隊については出てこない。ドイツ海軍に参加したイタリア海軍の水兵もいたというから、それも知りたいものだ。
ただし開戦時のポーランドはソ連が併合した地域も含めてドイツ軍に占領されていたのに、「ソヴィエト連邦の支配下にあったため」(112ページ)、「ドイツ占領下では敵国扱いしなかった」(213ページ)、と矛盾して且つ戦後の話と混同している記述している箇所がある。関東軍総司令部や中野学校でポーランド軍将校が配属された話を読んだ記憶があるので、一体ポーランドと我が国はどういう関係にあったのだろう?
フランスについて仏印処理で「敵国人」と見なした(213ページ)にあるが、ジークマリンゲンに連行されたペタン元帥と一緒に当時の三谷隆信駐仏大使が同行していたから、ペタン元帥がスイス経由で帰国して名実共にヴィシー政権が消滅した以降では?そういえば昭和18年にヴィシー政権は国民政府から汪兆銘政権に承認する体制を変えたが、南京にいた外交官達も、どうなったのだろう?
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