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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.0

評価内訳

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3 件中 1 件~ 3 件を表示

最大の裏切り者は、ナポレオン自身

2020/05/04 21:18

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Koukun - この投稿者のレビュー一覧を見る

裏切られる人は、必ず何かしら理由があるはずだ。いちばんの要因は、ナポレオンが、自分の保身だけを考えている事に尽きる。そのためなら、自分に忠実な者をも切り捨てていく。まず、ナポレオンが先に部下を裏切っているのだ。

1)ミュラの場合:裏切ったのはミュラではなく、彼の妻でありナポレオンの妹でもあるカロリーヌが、ミュラを操り、兄であるナポレオンを裏切っている。

2) フーシェの場合:フランス国存続のためにナポレオンを裏切っている。フランス国民が戦争に疲れきっている事を理解せず、自分の皇帝位と支配欲しか頭にないナポレオンを見限った。

3) マルモンの場合:腹心だった彼をまず最初に裏切ったのは、ナポレオンだ。全ての後始末をマルモンに押し付けて、首都脱出をしたナポレオンの兄こそ、ナポレオンを裏切っているのではないか。

4)タレイランの場合:タレイランは、ヨーロッパの理想は、それぞれの国が、自然の作った国境の中に収まると考えていた。だが、その自然を越えて他国を侵略するナポレオンを阻止しようとして、裏切った。

5) パスキエの場合:ナポレオンについていく限り、国民を戦渦に巻き込む事になる。司法官としてのパスキエの使命は、国の秩序と平和を守る事と考え、ナポレオンを裏切った。

6) ベルティエの場合:1796~1814年まで、ナポレオンの忠実な参謀長だったが、1815年のワーテルローに際し、ナポレオンの支配から解放されたく、死ぬことによって裏切った。

7) パオリの場合:コルシカ独立を掲げるパオリは、優秀な軍人であるナポレオンを味方にしようとする。だが、自分の利益ばかりを得ようとし、故郷コルシカに砲撃しようとするナポレオンを見離した。

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裏切りという道を選んだナポレオン配下の7人の軌跡から、ナポレオン凋落への道を明らかにする、優れた人物評

2012/02/13 22:35

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:Skywriter - この投稿者のレビュー一覧を見る

 歴史を彩る数多の英雄と同じく、ナポレオンはその波乱に満ちた人生において幾度かの裏切りに遭っている。本書では、その内の7人を取り上げ、どうして彼らがナポレオンを裏切るに至ったかを説いている。取り上げられているのは、下の7人。

 ナポリ国王ミュラ
 警察大臣フーシェ
 元帥マルモン
 外務大臣タレイラン
 警視総監パスキエ
 元帥ベルティエ
 コルシカの英雄パオリ

 彼らが裏切りへと導かれていったのは、ナポレオンの為政者としての姿勢に彼らがとても従えなかったからではないか、と感じさせられた。

 コルシカに生まれた、容姿にも知性にも教養にも恵まれなかった小男が権力を握り続けるには、己の最大の才覚を発揮できる戦争を続けるしか無かった。その一方で、理想の国家を形作る、あるいは安定と平和を希求する者がいる。利害は衝突せざるを得ない。

 それでも長期的に見て、ナポレオンが彼らの目指す社会を作り上げられるのであれば、反逆は起こらなかっただろう。しかし、ナポレオンの自己評価からして、相容れる方法は無かったのではないだろうか。唯一可能だったのは、ナポレオンがヨーロッパ全土を支配することだけだろうから。

 こうしてみると、ナポレオンの凋落は必然に思えてくる。栄光から破滅へ向かう局面で、誰が命を賭して忠誠を尽くすか、誰が新たな路を進むのか、それが分かれただけではないか。そして、新たな道を模索した者には、裏切りの名が冠されてしまう。特にフーシェやパスキエ、ベルティエと言った人々の項を読んでいて、そう思ったものである。

 深く掘り下げながらも、自分の思い込みに流されない冷静な筆致が素晴らしい。本書の性格上、ナポレオンの事績をトータルで知るには向いていないが、ナポレオンの後半生の姿を垣間見るには向いているだろう。

 著者の藤本ひとみさんは、フランス・ナポレオン史研究学会の日本人初会員との由。研究成果も十分に生かされているであろうことを実感させられる、素晴らしい作品。

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2011/05/22 22:11

投稿元:ブクログ

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