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みんなのレビュー28件

みんなの評価4.3

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28 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

噛みごたえのある脳本。

2009/06/15 19:34

6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る

”ボディマップのおかげで、たいていのことがうまくいくわけ”
という副題に、なんとなく役に立ちそうなヒントを求めて
手に取ったのだが
めくって数ページで、それはちょっと浅はかだったと
思い知らされてしまった。

この本はサイエンス・ライターとして定評をもつ
サンドラとマシューという二人の母子サイエンス・ライターの
共著である。

「ワシントン・ポスト」誌07年度の科学・医学部門の
ベスト・ブックなのだそうで
実に広汎な脳科学をめぐる話題を取り上げて
まさにてんこもりである。

解説からの引用になるが
「本書はボディ・マップ(身体地図)をテーマに、脳神経科学を
始めスポーツ・トレーニング、各種療法、リハビリ、ゲーム、教育
はてはオーラや体外離脱といったスピリッチュアルな領域にまで
触手をのばし、世界の最先端研究を伝えてくれる。」(p346)

まずは思わず、触手が伸びそうな、各章の話題だてがいい。

*******

1章 身体の曼陀羅「どこもかしこもマップ、マップ」

2章 脳の内の小人「あなたの男性のシンボルが自分で思うほど大きくない
わけ」

3章 ボディ・マップの決闘「減量に成功しても太っていると思うわけ」

4章 脳も運動中「メンタル・トレーニングが良く効くわけ」

5章 狂った可塑性「スポーツや音楽の達人がうまくいかなくなるわけ」

6章 壊れたボディ・マップ「博士が手を下ろしていられなかったわけ」

7章 身体を包むシャボン玉「オーラが見えたり、体外離脱したりするわけ」

8章 サルからサイボーグへ「ビデオ・ゲームにはまるわけ」

9章 鏡よ、鏡「あくびがうつるわけ」

10章 心と身体が交わる場所「痛みが気分次第で変わるわけ」

*******

ボディ・マップという名前は、実はこの本で初めて知った。
そして、それが一読して「分かった!」と言えるかと言えば
実は、そうであると自信を持って言えるわけではない。

副題の「たいていのことがうまくいく」というのは
ライフ・ハック的に日常が巧くいくコツという概念じゃない。
だけど
ともすると便利で飲み込みやすい「科学っぽいもの」に
クイズやら雑学やらで触れたつもりになるんじゃなくて
実生活で「うまくいっている」と実感できるということが
脳科学の発達によってどう説明ができるのか
いかにあざやかにそれらが機能しているか
そうしたことがらをボディ・マップや、そのほかの用語を使って
専門家同士が語るような深い内容でありながら
「ふつうのひと」にわかる言葉で語り起こしてくれている。
その意味で
濃くて美味しい、ためになる本なのは間違いがないと思う。

脳の損傷などで、不幸にもそれらがうまく機能しないということが
どういうことなのかということも、ボディ・マップをつかって
説明されている。
リハビリというものが、脳卒中の患者にとってどう有効になって
いくのか、その過程にどのようなことがおこり得るのか
サイエンスらしいクールな筆致で書かれているけれど
そういう知見があるのとないのとでは
ひょっとしてずいぶんと異なってくるのではないかと思ったりも
する。

それでなくても
実はじぶんの体のこと、脳のことを知らなかったのだと
はっとさせられる。
そして、知らない癖に、たしかにそう
「たいていのことがうまくいっている」のだ!


膨大な科学的知見を見せてくれる本書に
ただひとつ、残念なことがあるとしたら
これを読みこなせるだけの知的好奇心をもった人に耐えうる
さまざまな参考文献を、あえて記していないというところだろう。

読みやすさ、一般へのとっつきやすさを優先させたのだろうか
いずれにせよ、一次文献に当たりたいと思うような読者に
それが与えられていたなら……と思う。

大変高度で、硬派だけど、大人なら1回は読んでおきたい。
すぐには、役に立たないかもしれないけれど
じんわりと効いてくる知識が満載である。





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紙の本

心と身体が一つであるという当たり前の事実を,改めて気づかせてくれる一冊.

