紙の本
天皇制入門書
2010/05/16 20:04
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ヤタガラス - この投稿者のレビュー一覧を見る
96冊の参考文献をもとに、主として今上天皇の活動を描いたもので、天皇制度を理解するうえで貴重な文献の一つと言える。帯の「天皇入門書」は的確な表示である。
天皇制度によって、日本の安定がもたらされていること、天皇陛下は、極めて激務であることが認識できる。天皇陛下がこれほどまでに激務であることは一般に認識されていないのではなかろうか。
第8章「今上天皇の大御心・御即位20年・慰霊」では、今上天皇の慰霊における真心の見事さに感動するとともに、我々は、綺麗事を言う前に、英霊によって今日があることを忘れ去っている傲慢さを反省させられる。
ゴーマニズム宣言は、従来の漫画と違い、論文漫画とでもいうべき世界を築いているのではなかろうか。スペシャルの中では、戦争論と並ぶ秀作である。
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天皇についての知識がついた。「はだしのゲン」を読んでから何だか天皇の印象が悪かったのだけれど、大変なものを背負っているのだとよくわかった。
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個人的には天皇・皇室へは個人的な経験や隆慶一郎の著作などからたまたまの敬意を抱いてはいたが、それをハッキリ論理づけられた。
スペシャル本では毎度ながらの凄まじい下調べに頭が下がる。
多くの人に読んで欲しい内容。
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日本史のエッセンスともいうべき名著です。時代は神代-神武天皇から現代の今上天皇までカバーされています。この一冊で「万世一系」を体感できるというすごい本です!
天皇皇后両陛下の公務がどれほど激務なのか、両陛下がどれほど国民のことを思っておられるかがわかりとても感激しました。皇室に対する敬愛の念が深まると思います!里見岸雄氏の国体論に関する著作が参考文献にリストされています。 展転社より里見氏の著作が多数刊行されておりますので、小林氏の「天皇論」をベースにして里見氏の大著に取り組まれると皇室についての認識がより深まると思います。
噛めば噛むほど味が出る本ですので、これからも何度も読み返していくことになると思います。
【目次】
■序章 わしが「君が代」を歌うようになったわけ
■第1章 無自覚な天皇尊崇
■第2章 雅子妃への祈り
■第3章 初めての新年一般参賀
■第4章 天皇の基礎知識1・天皇には姓がない
■第5章 天皇の基礎知識2・皇居と国家元首
■第6章 皇室祭祀と三種の神器
■第7章 今上天皇の大御心・御即位二十年・福祉
■第8章 今上天皇の大御心・御即位二十年・慰霊
■第9章 天皇は「神」だったのか?
■第10章 天皇は「カミ」である!
■第11章 天皇即位の条件に「人格」はない
■第12章 学術を装った「宮中祭祀廃止論」の悪意
■第13章 「天皇制」「天皇家」という言葉は間違い
■第14章 天皇イメージの変遷
■第15章 明治憲法は天皇絶対主義だったのか?
■第16章 「完全政教分離」という破壊思想
■第17章 シナの「王道」、日本の「皇道」
■第18章 天皇は差別の元凶ではない
■第19章 なぜ「国体護持」が必要だったのか?
■第20章 天皇と公民で成り立つ「国体」
■最終章 国民主権は国体にあらず
■あとがき
■参考文献、初出一覧
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皇族には姓がないとか戸籍がないとか常識だよね?名前を呼ぶのも失礼にあたるのことも。どれだけ公務が大変なのか、普段は質素な食事をされているのも基本知識だと思ってました。しかしうっかり泣けてしまった。なぜだ!
