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昭和の時代を背景に描かれた物語である。
お嬢様、英子と運転手のベッキーさんとの強い信頼で結ばれた絆が安心できる。
昭和の女性の凛とした姿勢を正したイメージが浮かぶ。
2.26事件など重いテーマを扱っているのにさらっと読める軽い文体で、重苦しい気分にならず北村作品を楽しむことができた。
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シリーズものでお嬢様とおかかえ運転手ベッキーさんの謎解き。物語の下準備?が綿密で時代背景など興味深く読む。よって昭和11年当時の歴史、文化、思想に引き込まれた。難しい漢文や旧字体の詩集や小説など引用され、また歌舞伎ことばなど理解に苦しむところだけど、それらにもつい興味が沸いてしまった。想い人とのせつない別れもあって非恋物語。
そういえばもうすぐ2月26日。
雪になるでしょうか。
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華族の令嬢と女性運転手のベッキーさんが身の回りで起こった
様々な謎を解決していくお話。
国持ち大名、トーキー映画、ルンペンなど今では聞き慣れない
言葉が多く出て来て昭和初期の風情を感じられます。
これといって内容が凄く深いというわけではないけれど、
名門華族のお嬢様という設定が面白く、短編なので
すいすいと読み進められます。
でも再読したいほどではないかな。
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ベッキーさんシリーズの第三弾。
平行して円紫さんシリーズの「六の宮の姫君」読了直後に本書を読んだため、「芥川」のくだりがシンクロした。
いつもながら、著者の博識とうまさに唸った。
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これもシリーズ物でしたか…(笑)
知らずに一番はじめに読みましたが、おもしろかったです。
最後切ないながらも、美しいと思いました。
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ベッキーさんシリーズ。
これから読んだら、1,2作目も読みたくなる。
今でも現存するものもあり、ちょっとしたタイムスリップ。
このような感じは好きである。
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令嬢と女性運転手シリーズ最新作。いわずと知れた、直木賞受賞作です。
ミステリとしても秀逸だし、昭和初期の上流階級の上品な雰囲気にもドキドキさせてもらいましたが、次第に戦争の気配が色濃くなってきます。
そしてラスト!ラストがあまりに切ない!(泣)
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前2作の方が面白かったなぁ、と思いつつ読みました。しかし最後の描写は本当に素晴らしかった。歴史のことを考えるといつも、今の私たちが様々な時代の流れに身をまかせて生きているように、過去の人々も歴史教科書に載るような事件がある中で流れに身を任せて普通に生きていたんだなぁ、と不思議な気持ちになります。当たり前のことですが、その不思議な感覚を小説で読めたということが良かったと思います。これは北村先生の誠実な時代考証と生き生きとした登場人物を描くことのできる筆力のおかげなんでしょうね。
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うおー!!と最後の展開にびっくり。何でー何でー結末が悲しいよ。ここ二、三日ベッキーさんシリーズを読んでたんだけど、普段は現代を舞台にした話しか読まないから、昭和初期の様子が感じられておもしろかった。身分の差が悲しいっていうのは相変わらず。けど日本という国が歩んできた道筋が少し分かった気がした。☆3.8
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直木賞受賞作。いやー時代考証大変そう。でも読んでる方は楽しかったし面白かったです。ラストはなんとも切ないんですけれど。
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ベッキーさんシリーズ3作目。
徐々に舞台設定をこの時代に置いた作者の意図が分かり、ラストを予見してしまい胸がざわつく。
最後話を切った綺麗なラストだとは思うが、将校さんの生き方をつきつけられた時に主人公は、またベッキーさんは、どう言うのか、これからどう生きるのかが非常に気になるところです。
引き続き、次回作希望。
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シリーズ3作目で、ベッキーさんの活躍が抑えられ、主人公の成長物語がメインに。やはり、北村薫は連作が巧いなぁと感動。
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ベッキーさんシリーズ三部作
最終章
古き良き時代を感じる作品
戦争へと時代が傾き始めるそんな頃
少女は何を見て何を感じて大人になるのか
しかし
三部作が好きだね(笑)
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騒擾ゆき、でなんとなく予感はしていた。
そもそも、荒熊の存在がなんとはなしに厭だった。
そして雪の帝都。きまりだ。
3部作のラストがこれなのは、せつない。
あと1作ほしかった。
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2010.05.20 (36) 上流階級のお嬢様のゆるい話し。なぜにこんなに評判が良いのかわかりません。