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本当は青森で親の食堂を継ぎたいのに東京でピエロをやってる主人公と、青森のりんご園を継ぐかもしれないフォトグラファーの女の子(主人公の彼女)。2人を取り巻く人たちや先祖の恋愛エピソードが絡んでステキな物語をつむいでいる。
物語を取り巻く著者の優しい書き方に泣けた。
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とにかくまず表紙が可愛くて手に取りました!三代にわたる生き方、恋愛が優しい視線で描かれています。これ読むと津軽に行きたくなる~
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図書館で見かけたので、映画化ということもあり
手に取ってみた。
すっきりと読みやすい文章で
頭にイメージがすっと入ってくる。
食堂の初代と、その子孫を取り巻く話は
現代と過去を行きつ戻りつしながらも温かく
物語に出てくるそばの出汁のように
じんわりと懐にしみ込んでくる。
ラストの方で、鮮やかに表紙と繋がり
とてもきれいな終わりかたをしたと思う。
が。
優しく終わりすぎた感も自分としては若干感じてしまった。
主人公の彼女の家の件は何も解決してないし
彼女はあれほどまでに憧れていた職を手にしたのに、
何年かして、いい歳になったので嫁ぎます、と
辞める事ができるのだろうか。
あるいは家族を説得できるんだろうか。
小説なんだし、とも思うのだが
おそらく現実に似たような悩みを抱えた人はいて
この作者は其れに対してどう答えを出すのか。
あたしはこの話の続きが、読んでみたいと思う。
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初代は暮らしを支えるため道端で蕎麦屋を始める。テーブルも椅子も木製のりんご箱。 この時からずっとそばのお出汁は鰯の焼き干しだった。これは頭と腹わたを取り除いてから焼いてあるので 雑味がない。この香りが全編に漂っており、いい気分で読みすすめる。
初代 賢治 妻は焼き干を売っていたトヨ
2代目 大酒飲みで出汁には厳しいが車に轢かれて死ぬ 妻はフキ
3代目 哲夫・明子
4代目 陽一・七海 東京でがんばっているが店を継ぐ決心をする
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どこの地にも営々と商売を続けている「店」があるものです。
そんな店の歴史を紐解くとどんなことがあったのだろう。
津軽蕎麦の大衆食堂4代目誕生までの百年。
代々にはそれぞれに物語があり、それがまた次の世代にも受け継がれていく。
小説ならではの展開なのですが、自分のルーツをたどると案外似たことがあるかもしれませんね。
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百年続くお蕎麦屋さんのお話。
1代目、3代目、そして未来の4代目のお話が見事につながってひとつのストーリーとなっている。
心がほっこりしました。
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弘前の桜祭りに行って、蕎麦を食べたくなって島しました。桜の下で蕎麦をすすっている光景が浮かんできます。よだれも。自営業の家に生まれた子供が親のあとを継ぐという過程には、それぞれの人間模様があるのですね。
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話が甘い。せっかく百年続く食堂の話なんだから、1代目と4代目だけでなく、他の人の話も書いて欲しかった気がするが、これは贅沢?
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じんわりあたたかくていいお話でした。桜が咲くころの青森に行ってみたくなりました。文章にクセがなく、軽く読めて楽しめるので、人に勧めるにはいいかなと思いました。
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優しい表紙がとても好きでした。(#^.^#)津軽には本当に「百年食堂」という言い方があるんですね。三世代、70年以上続いている大衆食堂、ということらしいのですが、この物語は、明治から平成の現代まで続く大森食堂を舞台に、その折々の家族を描いた温かいお話になっています。初代の、屋台ともいえない蕎麦屋を開いていた賢治がトヨと知り合い、結婚、そしてお店を開くまでの話が好きだったなぁ。中心となっているのは現代の若者陽一と同郷のカメラマン見習い七海なのだけど、その話の合間に、いい感じで挟まれるエピソードが楽しかった。東京で知り合った陽一と七海が、同じ高校出身者というだけで急激に親しみを感じるところも、田舎から大きな町に出てきた経験のある私にはよくわかったし。田舎言葉に対する愛着や羞恥芯にも、うんうん、と。ちょいネタばれです。ただ・・・賢治とトヨは同じ夢を持つことができたからよかったけど、七海は今後どうするんだろ・・?? 陽一が好きだから、自分の夢は捨てるのか?? 弘前の桜の写真を撮る、ということで折り合いがつけられたように思えるんだけど、地方在住で大森食堂を手伝いながら写真を撮り続けるのか、遠距離結婚をするのか。実家の林檎農家はどうするのか? まぁ、実家の方はこんな時代だから、東京でカメラマンとして生きたいという娘の希望には納得してくれると思うんだけど、同じ弘前で食堂を手伝う、というのは悲しすぎるんじゃないかな。陽一は東京で、何がなんでもやりたい仕事を持っているわけではない、ということが免罪符にはならないと思うんだよね・・・。若い二人の恋話や、行き違いのあれこれ、陽一のバルーンアートの話は面白く読めたんだけど。(#^.^#)
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津軽・弘前にある創業百年を迎える食堂を舞台とした物語。食堂の創業者である初代・大森賢治の明治と、4代目にあたる主人公・大森陽一の現代を行ったり来たりする。同じ弘前のりんご農家の娘である七海との淡い関係がセンチメンタルな懐かしい感じ。弘前が舞台ということで、岩木山、禅林街、弘前公園、さくらまつり、ごぎん刺し、津軽塗、もちろん津軽そばなどが詳しく紹介されており、この小説単体でも観光ガイドになるようだ。悪い人間がまったく出てこない小説だが、登場人物がほとんど津軽人なだけにそれもありだろう。この春にオリエンタルラジオの二人を主役として映画化されるらしいので、そちらも楽しみである。
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私の地元 弘前を舞台にした小説。若干、ホームシックになった(/_;)帰省したら津軽そば食べに行こう♪
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森沢明夫の代表作にして映画化となった作品。
映画は知っていましたが、原作は全く知りませんでした。
ましてや、森沢作品だったなんて…(^-^;
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何気に読んだらかなりツボだったので、得した気分。
過去と現在、家業、夢、恋愛、温かいお蕎麦をたべたような読後感でした。
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地方の食堂の跡取り息子が東京に出てきて、実家に帰るかどうかあれこれ考える話です。
初代から4代目まで、時系列と登場人物が変わって描かれます。
母いわく「ほっこりした雰囲気の作家」とのこと。
シチュエーションは主人公と似ているものの、性格が似ていないため、そこまで感情移入はせず。
でも、読んでて嫌な気分にはなりませんでした。所要時間は4~5時間程度。
平均出生率が2.0切ってる時点で「家を継ぐ」って概念が破たんしてるんだよねーと言った私とは、ちょっと視点が違います。感情論です。
読了後にぼんやりと「初代も孫やひ孫を苦しめたくて稼業始めたわけじゃないんだよなー」と思いました。
お客さんの喜ぶ顔や家族の幸せを願う気持ちが原点なのに、どうして時間が経つと、子供の悩みのタネになっちゃうんでしょうね。。。
お蕎麦の出汁をひくシーンが何回も登場するので、つられて今日の晩御飯は出汁をちゃんとひいてみました。