投稿元:
レビューを見る
年末の書評本で紹介されていたので期待して読み始めたが、全然世界に入ることができなかった。
複線らしきものや謎解きらしきものがでてくるが、どれも活かしきれていないので、物語としての膨らみに欠ける。
また、一本調子の展開も退屈。
新人ということで、あれなんでしょうが人物描写がうすっぺらいため魅力もないんですよね。
感情移入できないし、呼んでて気恥ずかしくなるところも多々。
特に終盤に向けて、主人公が「ある説得」をするあたりなんかはチープなドラマを見せられているかんじでゲンナリでした。
今年はじめに読み終えたほんというのが残念。
荒唐無稽な話を楽しいと思える方にのみ、オススメします。
投稿元:
レビューを見る
死ねない死刑囚、不死であっても全身癌に冒され痛みは止まない。
奇妙な発作を起こす日本の少女。
死ねない屍のような生きる人間の描写はすごかった。
(ネタバレ注意→)
結局神の世界に入るために赦しが必要だったのか…
その執念のための転生なのか…。
投稿元:
レビューを見る
偶然本屋の棚に置いてあった。発売当時は見かけなかったが。
乾ルカさんの「独特のグロテスクな美意識」が炸裂している作品。
「蜜姫村」と似たような雰囲気もある。
輪廻転生というワードが出てくるが、それをまともに取り上げたわけではなく、「そうとでも考えないと説明できない」というレベルにとどめている。あくまでも科学的に考えたい祐美のキャラクターがいい。
たぶん涼子との友情も、もしかしたら……と匂わすだけで終わってしまったのがやや不満だった。そこももうちょっと言及してほしいと思ってしまう。
片方で、罪と赦しの物語があり、もう片方で女の友情の物語がある。こういう友達つきあいは、私にとってはある種の理想だ。
キャリーは殺すつもりで転生しているわけではなく、タイムリミットが来て死んでしまうだけ。誰も謎解きできなかったから、S16も死ねなかったということなんだろう。祐美と涼子にそう言いたい気持ちになった。
投稿元:
レビューを見る
北海道出身の作家で舞台も北海道のため入りやすいです。
内容は結構重いかもしれないですが、読ませる力を感じさせます。
本の表紙がかなりグロいですが、読み進めると納得…と言った感じかな。
個人的には、お勧めの作品です。
投稿元:
レビューを見る
まったく対照的な二人の女性が登場してきました。
普段めったに連絡を取り合わない二人が、それぞれ目の前にある問題に向き合い、久しぶりにメールで連絡を取り合います。どこで、どんな風にこの二つの事例が重なりあうのか気になり、二人の様子が交互に綴られて行くストーリーに入り込んで行きました。
ギリシャ神話では、プロメテウスは、ゼウスから終わりのない辛い罰を受けるが、最後はこのゼウスからの命を受けたヘラクレスに救われますが、この死刑囚にとってゼウスとヘラクレスは誰だったのか、そこから考えてみても面白いとも思いました。
最後は少~し、辻褄合わせ的に感じる部分も出て来ましたが、人の想いはデータや言葉だけでは表し尽くせないという事を感じました。
投稿元:
レビューを見る
話が進まない。
伏線か?と思ってるんだけど、??違うみたい。
登場人物の人となりが事細かくて言いといえばいいが、そこいる??そこで鼻かんだのはいる??伏線か??
話が進まない・・・。
描写が細かいせいか、囚人の件はこちらも臭ってくる感じだった。
投稿元:
レビューを見る
・プロメテウスとは、ギリシャ神話に出てくる神。人間に火を与えたとしてゼウスの怒りを買い、来る日も来る日も禿鷹に肝臓をついばまれるという悲惨な罰を受けることになった。しかし、プロメテウスは神だから死ねない
・10才の少女を殺した死刑囚がいた。殺された少女は死刑囚を許したのだがそれを表現する機会がなく、10年ごとに別の人間に乗り移っていた。最後は日本の少女が死刑囚の前で伝えた。死刑囚は涙を流し、そうやく安らかに息をひきとった。少女の発作もでなくなった。主人公は2人の女医
投稿元:
レビューを見る
序盤は面白いじゃないか!
と思ったけど、伏線?が長すぎて……
精神科医が主軸なのに機敏がほとんど感じられず残念。
投稿元:
レビューを見る
原因不明の激しい発作に襲われる少女。全身をガンに侵され、何度死刑執行されても死なない死刑囚。ふたりをつなぐ運命とは?
インパクト絶大な表紙やグイグイ引き付ける中盤は最高なのに、「え?少女が伝えたいことってこれだけ?そのために二人ともあんなに苦しみ続けたの?」みたいなラストがすごく残念。
乾ルカさんの作品は好きなのが多いけど、これは少し物足りなかったなぁ。
投稿元:
レビューを見る
いわゆる、輪廻転生を扱っているが、
精神科医の診察の描写や不死の死刑囚の描写が、
とても興味深く、
読みやすくてどんどん進めることができる。
特に、死ねない死刑囚にまつわる話が面白かった。
不可解な行動をする少女のサイコ感もわくわくした。
オチは、悪くなかったのだけど、もう少し突っ込んでてもよかった気もします。
投稿元:
レビューを見る
表紙絵は死刑因なのかな。この表紙どおりに死刑因の描写が痛々しくて気持ち悪い。どんな科学的根拠で日本の9歳の少女とアメリカの不死の死刑因を結びつけるのかと思っていたら、そっち方向へいくんですね。でも納得できるストーリーの運びで面白かった。一気に読めました。
投稿元:
レビューを見る
読み始めたら先が気になって一気に読み上げた。
だけど一人の死刑囚を赦すために、何人もの子供たちが輪廻転生をして、10歳で死ぬというのはどうなんだろう・・・
罪人の犠牲になっている、罪もない子供たち・・・罪人を赦すことにそれほどの価値があるのか疑問。
あや香が原因不明の奇行から解放されたのはよかったけど。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと設定を納得するのが苦しかった。生身の人間に乗り移って、自分が殺された年にその子達を事故死させる神経と、その乗り移りの原因が殺した本人に「あなたを赦す」を伝えるためだってのは、どう考えても生理的に矛盾してるだろう。さらに、赦される相手の死刑囚が何をしても死なず、その原因が、殺めた少女からの贖罪を受けるためってのも、なんだか納得感がないなぁ。
最近夢中になってる作者ですが、もしかして、玉石混交なのかしら。。
投稿元:
レビューを見る
学生に勧められて読んだ本。なるほど面白くて、一気に読んだ。ちょっとグロテスクなところもあるけど、好きなジャンル。エンタメとして軽く読むのに向いてる。
投稿元:
レビューを見る
ラストのあれは、凉子も祐美もキャリーの生まれ変わりに巻き込まれたってことでいいのかな?あそこで解決できなかったら二人もあのあと死んでいたんだろうか。