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「表紙が素敵」と手にとったら、めちゃ故郷が舞台でビックリΣ(・Д・ノ)ノ
初代のおはなしをもっと読みたかったけど、それもニクイ感じだな。
弘南鉄道大鰐線のつり革とか、細かいディテールがツボでした。
いま自分が大切な人が存在しているのは、命がつながってきた証。
特に大げさな場面展開などはありませんが、ほっこり温かくなりました。
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表紙の桜に妊婦さんの絵が可愛いです。
お花見の老舗場所「弘前城」の桜はすばらしいとの定説があります。真冬と新緑の季節に訪れた経験しかない私でも予測可能、数々の桜の映像も頭にインプットされている。
東京でピエロを生業にしている青年と写真家の卵の女性は同じ弘前出身がきっかけとなり恋人になる。
青年は弘前の蕎麦屋の長男、彼女はりんご農家のひとり娘。生家にとっては跡継ぎ候補生の二人。
三代目の父の姿を見て青年は「跡継ぎ」を決意するまでを描く小説。
作者は取材から物語をつむぎだす作家だ。
この小説も津軽の大衆食堂や津軽塗りの職人への取材から生み出された作品。
最後のページには取材に協力してくれた食堂の紹介が掲載されている。
ちなみに青森県認定の「百年食堂」の定義は三世代、70年以上続いた大衆食堂とのこと。
これって観光町おこしにはぴったり、大河ドラマとか朝のテレビ小説などのドラマになる。きっと!!
サクサクすぐに読みきれる気分よいエンタメ小説でした。
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旅番組で紹介されて、すぐに図書館にリクエストして手元には来たものの、
なんか『挫折本行きか!?』と思ってたのが、読んじゃいました。
すごく素朴で陳腐な話。でもあったかい。
桜まつり行ってみたい。
お蕎麦食べてみたい。
そんな気持ちになりました。
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津軽地区に100年続く食堂(津軽そば)を舞台に、3代の恋愛はなしが広がる。弘前公園の桜祭りの描写が中々好い。
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きゅん。
弘前に行ってみたくなりました。
もちろんさくらまつりの時期に。
そういや東北には行ったことないなぁ。
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ふるさと「弘前」を離れ、孤独な都会の底に沈むように暮らしていた陽一と七海。ふたりは運命に導かれるように出逢い、惹かれ合うが、やがて故郷の空へとそれぞれの切なる憶いをつのらせていく。一方、明治時代の津軽でひっそりと育まれた、賢治とトヨの清らかな恋は、いつしか遠い未来に向けた無垢なる「憶い」へと昇華されていき...。桜の花びら舞う津軽の地で、百年の刻を超え、永々と受け継がれていく“心”が咲かせた、美しい奇跡と感動の人間物語。
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津軽蕎麦の食堂を始めた明治の男と
食堂を継ぐか迷いながら
都会で働く現代の男。
それぞれの恋物語を弘前を舞台に描く物語。
面白かったんだけれど、
中盤現代の話ばかりでちょっと肩透かし。
交互に現代と過去を織り込むか
もしくは冒頭に描いた明治の話を
もっと後にすればよかったかも。
さくらまつりに行って
津軽蕎麦を食べたくなった。
でもって恋がしたくなった。
【図書館・初読・3/5読了】
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内容紹介
乙女だっておっさんだってオタクだって人妻だって、恋がなければ生きてゆけない。ベタ甘ラブに耐性のない方お断り(もしくはこの機会に溺れてみる?)。の最強短編集。
内容(「BOOK」データベースより)
突っ走り系広報自衛官の女子が鬼の上官に情報開示を迫るのは、「奥様のナレソメ」。双方一歩もひかない攻防戦の行方は?(『ラブコメ今昔』)。出張中新幹線の中で釣り上げた、超かわいい年下の彼は自衛官。遠距離も恋する二人にはトキメキの促進剤。けれど…(『軍事とオタクと彼』)。「広報官には女たらしが向いている」と言われつつも彼女のいない政屋一尉が、仕事先で出会ったいい感じの女子。だが現場はトラブル続きで…(『広報官、走る!』)。旦那がかっこいいのはいいことだ。旦那がモテるのもまあまあ赦せる。しかし今度ばかりは洒落にならない事態が(『青い衝撃』)。よりによって上官の愛娘と恋に落ちてしまった俺。彼女への思いは真剣なのに、最後の一歩が踏み出せない(『秘め事』)。「ラブコメ今昔」では攻めに回った元気自衛官、千尋ちゃんも自分の恋はいっこうにままならず…(『ダンディ・ライオン―またはラブコメ今昔イマドキ編』)。
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100年4世代をつなぐ内容と思ったのに、現代の純愛ものがメインでちょっと肩すかし
もっと破天荒だった2代目の話とかを入れるとかして、100年の重さを感じさせてほしかった
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青森県では三世代、70年以上続いている大衆食堂を百年食堂と呼びます。
この物語はそんな百年食堂を舞台にした優しくてあったかな人間ドラマの物語でした。
森沢さんはこの物語を創るために実際の百年食堂を取材したときのエピソードがこのドラマの元になっているみたいです。
生れつき右足の指がなくてとろくさいからとろ森と呼ばれた大森賢治。
彼が露天の蕎麦屋を始めて乾物の行商をするトヨという娘と知り合って「トヨちゃんは俺が幸せにする」
奥手な賢治がやっとの思いでトヨを口説いて二人で初代大森食堂を出店する第一章。
第一章はそんな賢治のエピソード間に(四代目にあたる)大森陽一のお話が挟まれるという形で展開されます。
