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ボロアパートの住人10人(ほとんどが長距離競技素人)で、箱根駅伝を目指して
団結していく青春群像物語。
一応長距離競技経験者から言わせてもらうと、もちろん滅茶苦茶ご都合主義な
話ではあります(^^;;
が、箱根駅伝予選会〜本大会終了まで、有無を言わせないテンポの良さとドキドキ感、面白さがあります。
コミカルな部分と、ちょっとシリアスな部分のバランスが割りと好き。
でも、1巻構成で10人をきっちり描ききるというのは、ちょっと無理があるかも??
上下2巻くらいで、もうちょっと丁寧に進めて欲しかったなぁ・・
でも、レース展開なんかは抜群に面白かった!
箱根駅伝知らない人には、箱根駅伝の面白さが十二分に伝わる良書だと思います。
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面白かったです。普通に面白かった。
ちゃんと陸上やってる人からしたら「ありえない」のかもしれないけど、まあ、作者もファンタジーって書いてるし(笑)
むしろ小説だからこそ、ありえなかろーがファンタジーだろうが、夢と希望と面白さに満ちててほしい。
リアルだったら、小説じゃなくてノン・フィクションだしねー。
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箱根駅伝を走りたい――そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す。「駅伝」って何?走るってどういうことなんだ?十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ること(=生きること)に夢中で突き進む。自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく…風を感じて、走れ!「速く」ではなく「強く」――純度100パーセントの疾走青春小説。
(裏表紙紹介文より)
***
・本屋大賞2007年第3位
・2009年秋映画化
メンバーのほとんどがまともに走った経験もない中で、1年後の駅伝を目指すなんてかなりあり得ない話だけど、そんなこと関係なく楽しんで読めました。
キャラがそれぞれ個性的だから主役級が10人いても混乱せず読める。
中でも灰二が好き。
メンバーをまとめる彼のマネジメント能力凄すぎです(笑)
灰二と走のやり取りも好き。
彼らの会話で何度吹き出しそうになったか。
私は電車で読んでたのでかなり怪しい人だったと思います。
実をいえば、この本自体で、すっごく感動した!!ってわけじゃなかった。
結果は見えてる部分もあったし。
でも後半、メンバーがそれぞれの想いを持って駅伝を走っている場面を読んでいて、実際に駅伝を走る人たちにもそれぞれ物語があって、必死に襷を繋げようとしてるんだろうなと思ったら涙が出てきました。
解説で三浦しをんさんの言葉が紹介されています。
『小説もマンガも、自分ひとりだけでは感じ取れなかったものを感じとらせてくれるもの。』
私が本を読む理由を、言葉に、そして本にしてもらえた気がしました。
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竹青荘という大学寮的なぼろアパートに住む10人の素人で一年かけて箱根駅伝を目指す話。700ページ近かったが一気読みしてしまった。面白かった。すごく面白い。だが、それだけ。青春駅伝小説としては傑作といえるだろうが、青春小説止まり。それ以上でもそれ以下でもなく、爽快感はあるが、特に残るものは無かった。私はこの三浦しをんという作家の作品をあまり読んだことが無いのだが、終盤のクライマックスのもっていきかたに若干やおいっぽい性向(バナナ・フィッシュ的な)を感じた。むやみに友情を煽るというか、主人公二人の関係性にフィーチャーしすぎていて逆に素直に読めなかった。勘違いだったらごめんなさい。個人的には、主人公走(かける)の走りにスポットを当てて、走ることの喜び、美しさ、すばらしさみたいなものを存分に描きたくって欲しかったのに、その前の2区間を散々引っ張っておいたくせに、そういったものがなく消化不良気味。(あと主人公の恋の行方は・・・?)ところどころの描写(六区は出色)はなんかかっこいい感じで浸れたのに、もったいない。この作家は漫画原作なんか描いたら化けるんじゃないかなーと思った。
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素直に泣かされました。感動した!キングの自省がリアルというか自分に似ていて、読んでいるこちらまで胸が痛みました。
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弱小出来合い駅伝チームが箱根を目指す…。
体力ゼロのスポーツ嫌いには敬遠がちになる話ですが、個性的な登場人物たちにどんどん惹き込まれて読めました。
走るシーンの文章はまるで、一緒に走っているような、呼吸が耳元で聞こえるような感覚。
テレビ越しの駅伝の見方が改まりました。
映画も気になるところです。
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足に故障を抱えた灰二。走る場所を失った天才ランナー、走。2人が出会ったことから、駅伝の素人たちが箱根駅伝を目指す青春ストーリーです。
灰二の熱意と強権に突き動かされて、走り始めた竹青荘の住人達が個性豊か。少しずつ走る楽しさに目覚め、自分の力量を知って焦り・・・10人の気持ちの変化が面白いです。10人で1つの襷をつなぐ。走っている瞬間は1人ではあるが、それは決して1人のレースではない。駅伝って面白い!!疾走感溢れる爽やかな小説です。
なんといっても、灰二さんがかっこいいな。私は。
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久しぶりに大当たりでした。
長距離走とそのランナーたちにとても興味を持てる本です。
映画とか漫画にしてもいけそうな展開じゃん、と思ってたら
どちらもとっくになってるみたいです。
映画が気になる!
