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銀河鉄道の夜 画集 みんなのレビュー
- 宮沢 賢治 (原作), KAGAYA (画)
- 税込価格:3,080円(28pt)
- 出版社:河出書房新社
- 発行年月:2009.6
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アート本
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紙の本
星を見て月を見て本当の幸せについて考えたい夜
2009/07/07 23:37
6人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildcat - この投稿者のレビュー一覧を見る
『銀河鉄道の夜』に書評を書くのは、3回目です。
過去に書いたのは、
藤城清治さんの影絵の『銀河鉄道の夜』と
ラダーシリーズで読んだ英語の『銀河鉄道の夜』。
本書は、実はまだ持っていなくて、
ぜひとも欲しいなと思っているところなのです。
読んでいないのに、これを書いているのは、
今日が七夕だから・・・ということで、許してください。
2007年12月にプラネタリウムで上映された
KAGAYAさんの『銀河鉄道の夜』を観に行きました。
プラネタリウムは、自分が絵の中に入り込んでいき、
列車の中にいるような、景色のなかに溶け込んでいるような、
流れているような、進んでいるような不思議な感覚でした。
あのとき、生と死の狭間の世界を一緒に浮遊していたのでしょうか。
表紙の白鳥座の北十字から差す光のなんと美しいことでしょう。
あの世界観を動画で再現するために作り込んだ世界は、
おそらく静止画で切り取っても美しいのではないかと思います。
基本のテキストが同じであっても、絵によって印象が変わっていく本作は、
異なる絵のものが出るたびに眺めたくなってしまいそうです。
本当の幸せ、
個人の幸せとみんなの幸せ、
蠍のように命を燃やして生きること、
先に旅立つ者があとに残る者に託すこと、
肉体を持つ者と持たざる者が共にする旅・・・。
この本が語りかけてくるテーマは、私の一生のテーマなのです。
紙の本
夜の光きらめく画集。絵の中に吸い込まれるみたいで、ドキドキしました。
2009/08/09 12:17
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:東の風 - この投稿者のレビュー一覧を見る
幻想的な物語、賢治の『銀河鉄道の夜』の語り手、ジョバンニの視点で描かれた風景画集。
星がきらめくその下で、紫のりんどうの花、白いすすきの尾花、赤い蠍(サソリ)の火、その他もろもろの風物がぺかぺかと瞬き、キラキラと光っている絵の数々。真っ暗ななかで本を開いても、景色が光って見えるんじゃないかってそんな気がしたくらい、絵の中の光が綺麗でしたねぇ。一枚、一枚、頁をめくるうちに、夜の銀河鉄道に乗車した旅人の気分に包まれました。
私の中のイメージの『銀河鉄道の夜』はもっと暗くて、怖いようなところがあるのですが、KAGAYA氏が描いた『銀河鉄道の夜』の風景は、様々な光に満ちあふれていて、本当に美しかったです。
また、「時計店」や「誰もいない待合室」の絵では、しんと静まり返った夜の雰囲気が見事に表現されていて、惚れ惚れさせられました。
この画集が予想以上に素晴らしかったので、KAGAYA氏のほかの画集とか出ているのかなとネットで検索していたら、氏のホームページになるのでしょうか、『KAGAYAギャラリー』という場所を見つけました。この画集に収められた三十二点のうち、「旅立ちの渚」「星めぐりの旅」「銀河へ続く道」「秋の軽便鉄道」「北十字」「蠍の火」「サウザンクロス」の七枚の絵は、そこで見ることができます。
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