故郷を遠く離れた東京で大学を卒業しながらピエロのバイトで明日の見えない毎日を送っていた陽一。
そんなある日、バイト先でカメラマンのアシスタントをする七海と出会います。
二人は同じ高校の先輩と後輩と判ってお互いに惹かれていきます。
第二章からは陽一と七海のドラマが中心となっていきます。
「僕はいつまでピエロのまんまなんだろう」
食堂を継ぎたいそんなほのかな夢がありながら風船のお兄さん、ピエロを続ける陽一。
師匠に認められてカメラマンへの夢を駆け上がっていく七海。
五年振りに実家に帰った陽一は高校の卒業文集を見つけます。
作文のタイトルは「夢は日本一の食堂」 食堂を継ぐことが自分の夢だったってことをあらためて心に深く刻みこむ。
ちょっとうるっとさせられて心がほこっとするなかなかいい物語でした。
でもなんか読み終わって惜しい!って思う気持ちもけっこう残ってたりして・・・
『百年食堂』ってタイトルなんで陽一と七海の恋の話しばっかりじゃなくて破天荒な二代目とか食堂そのものの歴史の重みを感じさせてくれたらもっとよかったかなっとも思いました。
文章も読みやすいんだけどなんか特徴がなくて平凡な感じでしたね。
でもまぁ割と好みではあったかな。
「男女が二人でいるときに、頭の上さ花びらが乗ると思いが叶うんだって」明治時代、トヨが賢治に言った言葉
「男女が二人でいるときにね、どっちかの頭に花びらが乗ったら、その二人は幸せに結ばれるっていう噂」七海が陽一に言った言葉。
百年の時を超えてトヨと七海の言葉が重なる。ベタだけどこういうのって好きです。
桜の花びらが散る様子が浮かんでくるようです。
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青森の旅行パンフレットに、この本が紹介されていました。
親が青森出身ながら、住んだことがない私にとって、青森は空想ノスタルジーをかき立てる場所となっており、青森ではなく津軽、そして百年という重みのあるタイトルに引かれました。
弘前で津軽蕎麦の店を営む明治時代の賢一とその息子哲夫、そして東京でフリーターをしているその息子の陽一と、大森家の親子3代を、時代を超えて描いています。
主人公を据えずに、章別に登場人物の視点を変えて書かれている形式のため、孫から祖父へと時代が急転換したりして、初めは戸惑いましたが、キャラクターを把握できた頃には気にならなくなりました。
三世代に渡って続いている大衆食堂を百年食堂と呼ぶとのこと。
100年の間に起こった「戦争」と「バブル」という二つの大きな山を、どちらも乗り越えた、根性のある店です。
うちの親戚にはそういった昔からの職業の人がいないので、うらやましさも感じます。
陽一は、東京の中華店に修行に出たはずが、その後仕事を変え、今はピエロのアルバイトをしています。
その彼が、都内でフォトグラファーを目指す、同郷のりんご園出身の彼女と出逢い、二人を中心に話が進んでいきます。
都会で働く地方出身者の孤独がストレートに伝わってきました。
著者は千葉出身で、プロフィールを見る限りでは、特に青森とは関係がなさそうです。
作品内でも、こてこての津軽弁が使われている箇所はさほど多くありません。
リアルを求めて、青森の親戚たちと重ね合わせて、つい細かく読んでしまいましたが、津軽っ子の武骨で内気でピュアな優しさが丁寧に表現されており、人物描写に違和感はありませんでした。
不器用で素朴な暖かさに満ちた作品で、いくつものシーンで切なくなり、何度もうるっと涙があふれました。
最後まで読んで、ステキな表紙絵の意味がわかりました。
傍に置いて何度も繰り返し読み返したい、弱さと強さと優しさが詰まった物語です。
津軽の親戚たちにも、猛烈に会いたくなりました。
弘前はあまりよく知りませんが、桜はとても有名です。
いつか、さくらまつりの時に行って、ぜひとも津軽蕎麦を食べてみたいと思いました。
こぎん刺しや、津軽のバカ塗りで仕上げられた見事な螺鈿の引出といったアイテムの使われ方も秀逸。
映画化されてもおかしくない作品ですね。映像化されたものを観てみたいものです。
その時には、ぜひ陽一役に青森出身の松山ケンイチ、哲夫役に無骨さ一番の高倉健をお願いしたいです(笑)。
ミニ情報として、煮干しと焼き干しの違いがわかりました。
また、弘南鉄道大鰐線が東急東横線の車両を使っていることも知りました。
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2011年にこの作品が映画化されると知りました。
お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」の2人と伊武雅刀が出演するそうです。
うーん、予想と外れましたが、いい映画になりますように。(2010.7.17)
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陽一は弘前で食堂を継いで、七海は東京でフォトグラファーになる。そしていつかは一緒に食堂をやろう。・・・これって根本的な解決にはなってないような気がするのは私だけ?
独立してプロのフォトグラファーになったら、食堂やるどころじゃないでしょう。それともなに、片手間でやるて事?老後の話?イマイチ、ピンとこない。実家のりんご農園もどうするんだ。
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青森県の香りがしてきそうな小説。
先日オリラジ主演で映画化されたばかりの小説だが、
きっと映画もなかなか悪くなかったんじゃないかなぁ。
受け継ぐべきものがある家庭ってこんな感じなのかしらって思いました。都会育ちにはなるほどと思う。
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優しい心になる。
初代の話、コミカルだけどちょっとロマンチックで、ちょっと泣ける。
いい話。
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故郷を持たない自分としては、故郷っていいもんだなぁと思います。なんか暖かくて、でもなんか照れくさいような。でも故郷欲しいな。