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キップをなくした子が、同じくキップをなくした子供達と駅構内で過ごす。
決して恐い話ではなく、子供達が様々な事を学びちょっとずつ
成長していく姿に心が熱くなった。
私も子供達と同じように、何かを学習できた気がします。
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いまでも山手線に乗ってるとふとこの本のことを思い出すときがあります。
まず物語の設定に魅かれた。個人的には思いもよらずラストが感動的で、でもそれがまたよかった。
また読みたい。山の手線を何週もしながら。
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2014年3月23日に開催された「ビブリオバトル関西大会inいこま」予選Aグループで発表された本です。
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死について優しい眼差しで描いている作品。
ミンちゃんの出会った、3日で死んでしまった赤ちゃんの話が印象的。3日だったけど、お日様が眩しくておしっこが出るのも嬉しかった、って言ってた赤ちゃん。
死んでしまって悲しいものは悲しいけど、それは仕方のないこと。これまでの経験をもって向こうに行けるなら、それでいい。最初はおどおどしてみえたミンちゃんが自分の中で納得のいく考えにたどり着いて、後半足取りのしっかりしてきたところが良かった。
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夏休みに読むのにぴったりな小説。
切符をなくした主人公の少年は駅からでられず、「駅の子」となり、ほかの切符をなくした子供達と駅で暮らすことに。
電車に乗るだけでワクワクしていたころが思い出されました。
冒険小説の形をとりながらも、後半は生と死の話も関わって来ます。
駅長さんの秘密やミンちゃんのことなどを通して、主人公が死生観に触れて成長するさまが爽やかに描かれていました。時代設定は古めだけど、これからも読み継がれて欲しい1冊。
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紙のキップで電車に乗ってた頃。改札では駅員さんがキップに鋏を入れてくれてた。そう そうだったんだよね、ずっと前は。
キップをなくした子は駅から出られない。じゃぁどうするの?その子はどうなるの?
電車に乗る時に、ふっと駅の子達を探してしまいそう。
命はどこから来てどこへ行くのか、心って何で出来ているのか。彼らの暮らしを通して一つの考え方が見えてくる。そんな風に考えるのも良いね。
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きっぷをなくしたら、駅の裏のいえに暮らすことになった少年の話。
食堂は「駅の子」ということで食べ放題。だけど、外には自由に出れない。
自由だけど、制約はある。なんとも社会を反映している。
妙に心に残るストーリー。
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きっぷを失くすと改札から出られない、とは子どもなら信じてしまう事だろう。駅の子の日々の仕事、幽霊のミンちゃん、謎の駅長というプロットが良い。ミンちゃんが天国へ行くことを決意する場面と、春立で別れる場面では二度も涙してしまった。電車寝台特急はくつるの3段寝台や青函連絡船の登場に(どちらも乗ったことはないのだが)懐かしさがこみ上げてくる。駅の子ならぬ駅のおっちゃんになりたいな~
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東京駅で切符をなくしてしまった少年は、
「キップをなくしたら、駅から出られない」のでそのまま東京駅で暮らすことになりました。
東京駅には他にも子どもたちがいて、普通ではない生活を送っています。
その子どもたちの生活が、ちょっとうらやましかったです。
JRならどこまで電車に乗ってもタダだったり、関係者通路を歩けたり。
でもちゃんとお仕事も勉強もしたり。
鉄道にあまり興味のない私でもわくわくしました。
それに、あったかい気持ちになれる優しい本でした。
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駅の子 というファンタジーの世界が優しく描かれている。最後に出てくる死生観は、よかった。
“コロッコたちは一つの命に入ったら、その命を充分に楽しんでから終えたいと思っています。”
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【いちぶん】
「それでわたしも考えたんだ」とミンちゃんは続ける。「この子は三日でも喜んでいる。この子は自分を他の子と比べていない。それまではわたしだって辛かった。悔しかった。なんでわたしばっかりって思った。でも振り返ったら、いいこといっぱいあったよね。」
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切符をなくした子供たちは、東京駅に暮らし、列車は乗り放題、駅弁も食べ放題、生活必需品はキヨスクで貰える、ただし改札口の外には出られない。
そんな、鉄道旅好きにはある種の夢のような設定だけど、紡がれる物語は生き方を考えさせられるものだった。 子供たちはその不思議な暮らしの中で、与えられた仕事をし、仲間と交流し、生活し成長していく。そこで触れる生と死に、幼いながらに向き合っていく。
正直、この設定が必要だったのか、設定のルールが意外に緩かったなどは気になるが、旅や鉄道の寓意性があり、ワシには一つのフックになった。
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この作家多分初読。有楽町に切手を買いに行ったイタルは、キップがないことに気がついて困っていたところ、少女に連れられて東京駅の秘密の区域に向かい、そこで生活するようになる。
そろそろ純文学でも読んでみっかなと手にとったのがこれだったのだけど、子供向けの話だった。広い意味ではSFといえばSFなんだけど、サイエンス・フィクションではなく「すこし・ふしぎ」のSF。
話としては、JRにはなっているけど、まだ自動改札のないような時代。途中で「スイカ」が出てきて混乱するものの、タネをどう捨てるかみたいな話になるあたりで察してほしい。
子供の視点で子供に向けて書かれているため、主に東京を好きなだけ動けるにもかかわらず、周りの風景はさほど描かれ無いのは仕方がないのかもしれない。そこがある意味、現代でも通用する話なのかなと思う。
こちらは大人だから、事件自体が小さいと感じて全体に平坦に感じてしまうし、一部のキャラクター(4人ほど)はまったく意識すらできない程度のキャラクター付はなのは、不満を持ってしまうものの、小学校高学年~中学生くらいに、自信を持っておすすめできる話だと思う。
読書感想文向け。
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キップをなくして駅から出られない子どもたち。
でもいろいろ特権もあって駅の中の食堂やKioskは食べ放題。家や学校のこともとりあえず大丈夫っていう謎な状況だけど、物語はいたってまじめに、生と死、友情、成長を紡いでいく。
ものすごくよかったーって感じではないけど、もっとピュアな心で読んだらいいのかな。
と、言うわけで、夏休みの読書感想文には良さそう。
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いろいろな子どもたちが、それぞれに自分の個性が認められ、受け入れられる場所としての駅で、駅の子として互いに協力し合いながら生活する物語。時が来れば駅の子から卒業し、それぞれの日常に還っていく。小さな希望を胸に抱いて。
何よりも、ミンちゃんとの交流から生と死について子どもたちなりに捉えていく様子が、とてもステキだった。