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話題になっているものは・・・ということで早速購入、即読了(漫画だし早いのよ)。小林さんが主張されるように確かに細かな言葉の使い方から私は天皇および皇室については授業で習ったような歴史的な話しか知らなくて、現代の日本においてどのような存在であるのかまでは深く知らなかったです。はしばしの小林さんの私見については共感するところも多くすっきりした部分も多いです。このように手に取りやすい形で基礎知識から簡単に書いている本は少ないので小林さん的な表現方法に免疫力がある人は勉強として読むのにも十分お勧めできるかと。
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なんとなく教えられた天皇のイメージと、この本で書かれている天皇は違った。
どちらが正しいかは私にはわからない。
ただ、天皇の行為やお言葉に涙が出た。
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天皇陛下の日々の生活や、今までのお言葉を知れて
ほんとうに衝撃を受けました。
天皇陛下ばんざ〜い!!!
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絵が非常に丁寧に、美しくなっていた。それだけでもよかった。
まだ沖縄論は読んでないからいろいろリンクさせて読みたくなった。
たくさんの知識、それを善か悪か、正しいかそうでないかに振り分けて
その上で自分なりの持論を持つのはたいへんなことだ。
ましてやそれをわかりやすく、頭ごなしでなく他人に説明するとなれば。
マンガというツールが、天の才と想像を絶する努力からなる芸術ということを
いつも思わせてくれる作者。
天皇家については「神話」からつながっているものというのは、個人的に
好きで知っていたけど、女系・男系などは単純に知らなかったので楽しめた。
戦争論にも沖縄論にも、すべてつながっている。「この人の作品」は、とても好きだ。
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09/07/21
ものすごく読みでがあったレベルが高い本。
客観的な事実に裏打ちされ、センセーショナリズムに毒されていない本。
天皇家がとんでもなく存在意義のある象徴であることにやっと気づかされた。
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「日本がなぜ日本でいられたのか」を考えることができる本。
全てが書かれているわけではないけど、入り口として読むにはちょうどいいかも。
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小林よしのり作品「天皇論」
こちらの作品は賛否両論がある内容です。
天皇、皇室についてはテレビや報道では
あまり流れません。
その為、天皇制や皇室にあまり関心を持たない
また、ある意味誤解を生じているのも事実です。
この「天皇論」も読む人にとっては色々と考えは違ってしまうと思いますが
日本人とは何か?日本人の成り立ち、天皇制と日本人を
改めて考えされる一冊である事は間違えないです。
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2009/7/29 購入
2009/7/29〜8/1
漫画だけど特別
この本について…
何度も書きました。消しては書き、消しては書き…
ってことで結局、簡単にまとめるだけになった。
天皇はEmperorではない。
日本の神はGODではない。
天皇は神ではない。
この本では天皇は「祭司王」で
国の平安と民の安寧を祈る無私の存在、それが天皇。
いちばんちかいのはローマ法王(でも同じではない)
君が代は天皇のことを歌っているのではない。
最後に著者が女性天皇、女系天皇でもいいみたいなこと
言ってるけど、これには激しく反対である。
私のように知識がない人間でも男系でなければならない
理由はわかります。
2600年も続いた歴史が自分の世代で終わるのを見たくない!
日本は唯一ってものが多い
いつまでも長く続いてほしい…
この日本に生まれ、日本人でよかった、
このような国にしてくれた先人に感謝します。
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小林よしのりの持論と漫画にどんどんと引き込まれるシリーズ。まさしくここまで言い切るにはかなり勉強しないといけないし、書籍にする前にかなりの討論を経て活字にしたのであろう。結論は”天皇とは祭祀王である”。なるほど、しかし、天皇を外国人に理解できるはずはない。日本人には日本人の長い長い歴史とそのDNAが受け継がれているのだから。これからの皇室の在り方も憂いている。
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天皇について今の日本人は何をしっているか?
私はまったくしりませんでした。
この本を読んだ事で、天皇のありがたみがわかり、日本に生まれてよかったなぁと思えました。
未読な人は一度でいいから読んだらいいのではないかと思います。
私自信、まだ完全に理解できてない部分もあるので何度も読んで勉強したいと思いした。