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2009.06.06
セーラさんの行動力に、ただただ感心……
彼女は日経WOMANが毎年やっている「ウーマン・オブ・ジ・イヤー」の2002年度の大賞受賞者だったんですね~。そうか、なんかこの人のことを聞いたことがあると思っていたらそれか……。
「日本を愛し、長野県小布施町の造り酒屋「桝一市村酒造」の再建をはじめ地域興しに取り組むセーラ・マリ・カミングスさん」の奮闘ぶりを丁寧に追いかけたこの本、セーラさんのすごさをしっかり伝えてくれます。
アメリカからやってきたセーラさんが、地方の小さな町で、そのへんの日本人よりも日本のことを理解して、着実にプロジェクトを成功させていく様を読んでいると、私もしっかりしなきゃなーって思う。
まあ、彼女のやり方は、誰もが同じようにやって成功できることではないだろうけれど……その不屈の精神は、何か成し遂げたいことがある人は見習うべきものでせう。それから、「楽しむ」というマインドも。
尊敬する女性に、また一人、出会えました(^^)
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やらされる、ではなく
やりたい、でもない。
やるべきことを信念を持って、一つ一つ積み上げた人。の話。
でも、それがアメリカからやって来た女性と言うのが凄い。
ある意味、それを受け入れた側も凄い。
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川向正人著「小布施まちづくりの奇跡」で長野県小布施町の「修景」の取り組みは知っていたが、その裏にセーラ氏の活躍があったとは知らなかった。
アメリカ出身のセーラ氏が長野県の片田舎で、次々と素晴らしいプランを実行する。その忍耐力と行動力に驚かされた。
そして、最も注目したのが、彼女のコンセプトだ。人間、地域、伝統、文化など本質に根ざしたコンセプトだから、深い。一つひとつに意味づけをして、分かりやすくコンセプトを打ち出すから、人を巻き込む。
例えば、「小布施ッション」という知識人を招いたサロン。田舎には定期的に刺激を入れなければならない」というコンセプトで月に1回開催している。各季節ごとに年に4回の開催、というアイデアもあったそうだが、主催者が楽な道を取るのではなく、地域のためを優先的に考えて月1回にしたという。
軸があるからぶれない。意義があるから負けない。コンセプトが高いから人を巻き込む。新しいことを始めるためのエッセンスが詰まっている。
一人の人間がその可能性を最大限に開けば、地域をも変えることができる。そしてその行動は全国に広がり、日本をも変えることができる。
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著者はジャーナリストの清野由美氏。この本は彼女が「女カルロスゴーン」とも呼ばれる、アメリカ生まれのセーラ・マリ・カミングスに密着取材した作品である。
長野オリンピックのボランティアスタッフとして長野県にやって来たセーラは、ひょんなことから、同じ長野県の小布施町にある老舗和菓子屋、「小布施堂」で働くことになります。この町で彼女は、廃業寸前の老舗酒造場の再建に始まり、和食レストラン「蔵部」のオープン、国際北斎会議の開催など、次々と小布施の町を盛り上げる計画を実行していきます。
これらの町興しの結果、人口1万2千万の小布施町を訪れる観光客は現在、年間120万人にも及びます。
とにかく本の中でのセーラの行動力がすごい。戦略を思い立ったらすぐ行動。しかも発想のスケールがめちゃくちゃデカい。欧米人として初めて唎酒師の認定を受け、そのまま地元の人々と協力して「スクウェア・ワン」という新酒を開発してしまう、彼女の行動力には脱帽します。
小布施という町に本当に行ってみたい。
読むと元気が出る一冊です。
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この夏訪れた小布施、「蔵部」の衝撃は忘れないでしょう。
その空間を作り上げ、魂を宿したセーラの物語。
大きな改革をなしえる天才は、得てして周りに受け入れられない。
それが外国人女性となれば尚更。
エネルギーの固まりのようなセーラが目の前に見えるような
生き生きした筆致。
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町並みの「修景事業」で有名な長野県小布施町の話です。ペンシルバニア出身のセーラ・マリ・カニングスというWASPの女性が留学をきっかけに長野五輪で何か貢献したいと思い、長野市で就職した。最初の会社は性に合わず、紹介されて転職したのが、菓子屋小布施堂だった。修景事業を手がけた地元の名家、市村家が営む同族企業だ。社長市村次夫は彼女に文化事業部をやらせ、ほとんどフリーハンドを与える。小布施(おぶせ)は葛飾北斎の最晩年の地で、海外の北斎研究では有名な地だった。セーラは、オリンピックにあわせて、ベネチアやアメリカに交渉にいき、国際北斎学会を小布施に招致した。また、ホンコンのデザイナーと組んで市村邸の蔵を改修し、「蔵部」(くらぶ)という素材重視の飲食店をたちあげ、オリンピックでは英国選手団およびアン王女らを接待した。さらに、小布施堂の親会社にあたる酒造会社「桝一」の酒をプロデュースし、本醸造酒「スクウェア・ワン」をつくり、明治時代の銘酒であった「白金」の樽醸造を復活させた。