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2009年4月26日(日)読了。
うつくしさ とは ゆらぐもの。
変化しながらでなければ、本質を表せない。
こころが澄む一冊。
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塗師の赤木さん。
赤木さんのエッセーは「美」に対して鋭すぎて、雑な生活を過ごしている私にはやや辛くもなります。
赤木さんのおめがねにかなった、おなじみのトレンドアーティストたちが登場。
これらの方々も赤木さんにも、目の前にいらしたら、私は自分の至らなさ、神経の杜撰さをひしひしと感じるでしょう。
「刃物を当ててスウーッと皮膚を傷つけてみる。やがて内部から体液が滲み出て、滴り落ちる。その液体に、そっと開いた口唇を近づけて、舌で一舐めする。料理をすること、そしてそれを味わうことは、そういうことだ。料理は殺すという言葉と同義の言葉。味覚は、殺されたものの内部に触れるということなのだ。その厳粛な事実を、覆い隠し洗練させると食文化が生まれる」
おーお。そうなんだけどさ。
この本は美しいことを切り取りすぎ。
写真は恣意的でカメラマンの眼しか感じさせてくれない。もっとおおらかにアーティストの作品やその環境を、見せて欲しいと思いました。
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今までよりいっそう「自分と世界はどう繋がることができるか」を考えるようになった。
ものの創り手といわれる人は、文章すらも美しく創り出すことができるらしい。ページを開くたび、別次元の空間が美しく静かに立ち上ってきた。
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美しいもののほうがガツンときた
自分と向き合うことは、じぶんを受け入れることか、自分を変えることなのか・・・わたしもいつも思うこと
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赤木明登さんの手仕事にまつわる人々との
交流記、エッセイの第2弾。
赤木さんの姿勢にも、
でてくる人たちの姿勢にも、その仕事にも、感銘を受けます。
表したいことに添って、自由に形を変える、文章も、
人やものに対する真摯な姿勢も、
小さなことから真実をすくえる感性も、すてきです。
素晴らしい、しまっておきたくなる、
言葉も、たくさん。
一方で、
伝えたいことや、つきとめたいことに、
向かいあいすぎるのは、
わたしの性には、合いません。
ものや、ことに、個人的な想いをこえて、
意味を求めすぎることも、見つけてしまうことも。
繊細でありつつ、
これはやっぱり、男の人の文章だな、と、思うのです。
米沢亜衣さんのところが、いちばん好き。
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美しいものを作る人は、美しいことについて考えるのだと思う。美しく生きたいと願うばかりでなく、それについての意識が、わたしにはまだ足りないなと。そんなことに気づかされた。
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ついに肥大化して「トツコ」に絡まった末期社会の尻尾をつかんだような気がする
先日「美しいもの」と言う本を読み
昨日二冊目の「美しいこと」と言う本を手にした
読み進むうちに綺麗な文体だったはずのものが私の心で上滑りしだし
そのズレに違和感を覚えてむずがゆくなる
自画自賛も時にほほえましいものなのだけれど・・
過ぎるとこの気取った姿勢にこだわりの可愛らしさを感じなくなるものらしい
そうなると本に登場する人々までが酔いしれて古びた囚われ人に思えてくる
半分ほど読んだところで力尽き、あきらめて本を置いた
なぜか百円ショップの素直さが恋しくなる
毎日こんな暮らしに居ると酒でも飲まなければ
肩がこって仕方がないだろうと思った
成り上がったか落ちぶれたか
「コロンブスの卵」の如くにあるいは「裸の王様」のように
よどんだ貴族社会の狭い上澄みに張り付いていることの危うさを思う
美に対する説明はかえって美しさを曇らせてしまうものらしい
洗面器に窒息するとは浅はか至極
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赤木さんの思考があるレベルを超えれてないせいで、文章のリズムがあまり重要でないところで止められている感じで面白く読めなかった。
取材相手はよいと思うのでもったいない。
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素敵。
個人的な「美」と向き合いたい思考に、新たな展開を与えてくれた気がする。
美しすぎるとか、美を切り取りすぎとか書いている人がいますが…仕事柄、というかその世界を生きているのだから敏感になるのは当たり前だと思うけどな。
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美しいというのはどういうことなのか、ものではなく「こと」の、美しさを考える書籍です。美しいものを作る人々の生き姿から、美しいことを見出していきます。まっすぐな生き方に惚れます。美しさは内側から滲み出るのですね。
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塗師・赤木明登がものつくる人々との対話から紡ぎ出した15の物語。美しいこととはなんだろう、美しい生き方とはなんだろう、と考えていく様に、背筋が伸びるような気持ちになる一冊です。