2009/08/19 20:42

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:simplegg - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書は名著「脳のなかの幽霊」の著者の1人であるサイエンス・ライター サンドラ・ブレイクスリーとその息子であるマシュー・ブレイクスリーが書いた脳科学の最先端を紹介するものである.

タイトルにもある通り,本書を貫くテーマは脳の中にあるボディ・マップである.ボディ・マップとは,身体の各部位を司る部分をパッチワークのようにマッピングしたものであり,脳の中に存在する.ボディ・マップは,自分の身体をコントロールするのはもちろんのこと,道具をまるで身体の一部のようにコントロールできるのもこのボディ・マップのおかげである.

近年,このボディ・マップに関する研究は盛んに行われており,これまで,科学的な説明が与えられていなかった,様々な現象の発生メカニズムが解明できるのではないかと期待されている.以下では,いくつかの例を挙げてみよう.

知の巨人・南方熊楠は幽体離脱することができたと言われている.幽体離脱は一種のオカルト的な現象であると,これまではとらえられてきたが,脳のある部位を電気刺激することでこの現象が起こることが確かめられている.

プロゴルファーがパットを打つ瞬間に,突然身体が言うことをきかなくなり,症状が重い場合は引退を余儀なくされるイップスという現象がる.これは,極度の緊張による精神異常に起因する心理的な現象であると考えられてきた.しかし,最新の脳科学によれば,ボディ・マップの一部の部位の異常発達(ゴルファーはパットの反復練習でその部位が異常に発達している)が,ボディ・マップの統合機能を侵していると理解される.

また,ダイエットをして痩せている人がそれでも自分が太っていると思い込んでしまう現象や,戦争で腕を無くした人が未だに腕がついていると感じる現象もボディ・マップの影響が大きいのではないかと考えられている.

このような,様々な現象がボディ・マップにより理解できるという事実は,我々の持つ脳がいかに自在に変化するかを教えてくれる.これを本書では脳の可塑性と呼んでいる.これによって,状況が悪化することもあるが,元に戻るという希望も与えてくれる.

また,我々の心を司っていると考えられる脳が,いかに自分の身体と密接に結びついているかという,当たり前の事実を気づかせてくれる.当たり前のこととは言え,この事実はしばしば忘れられる.例えば,昔流行った援助交際(最近は聞かないけどなくなっているとは考えづらい)をする女子高生が「心と身体は別だから大丈夫」的なことを言っていたのを記憶している.これに類する発言は身近なところでも聞くのではないか.結局私たちは,今でもデカルトの言った物心二元論の枠組みから抜けきれていないところがあるのだろう.心と身体は1つであるのに.

少し話がそれてしまったので,元に戻そう.本書では,上で紹介した以外にも様々な現象がボディ・マップによって説明される.これまで,精神異常とか漠とした説明しか与えられなかった現象は,これからは脳科学で説明されるようになる.ただ,これらの研究はまだ始まったばかりであり,とりあえずは,部分部分のメカニズムを研究している感じ.この研究が体系化されるには相当な時間がかかるようだ.しかしながら,身体はいつも自分とともにあるので,ボディ・マップという存在を知っておくことは大事だと思う.自分という存在をさらによく知るためにも手に取って損はない一冊.

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興味深い一冊

2015/11/14 22:31

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:本好きリス - この投稿者のレビュー一覧を見る

この手の専門書の中では、読みやすく手に取りやすい。
訳本だけど、わかりやすく何度も読みたくなる。

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2009/10/25 15:46

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2009/11/21 17:59

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2010/02/21 13:16

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2010/12/03 15:24

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2010/12/29 11:57

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2009/07/23 08:45

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2012/04/13 17:15

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