彼女は精密な仕事は苦手だが、戦略と交渉にはつよい。一般的な日本企業では力を発揮できなかったであろうが、市村に出会い、軋轢もあったが、事業を成功させ、地元を活性化している。とくに、自分に興味をもってくれる相手、(セーラの場合は国際北斎学会)をみつけたことは社会ネットワークの構築の上で、また地域づくりの上で重要な観点だ。「いいタイミングって何ですか。そんなものは本当はないんですよ。相手のタイミングをうかがっていたら、それこそ自分が行動に移すタイミングを失ってしまいますよ」という言葉はなかなかおもしろい。日本酒の樽仕込みは、醸造の過程で目減りする量が多く(目減りの分も税金がかけられる)、また衛生・管理の面で手間が多いのでホーローに代替されていたが、味は樽仕込みの方がよく、ワインみたいにどこどこの樽で何年のものとか、日本酒にヴィンテージを生み出すものだそうだ。後半は企業経営の話になり、カルロス・ゴーンだとかいろいろ著者がいっているが、これは面白くない。地域づくりの部分は面白かった。
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アメリカ生まれの台風娘が小布施町で活躍するお話です。小布施町は県内有数の観光地(らしい)ですが、この本を読むとなんで盛っているのかが少しわかります。耳が痛いところもありますがとても面白い内容です。
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小布施の老舗和菓子&酒造メーカーに就職したアメリカ人女性が小布施や会社を盛り立てていくためにさまざまなことを企画、実行していく実話。
同時期にいくつもの大きな試みを実行していくその行動力は、わたしにはここまで同時期には無理だと思うけれど、見習わなければいけないなと感じる。
深く考えるよりまず行動!
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小布施にやってきた台風娘、セーラさんのお話。
「もしも、自分が地方にいったら?」と、重ねて読んでしまった。
小さな違いであれば目くじらを立てるが、セーラさんほど突出していたら、
寛容度合も増えるのかもしれない。そう思いながら。
セーラさんを受け入れた社長、市川氏の言葉が奮っている。
「経営者としては一流、一般社員としては失格(だったかな?そんな感じ)」
人は収まるべき場所がある。
大きな実は小さな器にははみ出しちゃうよね。
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他の本でこの人の話に興味を持ち、手にとった一冊。長野県の片田舎の街を変革していったアメリカ人女性のストーリー。こんなにうまく行くことってあるのだろうかという不思議な感じに襲われつつも、同時に自分もこの小布施という街に行ってみたくなっている。こう言っちゃなんだが排他的な田舎の街では誰を味方につけるか、で、だいぶ違うのだとは思うし、それが結果的に上手くできた成功事例なのでしょう。
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地域おこしには、「若者」「よそ者」「ばか者」が必要とされている。外国人のよそ者セーラが奮闘するようすがとても良い。自分も地域おこしに取り組みたいと感じてしまう一冊です。
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皆さんのレビューを見ていると活字の力はすごいものだなと思います。清野さんが取材されたころは確かにマスコミにとりあげられ飛ぶ鳥落とす勢いでしたが、今はどうでしょう。小布施の人たちにセーラさんのことを聞くと忌まわしいとばかりの雰囲気です。そして今は会社もやめて小布施から出て行かれたそうです。ストーリーとしては面白く書かれていますが、その裏でアンチテーゼで書かれた人の関係者や真実をしる人がどれだけ不快に思ったか。その結末が今のセーラさんと小布施の関係です。ぜひ清野さんには続編を書いていただきたいものです。それこそが啓蒙になります。
そういった意味で意味のある一冊です。
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長野県小布施町は、栗と北斎を中心とした町おこしの成功例で有名ですが、小布施堂/桝一酒造のセーラ・マリ・カミングスという米国女性が大きな役割を果たし、2002年に日経のウーマン・オブ・ザ・イヤーも受賞していたとは知りませんでした。事務処理能力や日本的な合意形成に疎い一方、直感的に本質をつかむ能力や断トツの交渉力で、様々なプロジェクトを推進する様はすごい。
タイトルは「聖者が町にやってくる」のパクリ??
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1分間勉強法/記憶法 にタイムマジックにそこそこ忠実に3回通読
ときどきよみたいとこ精読
もとからやや革新的な起業の
素地ありではある
NTTからの携帯レンタル交渉
交渉力は粘り強いこと
いいタイミングなんて無いからいま
関係者が気がついてない外部からみた魅力 みたいな構図はよくあるパターンだけど、結局それにきがつけるかどうかは結構大きい。
そういうコンテンツに出会えてラッキーなんだですませたらおしまい。
おれだってあるかも。
徳川町 徳川園 徳源寺 けんちゅうじ じつは
こうい逸話が とかあってもしらんし、あってしっても へえーで終り。