スポーツを題材にした小説を読むのははじめてで、
あまりの都合のよさに「いやいや…」と思ったりもしましたが、
これでいいんです。これがいいんです。
三浦しをんさん、引き出し多いなぁ。
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弱小チームがたった10人で駅伝を目指す物語。
ストーリーは簡単すぎるほどわかりやすいけど、
駅伝にでれることなんて読者には最初っからバレちゃってるけど…
なのに全然飽きない!
箱根駅伝をつきつめていきながら、選手たちは走ることと、自分と向き合って強くなっていく。
熱い選手たちを思い浮かべたらもう涙が何回もでてきました。
「一番早いタイムを出した人が一番強いわけではない。」
主将兼監督のハイジのセリフはもう、ひとつひとつが自分の格言にしたいくらい名ゼリフ!
走の不器用なまっすぐさとか、双子の天真爛漫さとか、王子の漫画以外には無頓着なところとか、ひとりひとりのキャラクターがはっきりしてて、どんどん好きになってく!
今年の冬は間違いなく駅伝みます笑
ルールまったく知らない人でもぜったい楽しめます。
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7月半ば ドラマ。だけどよくできたドラマだと思った。物語中盤から、特に箱根駅伝走り始めてからは一気に滂沱の涙で読んだ。よく取材しているし、いい意味でこの人の世界観がよく出た小説だと思う。この人の小説の中で一番おもしろかったかも。
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読み進むと共に、自分も一緒に走っていけるような、そんな疾走感が出てきて、とても楽しかったです。
疲れることの大嫌いな私でも「もしかして走りたいかも?」と、思えてしまうくらいに走っている人たちがそれを楽しんでいる。わいわいガチャガチャとやっているうちにいつのまにか走れてました。って…・・。そんな馬鹿なと思うけど、読みながら「勝ってくれ」と必死に応援していました。
現実は甘くはないのは分かっていますが、基本的に小説は何でもありと思っているので、全然OKです。登場人物たちも全員魅力的でした。
だから、惜しむらくは、もう少し、個人個人のキャラクターをもっと掘り下げて、書ききってもらいたかったな、と。上下巻ぐらいになっても構わないので。作者の中ではもっといろいろなキャラクターの性格付けがあったはず。駅伝の最中に凝縮されているのも読んでいて臨場感がありましたが、普段の生活やトレーニングの中で、もっと読みたかったです。個人的にはハイジが好き。だから、彼のもっと飄々としたエピソードが欲しかったかな。
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「走るのは好きか?」
ハイジのひと言から始まった箱根への道。陸上経験もまともにない竹青荘の住人が、たった10人で箱根駅伝を目指すことに・・・。
読後感の爽やかな青春物語。オススメです。
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初めて読んだ、三浦作品だったのですが、うっかりドつぼにはまりました。結局購入しちゃったよ、な一冊です。
走、のようなタイプの人間はすごい憧れます。どちらかといえば、ハイジタイプなので、何となく惹かれるというか。まぁ実際は王子ですら追いつけない運動音痴っぷりですけども。
泣きましたし、笑えましたし、久々にずどんときた作品でした。
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主人公の灰次は竹青荘という寮に住む寛政大学4回生。
あるとき、走るために生まれてきたような走という青年に出会う。
走は寛政大学入学が決まっていたが、住むところがなく彷徨っていたところを灰次につかまり、竹青荘の10人目の住人となる。
灰次は竹青荘が10人になるのを待ちわびていた。箱根駅伝に出場すると言う野望をかなえるため…
素人で構成されたチームで箱根駅伝を目指すと爽快な青春小説。
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文庫になったので、再読。
待ちに待った再読。
最初に読んだのは数年前の年末だったので、
ミーハーな私は箱根の中継をがっつり観ましたさ。
今までも観てましたけど、それ以上に真剣に!!
それぐらい大きな影響力を与えてくれた1冊です。
初めはドタバタハチャメチャな展開なんですが、
いざ箱根となった時のあの静謐さ・・・
周りのことなんか忘れて物語にひこまれていく
そんな力強さがあります。
これは三浦さんの名作ですね。