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森沢明夫の代表作にして映画化となった作品。
映画は知っていましたが、原作は全く知りませんでした。
ましてや、森沢作品だったなんて…(^-^;
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何気に読んだらかなりツボだったので、得した気分。
過去と現在、家業、夢、恋愛、温かいお蕎麦をたべたような読後感でした。
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地方の食堂の跡取り息子が東京に出てきて、実家に帰るかどうかあれこれ考える話です。
初代から4代目まで、時系列と登場人物が変わって描かれます。
母いわく「ほっこりした雰囲気の作家」とのこと。
シチュエーションは主人公と似ているものの、性格が似ていないため、そこまで感情移入はせず。
でも、読んでて嫌な気分にはなりませんでした。所要時間は4~5時間程度。
平均出生率が2.0切ってる時点で「家を継ぐ」って概念が破たんしてるんだよねーと言った私とは、ちょっと視点が違います。感情論です。
読了後にぼんやりと「初代も孫やひ孫を苦しめたくて稼業始めたわけじゃないんだよなー」と思いました。
お客さんの喜ぶ顔や家族の幸せを願う気持ちが原点なのに、どうして時間が経つと、子供の悩みのタネになっちゃうんでしょうね。。。
お蕎麦の出汁をひくシーンが何回も登場するので、つられて今日の晩御飯は出汁をちゃんとひいてみました。
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ライアの祈りを読んで他の2冊も読んでみたくなり、手に取った3部作の最初の1冊。期待を裏切らない読み応えのある本だ。子どもの昼寝の時間が待ち遠しく思えたo(^-^)o
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きちんと生きることの大切さを感じる話だった。
最初、あの「北の国から」っぽいかなぁと
思って、ちょっと引き気味だった。
私は、あの独特の切ない、笑っていても悲しい感じが苦手。
吉岡くんは好きだけど。
でも「津軽百年食堂」はその感じとは違った。
陽一が悩みながら生き方の模索をするもがき方をみていると
焦んなくていいなと思う。
逃げずに生きていれば、きっと答えは見つかる。
息子の気持ちを覆うようにいる父、哲夫の存在。
大きい人だなぁ。
同級生も恋人も
ひいじいちゃんも
よかったけど
一番はほら吹きよっちゃん。
まだ見ぬ四代目に螺鈿の引き出しをプレゼントなんて
粋だねぇ。
弘前の桜を見たいたいなぁ~。
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ほっこり あったまる 食堂のお蕎麦のようなお話でした(^з^)-☆
これからの陽一と七海にエールを贈りたいなo(^o^)o
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「ライアの祈り」の方を先に読み、前作があると知って本書を手に取りました。
「ライアの祈り」もそうでしたが、時空を超えて先代の想いが子孫に引き継がれていきます。
生きざまを通し、大切なものが後世に引き継がれていくのでしょう。
大森家は「思いやり」・・・というのも引き継いでいたと思います。
陽一は、高校生の時にリレーでバトンを落としてしまい、次のランナーへ繋げることができませんでした。
しかし彼の人生の中では、思い悩みながらもバトンを取りそこねることなく次のステップに繋げていきます。
個人の人生の中、世代間、それらのさまざまな中継点で、バトンを受け取る、そしてバトンを次に渡す・・・ということが無意識のうちになされ、そして今の自分が存在するのだなー・・と感じました。
陽一のエピソード、賢治のエピソード、それぞれはこじんまりした各人のエピソードですが、なんともスケールの大きな視点で描かれた物語だなーと思います。
読み終わった時、自分の人生を俯瞰して見る視点ができました。
全てを見てきている桜・・のような視点が・・。
二作目も是非読みたい!
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地元愛と親コンプレックスがぐちゃぐちゃする話。
地元からの上京組の孤独、罪悪感、愛。
安心したいけど、安心できなくて辛いなあ。
故郷が物理的に遠いことが悲しい。
愛情が枷となるんだよね
どこでもドアがほしいなあ。
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物語の中の風景を思い浮かべ、
心のきれいな人たちが傍にいるような気配を感じながら
やさしい気持ちになる言葉にあふれていました
母が足に障害を持った息子に言う言葉
大切な人が離れていってしまう時に感じるどうしようもない刹那
思いがけず言ってしまい後悔し悲しい親への心ない言動
幼なじみと
「あーあ、なんだか不思議だよね。思い出って。楽しかったことも、
切なかったことも、死ぬほど悲しいって思っていたことも、
結局はみんなまとめて笑えるネタになるなんて」
そんな会話ができる関係を築いてきた人たち
きれいな小説だなぁと思いました
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津軽蕎麦の店“大森食堂”は三代目の哲夫で百周年を迎える。そんな哲夫も還暦を過ぎた。東京で暮らす息子の陽一は漠然とした将来の不安にさいなまれていた。自分はこれから何をやって行くのか確固たるものが掴めない半面彼女の七海は夢に向かって突き進んでいる。陽一の焦りや葛藤などがリアルだった。そして代替わりしてゆく中でそれぞれ父と息子の心情は如何ばかりかと思いを馳せると不器用だけど深い愛情が上手く描かれていてじーんときた。陽一家族は本を交換して読んだり「ツイてる男」と言われてたり『ヒカルの卵』を思い出した(^-^)
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青森県弘前市に100年続く津軽蕎麦のお店、"大森食堂"を舞台にした物語。
過去と現在が語り手を変えながら交錯して紡がれる。
故郷を離れて奮闘する姿や、心の迷いや葛藤が丁寧に描かれています。
初代の話が好きだなー。
何もかも静かに受け止めてくれるようなお父さんの姿も良いです。
親と子、友人、恋人、様々な関係の中で互いが思いやる優しさに溢れていて、読後感も良いです。
津軽蕎麦、食べてみたくなりました。
余談ですが、東京ってやっぱり冷たいと感じる方が多いのかな?と感じて寂しいですね。
私にとっては東京がふるさとだから。
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おじいちゃんがいるからお父さんがいる。だから自分がいる。そんな当たり前のことを、やわらかく教えてくれる一冊。読み終えて本を閉じて、表紙の女性が誰かを理解した瞬間にこみ上げたものが忘れられません。
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穏やかで、温かい物語でした。祖父から父、子、孫へ・・・受け継がれていく食堂の物語。とはいえ、それぞれの登場人物のその時々の生活が中心で食堂そのものの事はそこまで詳細には触れられていませんでした。淡い恋心から始まり、回りの後押しがあり、そして今を築き未来へつなげていく。それは血の繋がりの有る無しに関わらず、もてる全てを七海に伝えようとした先生も同じでした。全ての終わりは感謝で締める。それが日々実践できれば世の中はもっと穏やかであるだろうに。少し切ないです。続きも一気に読もうと思います。
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この作家さんの作品はいつも間違いなくあったかい気持ちにさせてくれる。そして今回は世代を超えたラブストーリ。
泥臭くても、かっこ悪くても、自分の人生をまっとうに歩んでいこうとそんなふうに思える。
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初めは話がコロコロしたから、
少し読みにくいと思ったけど、
登場人物がハッキリする頃には
話も統一されてどんどん読み進んでいった。
陽一のその後がどうなるのかすごく気になる!
お父さんの話もお祖父ちゃんの話も
もっと聞きたい!
ほっこり温かい本でした。